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子ども部屋はいつから必要?子ども部屋づくりの目的と注意点

作成者: KIDSKI STYLE編集部|2024/8/26

※写真はイメージ(gettyimages/Sasiistock)

子ども部屋はいつから必要なのか、何歳まで使うことを想定してつくればいいのか悩んでいるママやパパもいるのではないでしょうか。今回の記事では、子ども部屋をつくる目的、子ども部屋づくりで注意する点などをご紹介します。子ども部屋を何歳で準備したか、ママの体験談も交えてご紹介します。

子ども部屋はいつから必要?

子ども部屋はいつから必要になるのでしょうか?ママたちに、子ども部屋を用意した時期を聞いてみました。

幼児期

30代ママ

「家を建てたときに、子ども部屋として使う予定にしていた部屋をそのまま子ども部屋にしています。まだ子どもが1人で使う年齢ではないので、おもちゃの収納スペースにしています」

20代ママ

「子どもの寝つきが悪く、ねんねトレーニングのために子ども部屋を用意しました。決まった時間に子ども部屋に行って、本を読んで部屋を暗くするというルーティンを決めてトレーニングしたので、寝つきが改善されたように感じます」

家を建てたときや引っ越しのタイミングなどをきっかけに子ども部屋を用意したというママの声がありました。また、ねんねトレーニングやおもちゃが増えてきたなど子どもの状況によって、子ども部屋を用意したママもいるようです。幼児期の子ども部屋は、子どもが1人で使う部屋というより、子どもや家の状況に応じた使い方がされているようです。

小学校低学年

40代ママ

「小学校入学のタイミングで学習机を購入したため、子ども部屋を用意しました。おもちゃや本も増えてきていたので、子どもが自分で管理できるよう収納棚なども設置しました」

30代ママ

「勉強するための空間を与えたいと思っていたので、小学校低学年のときに子ども部屋を用意しました。コロナ禍で授業がオンラインになった時期だったのでちょうどいいタイミングでした」

小学校入学のタイミングや学習机を購入したことをきっかけに、小学校低学年のときに子ども部屋を用意したというママの声がありました。小学校に入学すると自分の物を管理することが増えるため、子ども部屋があると自立心の成長につながりそうですね。

小学校高学年

※写真はイメージ(gettyimages/Sasiistock)

40代ママ

「小学校高学年になって、子どもから『自分の部屋がほしい』といわれたので、子ども部屋を用意しました」

30代ママ

「子ども部屋には学習机とベッドを置いてすでに用意していたのですが、子どもが部屋に居たがりませんでした。塾の宿題が増えて、勉強に集中できる環境が必要になったため、子どもが勉強のために使うようになりました」

小学校高学年で子ども部屋を用意したのは、1人の時間が必要になったり、塾の宿題などで勉強時間が増えてきたためというママの声がありました。子どもの成長に伴い、プライバシーが守れる空間が必要になってくるのかもしれませんね。

中学生

40代ママ

「自宅の部屋数が少なく、中学生まで子ども部屋を与えることができませんでした。中学生になって『1人になれる部屋がほしい』といわれたため、部屋のレイアウトを変えて子ども部屋として使えるスペースを確保しました」

40代ママ

「兄弟で一つの部屋を使っていたのですが、上の子が中学入学後『自分だけで使える部屋がほしい』といわれたため、部屋を分けました」

中学生になると、思春期や反抗期を迎える子どももいることでしょう。ママたちに子ども部屋を用意したきっかけを聞くと、1人になりたい、自分だけで使いたいと子どもからいわれたというママの声がありました。多感な時期ですので、1人になれる空間は子どものためにも必要かもしれませんね。

子ども部屋はいつまで使う?

※写真はイメージ(gettyimages/Sasiistock)

ここまでは、いつから子ども部屋を用意したのか、子ども部屋を用意したきっかけについてママの体験談をご紹介しました。一方、子ども部屋はいつまで使うことを想定して用意したらよいのでしょうか?ママたちに聞いてみました。

30代ママ

「子ども部屋づくりをする前に夫と話し合い、我が家では大学卒業までの年齢を想定して子ども部屋として用意しました。子ども部屋に置く家具や棚などは、その年齢まで使えるようなものを選びました」

30代ママ

「自分が就職後も実家に住んでいたので、いつまで使うかは想定していません。ただ子どもの物はどんどん増えていくと思うので、子ども部屋の収納スペースを多めに取っています」

大学や高校の卒業まで使うことを想定して子ども部屋づくりをしたというママの声がある一方で、いつまで使うかは分からないけど長期間使うことを踏まえて収納スペースを多めにしたというママもいました。子ども部屋は、勉強部屋やプライベートとしての空間など子どもにとって重要な役割を果たすため、さまざまなことを考えて用意していたというママが多いようです。

年齢別に見る子ども部屋の目的

子ども部屋は、子どもの年齢によって目的が異なるようです。子ども部屋を作る目的を年齢別に見てみましょう。

幼児期

幼児期には、まだ子どもが1人で部屋を使うということは少なく、子ども部屋は子どものおもちゃなどの収納スペースなどとして使われることが多いようです。幼稚園や保育園で毎日使うものを子ども部屋の棚に入れておいて、生活習慣が身につくよう練習しているというママの声もありました。

小学校低学年

小学校に入学すると1人でできることが増えるため、子どもの自己管理のために子ども部屋を作ったというママの声もありました。学校の準備や宿題、習い事の練習などを子ども部屋でやる子どももいるようです。ただ、勉強や読書などで、1人で子ども部屋を使う時間帯もあるけれど、夜はママやパパと同じ寝室で寝ているというケースもあるようです。

小学校高学年

小学校高学年になると、勉強時間とプライバシーの確保のため子ども部屋を1人で使う子どもが増えるようです。子どもによっては思春期や反抗期が始まる時期であるため、子どもが1人になれる場所があった方がいいのかもしれませんね。小学校高学年では、子どもから「子ども部屋がほしい」といわれたというママもいるようです。

中学生

中学生の子ども部屋も、小学校高学年と同様、勉強時間とプライバシーの確保のため必要となることが多いようです。中学生になると勉強時間が増えるため、1人で勉強に集中できる部屋が必要になったというママの声もありました。思春期や反抗期を迎えて、子どもが部屋にこもりがちになる可能性があるため、家族との時間も大切にしてくれるよう工夫しているママもいるようです。

子ども部屋づくりの注意点

※写真はイメージ(gettyimages/Sasiistock)

子ども部屋づくりをするときに注意したポイントをママに聞いてみました。

リビングを経由しない場所に子ども部屋を作らない

30代ママ

「夫婦で話し合って、リビングの隣の部屋を子ども部屋にしています。子どもが帰ってきたときに、必ずあいさつや会話ができます。玄関から子ども部屋にすぐ行ける部屋は、子どもとのコミュニケーション不足になりそうだと感じて避けました」

40代ママ

「外出や帰宅がわかるよう、リビングから一番近い部屋を子ども部屋にしました。今はまだ小学校高学年ですが、これから思春期がきたら会話が減ってしまいそうなので、帰宅や外出のときは必ず声をかけています」

家の間取りによっては、リビングを通らなくても入れる部屋があるでしょう。このような部屋を子ども部屋にするのは避けたというママの声がありました。子どもとのコミュニケーションが取れるよう、リビングの近くの部屋を子ども部屋として用意したママが多いようです。

子ども部屋に鍵はつけない

こちらも前述の子ども部屋の位置と同様、子どもとのコミュニケーションのことを考えて、子ども部屋には鍵をつけていないというママの声がありました。親子間で何かあった場合に、鍵をかけられてしまうとコミュニケーションが取れなくなる可能性があります。

テレビやゲームなどの設置はルールを決める

子どもが自分の部屋にこもりがちになる理由のひとつに、テレビやゲーム、スマートフォンがあるようです。そのため、「子ども部屋ではスマートフォンを使わない」「ゲームはリビングで時間を決めてやる」など、ルールを決めているというママの声がありました。また、子ども部屋学習の支障になるため、テレビやゲームなどの電子機器は子ども部屋には設置しないというママもいました。

子どもが複数人いる場合

子どもが複数人いる場合、いつまで同じ部屋でいいのか、別々の部屋を用意する必要があるかなど気になっているママもいるのではないでしょうか。
ママたちに聞いてみると、子どもにそれぞれの部屋を与えているという声が多いようです。

40代ママ

「小学校低学年頃までは、同じ部屋にデスクを2つ置いていましたが、上の子が高学年になるとプライバシーのこともあり、部屋を分けました」

30代ママ

「きょうだいでそれぞれ友達を呼ぶと、お互いに遊びづらいようで子どもたちから『部屋を分けたい』といわれました」

プライバシーの確保などの理由から、子どもそれぞれに子ども部屋を与えているようです。特に男女のきょうだいである場合は、あらかじめ年齢を決めて部屋を分けたというママの声もありました。何歳から分けるという明確な決まりはありませんが、小学校高学年など、子どもの心身が成長するタイミングで部屋を分けた方がいいかもしれませんね。

子ども部屋が作れない場合

※写真はイメージ(gettyimages/Sasiistock)

家の広さや間取りなどの状況によって、子ども部屋を作れない、子どもだけのスペースを確保できないということもあるでしょう。このような場合、まずは家具のレイアウトを見直してみましょう。パネル付きの学習机を設置してリビングの一角を子どものスペースにしたり、パーティションで部屋割りをして子どもだけのスペースを作ってあげましょう。

また、子ども部屋として使おうと思っている部屋が狭い場合は、ロフトベッドや省スペースの学習机を設置するなどして、子ども部屋づくりをしてみましょう。

子ども部屋はそれぞれのタイミングで用意しよう

今回の記事では、子ども部屋をつくる目的、子ども部屋づくりで注意する点などについてご紹介しました。子どもの自立心や成長や勉強時間、プライバシーの確保のため、子ども部屋は必要になります。子ども部屋の目的は成長につれて変わりますが、子どもが長い期間快適に過ごせる子ども部屋づくりができるといいですね。

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