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赤ちゃんの知能にペットはどのような影響を与える?メリットと注意点を紹介

作成者: KIDSKI STYLE編集部|2024/9/26

※写真はイメージ(gettyimages/Sasiistock)

赤ちゃんと犬や猫などのペットが、触れ合う動画や写真をメディアで見たことがあるママやパパもいるのではないでしょうか?赤ちゃんとペットが一緒に過ごすことで、赤ちゃんの知能にどのような影響があるのか、どんなことに注意が必要なのか気になることもあるでしょう。今回の記事では、ペットを飼うタイミングや、赤ちゃんとペットが過ごすことで得られるメリット、一緒に過ごす上での注意点などについて、ママの体験談も交えてご紹介します。

赤ちゃんがいる場合、ペットはいつから飼える?

赤ちゃんがいる場合、ペットはいつから飼うことができるのでしょうか?なお、ペットといってもさまざまな動物がいますが、今回の記事におけるペットは、犬と猫を想定してご紹介します。

犬や猫と赤ちゃんが、いつから一緒に過ごせるかについて明確なエビデンスとなる文献などはないようです。そのため、赤ちゃんがいる場合であってもペットを飼うことができるようです。

ただし、お散歩やトイレなど基本的なしつけができていない子犬などは、赤ちゃんと一緒に過ごすことが難しいかもしれません。基本的なしつけが完了している成犬と一緒に過ごすことにしましょう。

赤ちゃんとペットが一緒に過ごすメリット

赤ちゃんが、犬や猫と過ごすことでどのようなメリットがあるのでしょうか?赤ちゃんと動物が一緒に過ごすことで、赤ちゃんの知能やさまざまな能力を発達させることができるようです。以下で、赤ちゃんとペットが一緒に過ごすことで得られるメリット4つをご紹介します。

メリット① 赤ちゃんの豊かな感情を育むことができる

※写真はイメージ(gettyimages/Sasiistock)

犬や猫はとてもかわいらしい存在で、なでたりして触れ合うと癒される存在です。また、犬や猫と会話することはできませんが、愛情をもって接すると寄ってきたり、しっぽを振ったりして、愛情を表現して応えてくれます。犬や猫などのペットとの関わりを通じて、赤ちゃんは自分の感情表現や制御を学ぶといわれています。

赤ちゃんのそばにペットがいることで、安心感を得ることができ、赤ちゃんの情緒の安定が促進されることもあるようです。犬や猫のペットは、ママやパパにとって頼れる子育ての仲間になりそうですね。

メリット② 赤ちゃんの言語発達が促進される

会話できない犬や猫と接することで、赤ちゃんの言語発達が促進されると聞いて、不思議に感じるママやパパもいるかもしれません。ペットと接したり、お世話をするときは、ペットのことをよく観察して、ペットが何を求めているかを考えてから声をかけたり、行動を起こす必要があるでしょう。ペットとのコミュニケーションにおいて、このような流れを何度も繰り返すことで赤ちゃんの言語発達が促進されるといわれています。言語発達の促進は、赤ちゃんのコミュニケーション能力の向上にもつながる可能性があるようです。

メリット③ 生活リズムを確立させることができる

ペットをお世話するには、「〇時に朝ごはんをあげる」「〇時にお散歩に連れて行く」などの毎日のルーティンがあるでしょう。子どもが成長したら、ペットのお世話のルーティンに赤ちゃんも参加させてあげるといいかもしれません。家族という集団生活の中で誰かのお世話をするというタスクを与えられることで、時間の感覚などを身に着け、生活リズムを確立させることができるといわれています。

子どもの生活リズムの確立だけでなく、ペットのお世話に参加することで他者を思いやる気持ちを成長させることができるようです。

メリット④ 赤ちゃんの認知能力と責任感が向上する

犬や猫は賢く、性格によっては赤ちゃんと一緒に遊ぶことができます。赤ちゃんとペットが一緒に遊ぶ例として、赤ちゃんがペットにおもちゃを渡したり、かくれんぼをすることがあるようです。赤ちゃんは、ペットとのこのような遊びを通じて原因と結果の関係性を学ぶことができます。このような活動から、赤ちゃんの認知能力を発展させることができるといわれています。

また、犬や猫は生き物です。飼い主としてそのお世話を途中で投げ出すことはできません。都合のいいときだけかわいがるのではなく、どんな状況でも最後まで面倒を見てあげる必要があります。そのため、赤ちゃんの頃からペットのお世話を手伝ってもらうことで、赤ちゃんは責任感を身に着けることができます。

赤ちゃんとペットが一緒に過ごす際の注意点

ここまでは、赤ちゃんとペットが一緒に過ごすことによる4つのメリットをご紹介しました。ここからは、赤ちゃんとペットが一緒に過ごす際の注意点を4つご紹介します。実際に、赤ちゃんとペットが一緒に過ごしていたママの体験談もお伝えします。

注意点① 赤ちゃんとペットだけにしない

ペットの性格や犬種などによりますが、思わぬ事故が起こらないように、部屋の中が赤ちゃんとペットだけにならないよう注意しましょう。特に大型犬や気性が荒い、子ども嫌いなどのペットの場合、大きな事故につながる可能性があります。ペット用のケージやベビーベッドを活用したり、赤ちゃんが低月齢のうちは部屋を分けるなどの対策が必要です。

30代ママ:

「大型犬を飼っていたので、赤ちゃんが低月齢のうちはベビーベッドの周りに柵を設置していました。触れ合うのは、大人が一緒のときにしていました」

注意点② 衛生面に配慮する

※写真はイメージ(gettyimages/Sasiistock)

赤ちゃんとペットが一緒に過ごす際に衛生面で気をつけたいのは、「定期的な掃除」と「ペットの健康管理」の2つです。

ペットを飼っていると、床に毛が落ちたり、家の中のさまざまな場所を舐めたりすることがあります。ペットが過ごす場所、ペットのおもちゃ・食器など、赤ちゃんが触れる可能性のある場所は、定期的な掃除をして清潔にしておきましょう。

また、犬や猫などは人間が持っていない菌を持っています。そのため、予防接種や定期的な健康診断などペットの健康管理にも配慮しましょう。ペットを触った後の手洗いなど、基本的な衛生対策も大切なようです。

40代ママ:

「毎日掃除機、ウェットシートでの床掃除が欠かせません。赤ちゃんがハイハイをしていたときは床との距離が近いので、換毛期には1日に何度も床掃除をしていました」

注意点③ 赤ちゃんのアレルギーに注意

赤ちゃんとペットが一緒に過ごすことによるアレルギー発症については、さまざまな研究結果があるようです。極端な清潔を求めることが逆効果になってアレルギー疾患を発症するという「衛生仮説」によると、乳児期にペットと過ごすことでアレルギー疾患の発症を低下されるという説がある一方で、犬や猫の毛や唾液などがアレルゲンとなり、アトピーのリスクを増加させるという説もあるようです。

まだアレルギー疾患を発症していない赤ちゃんであれば、上記の定期的な掃除を行うなどの対策を行うことでペットと一緒に過ごすことができるかもしれません。すでにアレルギー疾患を発症している場合は、ペットを飼うことが難しいといえるでしょう。

30代ママ:

「猫を飼っていますが、まだ子どもはアレルギーは発症していません。ただ、アレルギーを発症してしまうと大変なので、食事前に手を拭いたり、猫の食器などを触らないように気をつけています」

出典:「エコチル調査の概要」/環境省

注意点④ ペットのストレスに注意

赤ちゃんとペットが一緒に過ごす場合、ママやパパはつい赤ちゃんのことに関心がいってしまうでしょう。ですが、ペットのストレスや健康状態にも注意が必要です。赤ちゃんが家に来たことで、今までと環境が変わって戸惑う犬や猫もいるようです。ペットがいつもと違う行動をしていないか、食欲が落ちていないか、元気があるかなど、ペットの様子にも気を配ってあげましょう。

もし、ストレスが溜まっているようであれば、犬は長めのお散歩に連れて行ったり、猫は触れ合う時間を増やしてあげたりしましょう。

30代ママ:

「赤ちゃんが初めて家にきたとき、愛情たっぷりに迎えてくれましたが、その後はいろいろと我慢しているようでした。ストレス発散のため、週末は大きな公園にお散歩に連れて行き、たくさん運動していました」

ペットは赤ちゃんの知能・能力を向上させてくれる存在

※写真はイメージ(gettyimages/Sasiistock)

今回の記事では、ペットを飼うタイミングや、赤ちゃんとペットが過ごすことで得られるメリット、一緒に過ごす上での注意点などについて、ママの体験談も交えてご紹介しました。

犬や猫などペットと赤ちゃんが一緒に過ごすことにより、赤ちゃんの知能やさまざまな能力に良い影響があるようです。その一方、衛生面や安全面で注意しなければならない点もあります。メリットと注意点を踏まえて、赤ちゃんとペットが楽しい時間を過ごし、赤ちゃんの成長に良い影響を与えられるといいですね。

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