赤ちゃんを迎えるために、出産前のママたちはどのような準備をしていたのでしょうか?特に気になるのは、赤ちゃんと一緒に過ごす自宅の環境づくりをどのように準備していたのか気になるママやパパも多いでしょう。
今回の記事では、出産前、赤ちゃんを迎えるために行った準備や自宅の環境づくりのポイントについてママの体験談を交えてご紹介します。
赤ちゃんを迎えるためにはさまざまな育児グッズを揃える必要があります。
ただ、赤ちゃんに関連するグッズはママの声を聞くと、「買ったけど意外と使わなかった」「赤ちゃんに合わなくて買い直した」というものもあるようです。そのため、「必要最低限のものを揃えておいて後で買い足した」というママの声もありました。
出産時から新生児を自宅に迎えるまでに、必要なものを確認してみましょう。
出産するときに必要なものは、陣痛がきたり破水した場合にすぐ持ち出せるよう、入院準備グッズとして一つにまとめておきましょう
【必要度:高】
必要なグッズ |
どんなもの? |
マタニティパジャマ |
授乳口がついていたり前開きものが便利 |
産褥ショーツ |
股部分が開くようになっているショーツ |
骨盤ケアグッズ |
出産後の骨盤をケアしてくれるグッズ。ベルトタイプやサポータータイプなどがある |
お産用パッド |
悪露を吸収してくれるパッド。悪露の量によって大きさを徐々に変える |
【あると便利】
必要なグッズ |
どんなもの? |
ペットボトルストロー |
寝たままでペットボトルの飲料を飲むことができる。陣痛のときなどに便利 |
母乳パッド |
母乳の漏れを防止して、服や下着が汚れるのを防止できる。母乳の出具合によって使用する |
乳頭ケアグッズ |
乳頭の傷や乾燥をケアする。母乳での授乳が軌道に乗るまで傷ができる場合などに使用する |
全開産褥ショーツ |
股部分と腹部が全開にできるため、帝王切開の場合の診察などに便利 |
ドーナツクッション |
中央に穴が開いているドーナツ型のクッション。産後ママの傷の状況によって必要 |
※入院時に必要なものについて、産院でもらえるケースもあるようです。用意が必要かどうか知りたいときは事前に産院に確認してみましょう。
20代のママ
マタニティパジャマは複数枚あると便利です。赤ちゃんの月齢が低い時期は、ミルクの吐き戻しもあってママも着替えが必要なことがよくありました。
30代のママ
会陰切開の傷が痛み、椅子に座るのが大変でした。病院ではドーナツクッションがたくさん置いてありましたが、自宅にはなく…。出産後すぐに買ったものはドーナツクッションでした。
退院後、自宅に赤ちゃんを迎える際に必要な育児グッズについて、赤ちゃんの「服」「授乳」「睡眠」「赤ちゃんのケア」「おでかけ」の5つのジャンルに分けて、最低限必要なものをご紹介します。
【服】
赤ちゃんの服は、以下のものを季節に応じてそれぞれ5枚ずつ程度揃えておきましょう。
短肌着 |
上半身までの丈の肌着。袖は半袖、長袖、7分丈などがある |
コンビ肌着 |
丈が長く、股下をボタンで留められるのでおなかが出にくい |
ドレスオール |
2WAYオールともいう。股下のボタンを留めないでドレスのように着せたり、ボタンを留めてカバーオールとしても着せられる。 |
カバーオール |
股下までボタンを留めて着せる。はだけないので体を冷やさない |
【授乳】
さまざまな状況を想定して、哺乳瓶なども用意しておくと便利です。
哺乳瓶 |
粉ミルクや搾乳した母乳を飲ませる際に使用 |
ミルク |
粉タイプやキューブタイプなどさまざまなタイプがある。スティックタイプの粉ミルクは外出時に便利 |
授乳クッション |
赤ちゃんとママが授乳しやすい姿勢になるようサポートするクッション |
哺乳瓶用洗剤 |
哺乳瓶を洗うための専用洗剤 |
哺乳瓶用ブラシ |
洗いにくい箇所もしっかり洗える |
哺乳瓶消毒グッズ |
電子レンジや薬剤で消毒するものが一般的 |
【睡眠】
ベビー布団 |
寝返りなどによる窒息を防ぐため、厚みがあって固めのものを選ぶ |
【赤ちゃんのケア】
赤ちゃんのケアはおむつ替えやお風呂など、さまざまなお世話があります。どのお世話も赤ちゃんの衛生面で大切です。
おむつ |
赤ちゃんのサイズによって種類が異なる。特に新生児用おむつは1カ月しか使用しないため、注意が必要 |
おしりふき |
おむつ替えをするときに、赤ちゃんのおしりをきれいにするために必要。使いやすさや赤ちゃんに合う・合わないがあるようなので、少量使ってみて様子を見ながら買い足す |
ベビーバス |
赤ちゃんの沐浴用のバスタブ。さまざまなタイプがあるので自宅の環境にあったものを選ぶ |
沐浴用ガーゼ |
沐浴のときに赤ちゃんにかけてあげるガーゼ |
バスタオル |
お風呂上がりに赤ちゃんの体を拭いてあげるタオル |
ベビーソープ |
赤ちゃんの皮膚は弱いため、赤ちゃん用のもので低刺激のものがおすすめ |
ガーゼハンカチ |
よだれや吐き戻し、沐浴のときなどさまざまな場面で使用する |
赤ちゃん用爪切り |
赤ちゃん用の爪切り |
【おでかけ】
車を利用する場合はチャイルドシートが必要なため、産院の退院時は注意が必要といえるでしょう。
チャイルドシート |
赤ちゃんを車に乗せる場合、着用が義務付けられている。多機能なものや長い期間使えるものなどがある |
ベビーカー |
自宅周辺の環境や普段使っている交通手段などによって使いやすいものを選ぶ |
抱っこ紐 |
外出時や自宅で家事をするときなどに使用する。さまざまなタイプがあるので、赤ちゃんとママに合ったものを選ぶ |
20代ママ
ベビーバスが思ったよりも大きく、収納場所に困りました。空気で膨らませるタイプなど収納も便利なものもあったので、そちらを選べば良かったと後悔しています。
40代ママ
新生児のおむつを使う量に驚いて、最初に買いすぎてしまいました。
赤ちゃんを迎えるにあたって必要なものが、ある程度揃ったら自宅の環境も見直しましょう。なお、実家に里帰り出産を予定している場合も、実家の環境が適切かどうか確認しておくとよいでしょう。
チェックポイント①:室温や湿度の調節ができるか?
赤ちゃんは体温調節をする機能が未熟だといわれています。そのため、室温や湿度の調整できない場所にベビーベッドなどを設置したり、床暖房やホットカーペットを使用している場所にベビー布団を置かないようにしましょう。
チェックポイント②:安全対策を行っているか?
地震などの災害の場合、家具が倒れたり、棚から物が落ちてくることがない場所に赤ちゃんが過ごす場所をつくりましょう。もし、赤ちゃんが過ごす場所に大きな家具や棚がない場合であっても、転倒防止などの安全対策を講じておくと安心です。
その他にも赤ちゃんが成長して動くようになった場合も踏まえて、家具の角はクッション材などでガードしたり、コンセントを触らないようコンセントカバーをしておくとよいでしょう。
チェックポイント③:換気ができる場所か?
定期的に室内の換気を行うことは、ママやパパだけでなく赤ちゃんにとっても大切です。
窓が少なく空気が入れ替わらない場所にしかベビーベッドを設置できない場合は、浴室やトイレ、キッチンなどの換気扇を使って、家の中の空気が入れ替わるようにしましょう。
赤ちゃんが家の中で過ごす場所や育児グッズについて、ママやパパはさまざまなことで悩むようです。よくあるお悩みを見てみましょう。
赤ちゃんにとって今の家の環境が良いかわからない
20代ママ
赤ちゃんとの生活をイメージして、妊娠中に自宅の環境を見直しましたが、赤ちゃんにとって今の状態で良いのかがわかりません。
妊娠・出産を経て、実際に赤ちゃんとの生活が始まらないと、家の中の環境をどのように整えたらよいかわからないというママの声が多くありました。家の環境が適切かどうか、「新生児訪問」などを活用したというママもいるようです。
出産後、保健師などが自宅を訪問する「新生児訪問」を各自治体が行っています。新生児訪問では、各家庭を訪問し、新生児の発育状況や親の子育て状況などを確認します。新生児訪問の際に、赤ちゃんが過ごす場所として適切かどうか相談したママもいるようです。
新生児訪問で相談できない場合も、生後4カ月以内に行われる「乳児家庭全戸訪問」(こんにちは赤ちゃん訪問)で相談することも可能です。
どちらも保健師など育児の専門家が訪問してくれるので、自宅で心配な点がある場合は相談するとよいかもしれませんね。
30代ママ
産前から里帰り出産を予定しています。出産後は1カ月程度実家で過ごし、赤ちゃんのお世話や家事をサポートしてもらう予定です。里帰り出産の場合、自宅の環境をどのように整えるか全くイメージできません。
里帰り出産を予定している場合、いつ自宅に戻るか、パパの育児参加をどうするかはママとパパで話し合っておく必要があるでしょう。ママの産後の体調によっては、予定通りに自宅に戻れないこともあるため、さまざまな可能性を検討してみましょう。
里帰りしていた実家から自宅に戻る際は、赤ちゃんが環境の変化に戸惑わないよう実家で使っていたものと同じ睡眠の環境をつくれるようにしたというママの声がありました。
また、自宅に戻る時期によりますが、寝返りやおすわり、ハイハイなど、赤ちゃんの少し先の成長を見越して環境を整えたというママの声もありました。
今回の記事では、出産前、赤ちゃんを迎えるために行った準備や自宅の環境づくりのポイントについてママの体験談を交えてご紹介しました。
出産や赤ちゃんとの生活では、想定していなかったことがよく起こるようです。そのため、赤ちゃんを迎えるための自宅の環境は、臨機応変に対応できるような準備が必要なようです。
赤ちゃんの健やかな成長のために、快適な自宅の環境に整えてあげたいですね。
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