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【年齢別】子どものお手伝いリスト。お手伝いはメリットがたくさん!

作成者: KIDSKI STYLE編集部|2024/11/1

※写真はイメージ(gettyimages/Sasiistock)

子どもにお手伝いをやらせてみたいけど、今の年齢でできることはなんだろうと考えるママやパパもいるでしょう。今回の記事では、年齢別のお手伝いリストや子どもにお手伝いをさせることによるメリットなどをご紹介します。ママやパパの体験談もあわせてお伝えします。

年齢別の発達目安とお手伝いリスト

子どもの発達には、「粗大運動」と「微細運動」があります。粗大運動は、ハイハイや立つ、歩くなど大きな動きのことをいいます。一方、微細運動はものを握る、積み木を積むなど手指を使った繊細な動きのことをいいます。この2つの発達目安から、チャレンジできるおすすめのお手伝いリストをご紹介します。

ただし、子どもの発達には大きな個人差があるといわれています。今回ご紹介しているものはあくまで目安で、子ども本人の興味関心があることや、子どもが達成感を感じられることにチャレンジさせてあげましょう。

1歳

厚生労働省の資料によると、1歳~1歳半で1人で数秒立つことができるようになったり、歩けるようになるようです。微細運動としては、クレヨンなどで自発的ななぐり書きができるようになります。コミュニケーションも少しずつ取れるようになる時期ですので、ママやパパと一緒にできるお手伝いがいいかもしれません。

【1歳のお手伝いリスト】

料理・食事 片づけ・掃除 洗濯
・食事の前後にテーブルを拭く ・おもちゃの片づけ
・ごみ箱にごみを入れる
・簡単な拭き掃除

※写真はイメージ(gettyimages/Sasiistock)

30代ママ:
「1歳のころは、おもちゃの片づけを手伝ってもらいました。『どうぞ』が娘のブームだったので、『どうぞ』をしながらおもちゃを片づけました」

2歳

2歳になると、両足でジャンプをしたり、積み木を6個積めるようになります。1歳のときと比べると粗大運動も微細運動も大きな成長が見られますが、「魔の2歳児」といわれるとおりイヤイヤ期に入り、お手伝いをお願いしても「イヤ!」といわれてしまう可能性が高い時期といえます。子どもがやりたくないという場合には無理をさせず、興味関心を持ったことは思いっきりやらせてあげましょう。

【2歳のお手伝いリスト】

料理・食事 片づけ・掃除 洗濯
・混ぜる、こねる
・カトラリーを並べる
・こぼしたものを拭きとる ・タオル、ハンカチをたたむ

30代パパ:
「息子が2歳の頃は、お手伝いを途中で『やらない』といったり、私がやっていると『やりたい!』と主張したり大変な時期でした。イヤイヤ期で一時的なものだと思い、余裕があるときはサポートしながらお手伝いをしてもらいましたが、無理のない範囲でやらせていました」

3歳

3歳になると、けんけんをしたり、線や図形を模倣して書けるようになります。また、ママやパパや友達がやっていることなどに興味関心を持ち、さまざまなことにチャレンジするようになる年齢といわれています。チャレンジしたがる一方で、失敗が増える時期ともいえます。失敗しても大目に見て、次回もまたチャレンジしてみたくなるような声掛けをしてあげましょう。

【3歳のお手伝いリスト】

料理・食事 片づけ・掃除 洗濯
・混ぜる、こねる
・お米をとぐ
・食後の食器を運ぶ
・ごみ拾い
・床、窓の拭き掃除
・洗濯物をたたんで収納する
・タオルなどを干す

20代ママ:
「保育園でおままごとを好んでやっていると聞いていたので、家でもハンバーグのたねを混ぜるなど簡単な料理の手伝いをやってもらいました。とても楽しそうに取り組んでくれていました」

4歳

4歳になると、片足立ちをしたり、四角などの図形を模倣して書けるようになります。また、言語の発達も進んで前後や上下が理解できるようになる時期だといわれています。手指の動きもますます洗練されてくる時期ですので、お手伝いも少しずつレベルアップしてみましょう。

※写真はイメージ(gettyimages/Sasiistock)

【4歳のお手伝いリスト】

料理・食事 片づけ・掃除 洗濯
・卵を割る
・野菜を洗う
・配膳をする
・ごみを分別して捨てる
・掃き掃除をする
・洗濯物全般を干す

卵を割ることは、手先の器用さと一定以上の力が求められる動きです。はじめはうまく割れないこともあるでしょう。うまく割れなかったときのことを考えてお手伝いをしてもらうといいかもしれません。

30代ママ:
「4歳のお手伝いの一つとして卵を割ることに挑戦していました。はじめは力加減が難しそうでしたが、徐々にうまく割れるようになっていきました」

5歳

5歳になると、無駄な動きや力みなどがなくなり、動き方が上手になっていく時期といわれています。集団で行動できるようになり、遊びもこれまで得た知識や経験を生かして工夫をして発展させることができるようになります。この頃から、1人でお手伝いにチャレンジしてみてもいいかもしれません。

【5歳のお手伝いリスト】

料理・食事 片づけ・掃除 洗濯
・野菜の下ごしらえ
・ごはんをよそう
・包丁で食材を切る
・食器全般を洗う
・ごみを分別して捨てる
・お風呂掃除をする
・上履きを洗う

5歳以降であれば、子ども用の包丁などの調理器具が使えるようになるといわれています。包丁の正しい使い方を説明した上で、食材を切るお手伝いにもチャレンジしてみましょう。

40代ママ:
「5歳の誕生日に子ども用調理器具セットをプレゼントしました。まぜたり、包丁で柔らかい食材を切るお手伝いをしていました」

6歳

6歳になると、ボールをつきながら走るなど動きを組み合わせた運動に取り組むことができるようになります。また、道具を操作する動きもより滑らかに行うことができるようになります。小学校入学を控えたこの頃からは、ママやパパがサポートして行うお手伝いは卒業して、家族の一員として家事のお手伝いをしてもらいましょう。

【6歳のお手伝いリスト】

料理・食事 片づけ・掃除 その他
・ごはんをよそう
・ピーラーを使う
・掃除機をかける ・新聞、郵便物を受け取る

30代ママ:
「6歳の頃は、家族の分のごはんをよそうお手伝いをしてもらっていました。しゃもじをはじめは扱いにくそうでしたが、慣れると家族それぞれのごはんの量もちゃんと把握して頼もしかったです」

小学校低学年(7~8歳)

※写真はイメージ(gettyimages/Sasiistock)

小学校に入学すると1人で登下校をしたり、生活スタイルによっては短時間のお留守番をすることもあるでしょう。1人でできること、行動範囲がさらに広がります。さまざまな道具を使うことができるようになるため、電化製品を使う家事にチャレンジしてみてもいいかもしれません。ただし、使い方やどんなときに事故が起きるのかなどをあらかじめ子どもに共有し、大人が付き添うようにしましょう。

【小学校低学年のお手伝いリスト】

料理・食事 片づけ・掃除 その他
・炊飯器でごはんを炊く
・火を使って調理する
・洗い終わった食器を拭く
・ごみ出しをする
・掃除機をかける
・タオルを替える
・布団をたたむ

40代パパ:
「小学校に入学後、マンションのごみ捨て場までごみ出しを手伝ってもらいました。重たいものは難しいので、軽めのごみ袋をお願いしています。ごみを捨てられる日を覚えて責任感を持ってやっています」

出典:「子ども家庭総合評価票 記入のめやすと一覧表」/厚生労働省

出典:「幼児期運動指針」/文部科学省

子どもにお手伝いをさせることのメリット

子どもにお手伝いをさせることのメリットとしては、以下の6つがあげられます。

  • 自己肯定感を高めることができる
  • 責任感を持つことができる
  • 「考えて行動する」が身につく
  • 親子のコミュニケーションにつながる
  • 手指が発達する
  • 本物に触れることができる

子どもにお手伝いをさせることは達成感などを味わうことができ、子どもの自己肯定感などの情緒の発達や微細運動などの発達にとても良い影響があるといわれています。今回の記事でご紹介した年齢別のお手伝いリストを参考に、さまざまなお手伝いに親子でチャレンジしてみましょう。

ママやパパのなかには、「忙しくてなかなかお手伝いをお願いできない」「急いでいるときに手伝ってもらったけどうまくいかずに怒ってしまった」などと悩んでいる方もいるでしょう。子どものお手伝いをさせるときのポイントとしては、「無理なく時間・余裕があるときにお手伝いをさせる」ということです。子どもの成長の機会に繋がるよう、ママやパパに時間と余裕があるときにお手伝いをお願いするようにしましょう。

子どもの成長とともにさまざまなお手伝いにチャレンジ!

※写真はイメージ(gettyimages/Sasiistock)

今回の記事では、年齢別のお手伝いリストや子どもにお手伝いをさせることによるメリットなどをご紹介します。ママやパパの体験談もあわせてお伝えしました。

子どもは成長するにつれて、さまざまなお手伝いができるようになります。今回の記事でご紹介した年齢別のおすすめのお手伝いリストは、あくまで目安です。子どもの様子を見たり、子どもの気持ちを確認しながら、やってみたいお手伝いにチャレンジしてみましょう。

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