※写真はイメージ(Adobe Stock/kai)
赤ちゃんのときに行う行事について「どんなイベントをいつやればいいの?」「準備って何をするの?ちゃんと記念を残したいけど、何から始めたらいいかわからない…」などのお悩みを持つママやパパもいるかもしれません。
今回の記事では、出産後〜1歳までに迎える主な行事を時系列でわかりやすくご紹介します。行事の目的・時期・内容・楽しみ方がひと目でわかる一覧表や写真、衣装、準備のヒントもお届けします。
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まずは、生後すぐから1歳までに行われる代表的なイベントを、月齢順に一覧でチェックしましょう。
月齢・時期 |
イベント行事名 |
内容の概要 |
生後7日頃 |
お七夜 |
命名のお祝い。命名紙や記念撮影 |
生後31〜33日頃 |
お宮参り |
神社での参拝、祝い着で記念撮影 |
生後100日頃 |
お食い初め |
初めての食事の真似ごと |
生後6か月 |
ハーフバースデー |
半年の成長記録、写真撮影 |
生後約1年 |
初誕生日 |
一升餅や選び取りなど |
3月3日(女の子) |
初節句(桃の節句) |
ひな人形を飾り、成長を願う |
5月5日(男の子) |
初節句(端午の節句) |
兜やこいのぼりで健やかな成長を祝う |
上記の一覧表でご紹介した各イベントについて、楽しみ方や準備をそれぞれ詳しく見てみましょう。
赤ちゃんが生まれて7日目の夜に行う、「命名(めいめい)の儀式」が「お七夜」です。
生まれてきた命を祝福し、赤ちゃんに名前を付けて、家族に披露します。昔ながらの習わしですが、最近は形式にこだわらず記念日として楽しむ家庭が増えています。
・命名紙を用意
赤ちゃんの名前・生年月日・両親の名前などを記載。市販のテンプレートや、手書き・デザインアプリなどで手作りも人気のようです。
・手形・足形を残す
インクパッドや記念グッズを使って、赤ちゃんの“今”を形に残しましょう。
・祝い膳を用意するなら簡単でOK
尾頭付きの鯛、赤飯、お吸い物などを用意するのが伝統的ですが、最近はスーパーのお惣菜を活用したり、宅配のお祝い膳を利用するママ・パパもいるようです。無理のないよう準備しましょう。
命名紙の前で赤ちゃんを抱っこして写真を撮れば、立派な記念写真になります。写真に一言メッセージを添えてアルバムに残しておくと、将来見返す楽しみにもなるでしょう。
※写真はイメージ(Adobe Stock/tatsushi)
お宮参りは、赤ちゃんが生まれたことを地域の氏神様に報告し、無事の成長を祈願する伝統行事です。
一般的には、男の子は生後31日目・女の子は32日目に行いますが、地域や赤ちゃん・ママの体調に合わせて前後しても問題ありません。季節やママと赤ちゃんの体調によっては、お食い初めと合わせて行う場合もあるようです。
・神社の予約(必要に応じて)
大きな神社は祈祷の予約が必要な場合もあるため、ホームページなどで事前確認をしておきましょう。
・衣装の用意
赤ちゃんには「祝い着(初着)」、ママはフォーマルまたはセミフォーマルな服装が一般的です。レンタル衣装やベビードレスもいいかもしれません。母乳育児の場合は、授乳しやすい服装、授乳ケープなどを用意すると安心です。
・写真撮影の段取り
プロカメラマンによる出張撮影、スタジオ撮影、またはパパがスマホで撮影など、家族に合った方法を選びましょう。
お宮参りは、祖父母が一緒に参加することも多いイベントです。
日時・場所・交通手段・赤ちゃんの服装や持ち物など、事前にしっかり相談しておくと当日のトラブルを防げるでしょう。
「一生食べ物に困らないように」という願いを込めて、赤ちゃんが初めて“食べる真似”をする儀式のことをいいます。
実際にはまだ食べさせませんが、スプーンや箸を口にちょんとつけるだけでかまいません。伝統ある行事ですが、最近は自宅で簡単に楽しむ家庭も増えているようです。
・専用の食器を用意
漆器のセットが正式ですが、ベビー用の食器でも問題ありません。レンタルや記念品として購入するママもいるようです。
・基本の献立
祝い鯛・赤飯・煮物・お吸い物・香の物・歯固め石などを用意しましょう。市販のお食い初めセットなら、届いてすぐにお食い初めを始められるようです。
・撮影や記録も忘れずに!
100日記念の可愛い服に着替えて、家族写真や動画で思い出を残しましょう。
ネット通販の「お食い初めセット」を使えば、料理と器が一式届いて準備がとても簡単です。負担が少ないので、体調が不安定な時期にも安心です。
赤ちゃんが生後6ヶ月を迎える節目に行うイベントです。欧米で一般的なイベントでしたが、最近は日本でもSNSを中心に人気が高まり、写真を残す家庭が増えています。
・寝相アートや数字ブロック
6の数字ブロックやお花、ぬいぐるみを使って寝相アートを作るのが人気のようです。自宅のベッドやカーペットで簡単にできます。
・離乳食プレートでお祝い気分に
かわいく盛り付けた離乳食プレートや、お祝いメッセージ付きプレートで特別感を演出するといいかもしれません。
準備が大変そうに見えますが、写真1枚でも充分楽しめます。「毎月記録」や「成長ボード」を作っておけば、成長の流れもわかりやすく、後で振り返るのもいいかもしれません。
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赤ちゃんが生まれて初めて迎える誕生日は、家族にとって大きな節目といえるでしょう。この1年の成長を祝うとともに、これからの健やかな未来を願うイベントです。
・一升餅
一生食べ物に困らないようにという願いを込めて、赤ちゃんに一升のお餅を背負わせます。
・選び取り
筆・電卓・スプーンなどのアイテムを並べ、赤ちゃんがどれを選ぶかで将来の職業や才能を占います。1歳の誕生祝いで行う代表的なイベントのひとつです。安全に行えるよう、アイテムではなく絵が描いてあるカードを使って行うこともあるようです。
・SNS映えする装飾
バースデーガーランド、1歳用の王冠や衣装などを用意しておけば、記念撮影が華やかになるでしょう。
・赤ちゃん用ケーキ
砂糖控えめ・アレルゲンフリーのケーキや手作りケーキがおすすめです。
日常の中で「家族写真」は意外と少ないというケースもあるでしょう。初誕生日のタイミングでぜひ残しておくといいかもしれません。
・女の子(3月3日):「ひな祭り」
ひな人形を飾り、健やかな成長や幸せを祈ります。
・男の子(5月5日):「端午の節句」
五月人形やこいのぼりを飾り、たくましく育つよう願います。
・省スペース派に人気
マンションなどの場合、収納しやすい「ケース入り人形」「コンパクト兜」「タペストリー」など、インテリアになじむアイテムが人気のようです。
・こいのぼりも室内でOK
ベランダに飾れる小型タイプや、スタンド付きの室内用こいのぼりならマンションでも安心です。
初節句は、祖父母が「お人形」や「兜」を贈る風習もあります。飾るスペースや保管方法を考慮して、事前に話し合っておくことが大切です。
当日はみんなでご飯を囲んで、赤ちゃんの健やかな成長を一緒にお祝いしましょう。
赤ちゃんの行事は特別なものですが、完璧を目指さなくても十分楽しく行うことができます。無理のない範囲で、家族にとって心に残る形を大切にしましょう。
※写真はイメージ(Adobe Stock/wheeljack)
スマホでの写真や動画でも、成長の記録として十分価値があります。節目のタイミングにはプロの撮影も検討すると、特別な思い出として形に残せるでしょう。
撮影や写真の撮影について、以下のポイントも押さえておくといいかもしれません。
アプリを使えば、写真の整理や成長記録も簡単です。データのバックアップにもなるので、万が一の紛失対策にもなります。
命名書テンプレートや数字ブロックなど、100円ショップやネットでも入手することができます。写真映えするグッズがあるだけで、お祝いの雰囲気がぐっとアップするでしょう。
行事に祖父母をどう関わらせるかは、家庭ごとに無理のないスタイルで進めるといいでしょう。赤ちゃんとの関わりを楽しみにしている気持ちにできる形で応えられるといいかもしれません。
産後間もない時期や遠方の場合は、無理に集合する必要はありません。ママと赤ちゃんの体調を優先することが何より大切です。
可愛い写真や動画をLINEで送るだけでも、祖父母にとって大きな喜びになるでしょう。時間を合わせてビデオ通話をすれば、一緒にお祝いしている気持ちになれるかもしれません。
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赤ちゃんの行事は、すべてを完璧にこなす必要はありません。赤ちゃんと家族が無理なく楽しめることがもっとも大切なポイントです。気になるイベントだけ選んで取り組むのでも十分ですし、体調や気分に合わせて「やらない」という選択をしてもいいのです。
特に、産後のママは体力や気持ちが不安定な時期といわれています。無理に予定を詰め込むよりも、家族のコンディションに合わせて内容やタイミングを柔軟に調整することが、結果的に満足感の高い思い出につながるでしょう。
行事の「形」にこだわりすぎないことも重要です。SNSでよく見るような豪華な飾りや演出がなくても、家族の笑顔や赤ちゃんの姿を写真に残すだけで、それは立派なイベントの記録になります。簡単でも心を込めて過ごす時間が、かけがえのない思い出になるでしょう。
※写真はイメージ(Adobe Stock/polkadot)
今回の記事では、出産後〜1歳までに迎える主な行事を時系列でわかりやすくご紹介しました。出産後のイベントはたくさんありますが、全部きっちりこなす必要はありません。ママやパパのペースで、できる範囲で、赤ちゃんとの大切な瞬間を楽しめるようにしましょう。
思い出を写真や言葉で記録しておくだけで、将来きっと宝物になります。一つひとつのイベントが、家族の絆を深めるきっかけになるでしょう。