KIDSKI STYLE

赤ちゃんがいる家の安全対策。赤ちゃんに起こりやすい事故と対策

作成者: KIDSKI STYLE編集部|2024/9/30

※写真はイメージ(gettyimages/Sasiistock)

赤ちゃんと一緒に生活しているママやパパの中には、家の中の安全対策をどのようにしたらいいか悩んでいる方もいるのではないでしょうか?赤ちゃんの成長とともに、暮らしの中でさまざまな事故のリスクが増えていきます。今回の記事では、赤ちゃんに起きる事故にはどんなものがあるのか、赤ちゃんに起きる事故別に見る安全対策や活用できる安全対策グッズなどについてご紹介します。

赤ちゃんに起きる事故にはどんなものがある?

事故種別ごとに救急搬送された乳幼児の人数は以下の通りです。

  • 落ちる       2,342人
  • ころぶ       2,203人
  • ものがつまる等   1,065人
  • ぶつかる       809人
  • やけど        358人
  • はさむ・はさまれる  250人
  • 切る・刺さる     195人
  • かまれる・刺される   46人
  • おぼれる        28人

人数の上位5つは「おちる」「ころぶ」「ものがつまる等」「ぶつかる」「やけど」の事故でした。いずれも暮らしの中で起こりうる事故といえます。それぞれの事故について、どのような対策が必要なのか詳しく見てみましょう。

出典:「救急搬送データから見る日常生活事故の実態(令和4年)」/東京消防庁

赤ちゃんに起きる事故のリスク別に見る安全対策

落ちる

※写真はイメージ(gettyimages/Sasiistock)

落ちる事故は、家のさまざまな場所で起こりえます。家の中で、特に危険な落下事故が起こりやすいのは階段です。赤ちゃんが歩けるようになると、「階段を昇り降りしてみたい」と興味を持つ時期がくるでしょう。階段の上下にベビーゲートを設置して、赤ちゃんがひとりで階段に行ける状況をつくらないようにしましょう。

また、マンションに住んでいる場合、ベランダから落ちる事故にも注意が必要です。窓の鍵は常に施錠しておき、網戸にはストッパーをつけるようにしましょう。

0歳の赤ちゃんの場合、椅子やソファ、ベッドなどから落ちることが考えられます。椅子やソファに座らせているときには目を離さないようにしましょう。ベッドについては、ベッドカードを取り付けて赤ちゃんが落下しないよう対策しましょう。

転ぶ

赤ちゃんがひとり歩きをし始めたころは、まだよろよろとおぼつかない足取りのことが多いでしょう。毎日歩く練習を重ねることで、しっかりとした足取りで歩くことができるようになります。この過程で、転んでしまいけがをしてしまっては大変です。

家の中で転んだときに、どこかに体をぶつけてしまったり、転んだ場所に落ちていたもので体を切ってしまったりという事故が起きることが考えられます。

転ぶ事故の対策としては、床に不要なものを置かないようにすること、滑り止めとしてジョイントマットを敷くことがあげられます。また、床で滑ることを防止するために、赤ちゃんに靴下を履かせず、はだしで過ごすことも対策のひとつです。

誤飲

※写真はイメージ(gettyimages/Sasiistock)

赤ちゃんが5~6カ月になると、手につかんだものを何でも口に入れるようになります。これは赤ちゃんの発達過程のひとつで、口に入れてどんなものなのか情報を得ようとします。このとき、口に入れたものが飲み込める大きさのものだったら、誤飲事故が起きてしまう可能性があります。子どもが飲み込める大きさ(※)とは、直径約4㎝でトイレットペーパーの芯の直径とほぼ同じ大きさといわれています。

誤飲事故の対策として、直径4㎝未満のものを赤ちゃんの周りに置かないようにしましょう。特に危険なものは、スーパーボールやたばこ、電池、医薬品といわれています。赤ちゃんの手が届く場所に危険なものがないかどうか、今一度確認してみましょう。上に子どもがいて、おもちゃの置き場所が難しい場合などは、ベビーゲートやベビーサークルを活用するのもひとつの方法です。赤ちゃんはベビーサークルの中で過ごしてもらって、上の子どものおもちゃはベビーサークルの中に入れないようにしましょう。

また、赤ちゃんが棚の引き出しを開けられるようになると、なかから危険なものを取り出して口に入れてしまう可能性があります。リビングやキッチンなどにある赤ちゃんの手が届く引き出しには、引き出しロックをつけて開けられないようにしておきましょう。

(※)出典:「『えっ?そんな小さいもので?』子供の窒息事故を防ぐ!」/政府広報オンライン

ぶつかる

ハイハイからつかまり立ちをするときや歩く練習をするときなど、赤ちゃんは家の中のさまざまなものに体をぶつけてしまうことがあります。赤ちゃんがどこかにぶつけてしまった場合に大きな事故にならないように事前に安全対策が必要です。

ぶつける事故の安全対策として、テーブルなどの家具の角にコーナーガードをつけましょう。コーナーガードが緩衝材となり、ぶつけたときの衝撃を和らげてくれます。

やけど

家の中で赤ちゃんがやけどを負ってしまうケースとして、コンセントを触って感電によるやけど、キッチンやリビングのテーブルに置いてある熱いものを触ってしまったことによるやけどが考えられます。

やけどの事故を防止するための安全対策として、コンセントにはコンセントカバーをつけましょう。コンセントは穴が開いていて、興味関心を示す赤ちゃんが多いようです。コンセントに指や細い棒状のものを入れたりすると危険です。赤ちゃんがずりばいやハイハイなどで動けるようになるまでに、コンセントカバーをつけておくと安心かもしれません。

また、テーブルには熱いものを置かないようにしましょう。キッチンには階段と同様にベビーゲートを設置して、自由に出入りができないようにすることも大切です。

その他の安全対策

ここまでご紹介した事故のほかにも、はさむ事故を防止するために扉が自由に開け閉めできないように扉にチャイルドロックをつけたり、キッチンの刃物など危険なものを別の場所に動かしたりすることも、安全対策につながります。

また、ママやパパに聞いてみると、上記の事故が起きたときの緊急連絡先をリストアップしたり、乳幼児の救命講習を受けたという声もありました。

赤ちゃんの成長を見据えた安全対策を

※写真はイメージ(gettyimages/Sasiistock)

今回の記事では、赤ちゃんに起きる事故にはどんなものがあるのか、赤ちゃんに起きる事故別に見る安全対策や活用できる安全対策グッズなどについてご紹介しました。

赤ちゃんの事故については、事前の危険予測が重要です。赤ちゃんの次の発達段階から、どのような安全対策が必要なのか、家族で話し合ってみてもいいかもしれません。安全対策を行った家で、赤ちゃんの成長をあたたかく見守られるといいですね。

KIDSKI STYLEでは、今後も「暮らし」と「子育て」に関する情報を発信していきます。日々の暮らしにお役立てください。