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子どものお手伝いはいつから?メリットやお手伝いさせる余裕がないときの対処法

作成者: KIDSKI STYLE編集部|2024/11/1

※写真はイメージ(gettyimages/Sasiistock)

子どもにいつからお手伝いをさせたらいいのか、どんなお手伝いをさせたらいいのかと悩んでいるママやパパもいるのではないでしょうか?今回の記事では、子どもにいつからお手伝いさせられるのか、お手伝いをさせることのメリット、年齢別のお手伝いなどをご紹介します。子どものお手伝いが気になる方はぜひチェックしてみてください。

いつから子どもにお手伝いをさせる?

子どもにお手伝いをさせるときに、「まだこんなできないかな?」「危ないかな」と考えてしまうこともあるでしょう。子どもにいつからお手伝いをさせてたか、ママやパパに聞いてみたところ、コミュニケーションが取れるようになる1~2歳頃からお手伝いをさせていたという声が多いようでした。

1歳頃のうちは、「ください」「どうぞ」の遊びの延長で新聞を運ぶ、ごみをごみ箱に捨てるなど、物をどこかに持って行ってもらうお手伝いがスタートしやすいようです。

子どもにお手伝いをさせることで得られるメリット

子どもにお手伝いをさせることによって、成長や発達などにおいてどのようなメリットがあるのでしょうか?以下の6つのメリットをご紹介します。

自己肯定感を高めることができる

※写真はイメージ(gettyimages/Sasiistock)

自己肯定感とは、自分自身の存在をポジティブ・肯定的に認められる感情や感覚のことをいうようです。

ママやパパから頼まれたお手伝いをすることによって、自己肯定感を高めることができるといわれています。頼まれたお手伝いが、自分の力でできたことにより達成感を得ることができ、ママやパパからほめてもらうことで自己肯定感が育まれます。

責任感を持つことができる

子どもがコミュニケーションを取れるようになり社会性が身についてくると、「ママやパパの力になりたい」「役に立ちたい」という気持ちが芽生えてくるといわれています。そして、このような気持ちは大人よりも強く持っていると考えられています。子どもにお手伝いをお願いすると、「ママやパパの力になりたい」と、子どもは責任を持ってお手伝いをやり遂げようとするでしょう。

そのため、お手伝いの機会を増やすことで、子どもは責任感を持つことができるようになります。

「考えて行動する」が身につく

子どもがお手伝いをしていく中で、当然失敗してしまうこともあるでしょう。このような失敗も経験していくことで、「どうしたらできるようになるのか」とお手伝いを達成する方法や工夫を考えて行動する習慣を身に着けることができます。

親子のコミュニケーションにつながる

子どもにお手伝いをさせることは、親子のコミュニケーションにつながるといわれています。

子どもにお手伝いをお願いするときに声をかけたり、どんなお手伝いなのか、お手伝いのやり方を説明したりする際に、多くのコミュニケーションを必要とします。

「共働きだから、なかなか時間を作ることが難しい」というママやパパもいるでしょう。このような場合には、子どもと一緒にお箸やお皿を並べるなど、親子で一緒にできる家事をやってみてもいいかもしれません。

手指が発達する

※写真はイメージ(gettyimages/Sasiistock)

お手伝いをすることで、子どもの手指の発達につながるといわれています。ほとんどのお手伝いにおいて、手指を使う必要があります。例えば、新聞を運ぶには手で新聞をつかまなければなりません。また、何か道具を使ってものを使う場合には、さらに細かい手指の調整が必要になります。

手指を使うことは手先が器用になるだけでなく、集中力や反射神経などの脳の発達にもつながるといわれています。

本物に触れることができる

お手伝いでは、野菜や果物などの食材、ガラスや陶器など本物に触れる機会を子どもに提供することができます。もちろん子どもにとって危険なものもあるので、年齢や子どもの状況によって、触れさせるようにしましょう。

本物に触れる機会を子どもに提供することによって、本物を見たり、本物に触れたり、味わったり、子どもの五感を磨くことができます。五感を磨くことで脳が活性化するといわれています。

年齢別にみる子どものお手伝い

ここからは年齢別に子どものお手伝いを見ていきましょう。子どもの発達については厚生労働省と文部科学省の資料をもとにしていますが、発達には個人差が多いといわれているため、子どもの様子を見ながらお手伝いにチャレンジしてみましょう。

1歳

1歳を過ぎると、クレヨンなどで自発的ななぐり書きをしたり、積み木を2個つめるようになります。この頃は、コミュニケーションが取れるといってもおしゃべりができるわけではないため、遊びの延長として取り組めるお手伝いがおすすめです。

例えば、おもちゃをもとの場所に片づけたり、ごみをごみ箱に捨ててもらったりしましょう。まだ親の多くのサポートが必要な時期なので、1人でやらせるのではなくパパママと一緒にやりましょう。

2歳

2歳は「魔の2歳児」ともいわれ、多くの子どもがイヤイヤ期を迎えていることでしょう。この時期はお手伝いをお願いしても、「いや」といわれてしまうこともあるでしょう。子どもがやりたがらないときには無理にやらせず、やりたいといったときにたくさんお手伝いをやらせてあげましょう。

2歳のお手伝いのおすすめは、お箸などのカトラリーをテーブルに並べたり、食後の食器を流しにさげることなどです。また、毎日洗濯物をたたむところを見ているのであれば、子どものものは自分で片づけることにチャレンジしてもいいかもしれません。

3歳

3歳になるとさまざまなことに好奇心を持つようになります。また、縦の線を模倣するなど微細運動の発達も進みます。好奇心旺盛になるため、さまざまなことにチャレンジしたがりますが、失敗も増えてくる時期といえます。失敗して学ぶことも多いので、咎めずに何度もチャレンジさせてあげましょう。

3歳のお手伝いには、洗濯物をたたんだり、料理の簡単なお手伝いがおすすめです。洗濯物はタオルやハンカチなど簡単なものからスタートしましょう。料理のお手伝いは、食材をちぎったり、ボウルに入ったものをかき混ぜたりすることからやってみましょう。

4歳

4歳になると、さまざまなことができるようになります。この頃からお手伝いをレベルアップさせてもいいかもしれません。

食器洗いやレベルアップした料理のお手伝いもいいかもしれません。食器洗いは食器を割ってしまう可能性があるため、事前にパパママが見本を見せたり、どんなときに割れてしまうかを説明してからチャレンジするといいかもしれません。

料理のお手伝いについて、パパママに聞いてみると4歳で卵を割るお手伝いをさせたという声がありました。手先が器用に使えるようになる年齢といわれるため、計量カップや計量スプーンで調味料などをはかるお手伝いもいいかもしれません。

5歳

※写真はイメージ(gettyimages/Sasiistock)

5歳になると、手先の動きが洗練され作業がより細かく丁寧になります。また、1人でできることも増えてくる時期といえます。5歳のお手伝いは、お風呂掃除や道具を使った料理などにチャレンジしてみましょう。お風呂掃除について、毎日家族が使う場所をきれいにすることで責任感や達成感を育むことができるでしょう。足元が滑るなど危険な面もあるため、ママやパパが一緒に見守ったり、子どもが扱いやすい掃除道具を揃えるなどの工夫が必要かもしれません。

料理については、この頃から包丁やピーラーにチャレンジしてみましょう。刃物の危険性や安全な使い方を、あらかじめ子どもに伝えておきます。けがをしないように見守りながらチャレンジしましょう。また、子ども用包丁などの道具を使うのもいいかもしれません。

6歳~小学校低学年

6歳〜小学校低学年は、責任感や社会性を身に着けるためにも家族の一員としてお手伝いをお願いしてみましょう。例えば、家のポストを確認して郵便物や新聞紙など何か入っている場合は、家に持ち帰らせたり、料理のお手伝いもさらにレベルアップをしましょう。例えば、お米を研いでごはんを炊いたり、お湯を沸かすなどの火を使った料理もできるようになるでしょう。ただし、キッチンの火を使う場合には、パパママなど必ず大人と一緒に使うようにしましょう。

出典:「子ども家庭総合評価票 記入のめやすと一覧表」厚生労働省

出典:「幼児期運動指針」文部科学省

お手伝いにおいて親が知っておきたいポイント

ここまで子どものお手伝いのメリットや年齢別のお手伝いについてご紹介してきましたが、「仕事が忙しく時間がないから、お手伝いをお願いする余裕がない」「自分でやってしまった方が早い」と思っているママやパパもいるでしょう。

子どものお手伝いをするにあたっては、親も子どもも余裕のあるときにチャレンジしてみましょう。せっかくお手伝いをお願いしたのに、失敗して怒ってしまったり、急かしてしまうとお手伝いのメリットが得られない可能性があります。

平日は仕事などで忙しいかもしれませんが、休みの日など時間がゆっくり取れるタイミングなどで、親子で一緒に楽しく取り組むことを心がけてみましょう。

お手伝いは親子で楽しく取り組む

※写真はイメージ(gettyimages/Sasiistock)

今回の記事では、子どもにいつからお手伝いさせられるのか、お手伝いをさせることのメリット、年齢別のお手伝いなどをご紹介しました。

年齢別のお手伝いについては、あくまで目安のものをご紹介しています。子どもの発達に合わせて、親子で取り組んでみてください。子どもにどんなお手伝いをしてみたいか、聞いてみるのもいいかもしれません。

お手伝いが親子のコミュニケーションになり、子どもの成長につながるといいですね。

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