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リモートワークがはかどる「間取り」事例を紹介!注意点や成功ポイントも解説

作成者: KIDSKI STYLE編集部|2025/6/26

※写真はイメージ(Adobe Stock/maru54)

 

リモートワークが日常になり、「家での働きやすさ」が住まい選びや間取り設計の大切なポイントになっているようです。日々のリモートワークの中で「集中できるスペースが欲しい」「生活音が気になってオンライン会議に集中できない」などのお悩みはないですか?このようなお悩みを解決するカギは、間取りの工夫にあります。

今回の記事では、リモートワークに適した間取りの具体例や、設計時に注意したいポイント、失敗しやすい落とし穴などについてご紹介します。間取り次第で、仕事効率も暮らしの快適さも大きく変わるかもしれません。

リモートワークがしやすい間取り事例

リモートワークを快適にする間取りは、「集中できる」「家族の暮らしと両立できる」という視点が大切です。限られた空間でも、少しの工夫で仕事効率が大きく変わります。在宅勤務に役立つ具体的な間取り事例をご紹介します。

 

半個室の小さいワークスペース

※写真はイメージ(Adobe Stock/stnazkul)

 

リビングやキッチンの一角に、扉やパーテーションで仕切った小さな半個室をつくる事例が増えているようです。面積は1〜2畳程度でも、テレワークブースのように視線や音を遮れる空間になれば集中力が高まります。

例えば、キッチン横にデスクを造作し可動式の間仕切りを設けたケースでは、家事の合間にサッと仕事ができると人気があるようです。またリビング裏や階段下のデッドスペースを活用した小部屋型ワークスペースも好評です。家族と程よい距離感を保ちつつ、仕事と生活の切り替えがしやすい間取りといえるでしょう。

 

家族で共有できるカウンター(書斎+子どもの勉強スペース)

※写真はイメージ(Adobe Stock/Ohice)

 

リビングやダイニングの一角に、幅広の造作カウンターを設置する事例も人気があるようです。大人はテレワーク、子どもは宿題や工作と、同じ空間で別々の作業をできる点が魅力です。

奥行き50cm・長さ2.5mほどのカウンターをリビングの窓際に造作し、親子で並んで座れるようにしたケースでは、作業効率が良いだけでなく、子どもの様子を見守りながら仕事ができます。さらにリビングの一角に設けることで、仕事・勉強の合間にすぐ家事や育児に対応しやすい点もメリットです。配線計画や照明の工夫で、作業性がぐっと上がるでしょう。

 

主寝室の一角にワークスペース

※写真はイメージ(Adobe Stock/Tiara)

 

主寝室の隅に小さなデスクコーナーを設ける間取りは、夜間や早朝の静かな時間帯に仕事をする人にぴったりです。寝室はもともと落ち着いた雰囲気で集中しやすく、防音性も高いことが多いため、オンライン会議にも向いています。

寝室のクローゼット横に造作デスクを配置し、可動棚で収納を確保した事例では、ノートPCや資料もすっきり片付きます。生活空間から少し距離を置けるため、仕事モードへの切り替えがしやすいのもメリットのようです。照明や空調にも配慮し、長時間座っても快適な環境をつくるとより仕事がしやすくなるでしょう。

 

ロフトやスキップフロアをワークスペースに

※写真はイメージ(Adobe Stock/mariesacha)

 

床面積が限られる住宅では、ロフトやスキップフロアを活用したワークスペースが効果的です。リビングの吹き抜け上に設けたロフトを、デスクスペースに転用した事例では、空間を縦に使うことで作業場を確保しつつ、家族の気配も感じられるでしょう。

また、1.5階や中2階のスキップフロアにデスクと収納を組み込んだ間取りは、程よい独立性と開放感が両立できます。

ロフトやスキップフロアは視線の高さが変わることで、「自分だけの仕事空間」という特別感が生まれるのも魅力です。空調・照明・コンセント配置を工夫し、快適さを維持することが大切です。

 

リモートワークの間取りで大切なポイント

リモートワーク向けの間取りを考えるとき、「ただデスクを置くだけ」では快適な仕事環境は作れません。設計時に押さえておきたい大切なポイントについて詳しく見てみましょう。

 

音の問題への配慮

リモートワークの大敵は、生活音や外部の音による集中力の低下です。リビングや水回りの近くにワークスペースを設ける場合は、音が直接届きにくい位置に配置するのが基本です。

例えば、廊下を挟んでリビングとワークスペースを分けたり、収納を間に挟んで音を緩和する工夫をすると効果的でしょう。防音ドアや吸音材を使うことで、オンライン会議中の音漏れや生活音の侵入を軽減できます。

特に小さな子どもがいる家庭では、音対策の工夫が作業効率を左右するようです。

 

オンライン会議に適した背景・照明

在宅勤務では、背景や照明の質がオンライン会議の印象を左右します。窓の位置やデスクの向きを考え、逆光や暗い映りにならないように設計することが大切です。背景には収納や壁面収納を配置し、常に整った印象を保てるレイアウトにするのがおすすめです。

例えば、壁面に本棚を造作したり、シンプルな壁紙を選んだりすると、背景がすっきり見えるでしょう。また、照明は顔映りが良くなるようデスク上にスポットライトを設置した事例もあります。コンセントやLAN配線の位置もあらかじめ計画し、配線が乱雑にならない工夫をするといいかもしれません。

 

回遊性や動線を壊さない工夫

ワークスペースを設けるときは、家族の動線や家事動線を邪魔しない配置を意識しましょう。

例えば、廊下沿いや階段下、収納裏のスペースを活用すれば、通行の妨げになりにくいでしょう。

間取りの工夫で、「仕事スペースのために生活空間が狭く感じる」というストレスを防ぐことができます。限られた床面積を有効活用し、生活と仕事が調和する動線設計がポイントです。

 

空調・採光・換気の確保

※写真はイメージ(Adobe Stock/metamorworks)

 

ワークスペースは、長時間快適に過ごせる環境づくりが重要です。小さな個室型のスペースは、空調が行き届きにくく、夏の暑さや冬の寒さが負担になることがあるようです。換気用の小窓や換気扇を計画したり、エアコンの風が届く位置にデスクを置くなどの工夫をするといいかもしれません。日中の作業が多い場合は、自然光を取り込める窓の位置も考慮しましょう。

ただし、光が強すぎると画面が見えにくくなるため、遮光ロールスクリーンなどで調整できると安心です。快適性を意識した空調・採光計画が、仕事のパフォーマンスに直結します。

 

リモートワークの間取りで後悔した例と注意点

リモートワークの間取りは、住んでから「失敗した…」と感じる声が少なくありません。設計段階で見落としやすいポイントを知り、後悔のない住まいづくりを目指しましょう。

 

リビング横だと生活音が気になることも

リビング横にワークスペースを設けたものの、家族の話し声やテレビの音で集中できなかったという声が多く聞かれます。特にオンライン会議中に生活音が入り込み、気まずい思いをするケースもあるようです。キッチンの作業音や水回りの音も意外と響くため、壁の位置や厚み、ドアの遮音性を見直すことが重要です。

ワークスペースの位置決めの際には、実際の生活音の動線をシミュレーションするのがおすすめです。小さな半個室でも、収納や廊下を挟んで音を遮る配置にすると、後悔を防ぐことができるでしょう。

 

収納スペースを確保し散らかり防止

作業用のデスクだけを用意した結果、書類やパソコン周辺機器があふれて片付かないという失敗もよく聞かれます。仕事道具がリビングやダイニングに広がり、生活空間まで雑然としてしまうこともあるようです。間取りを考える段階で、ワークスペース専用の収納棚や吊り戸棚、引き出しなどをしっかり確保することが大切です。

例えば、デスク横に造作収納を設けるだけで、書類や小物をすっきりまとめられます。片付けやすさは在宅ワークのストレス軽減に直結するでしょう。

 

LANコンセントの配置に注意

※写真はイメージ(Adobe Stock/PheelingsMedia)

 

Wi-Fiだけで大丈夫だと思っていたものの、接続が不安定でオンライン会議が途切れる…と後悔する声も少なくありません。特に鉄骨やコンクリート造の住宅では、部屋の位置によって電波が届きにくいことがあるようです。

有線LAN用のコンセントをあらかじめワークスペースに設置しておくと安心です。コンセントや配線の位置を間取り計画時に決めておくことで、後付けの工事や配線のごちゃつきを防げます。スムーズなネット環境が、在宅勤務のストレスを大きく減らせるでしょう。

 

断熱・換気計画が必須

リモートワークのために作った小部屋が、夏は蒸し暑く冬は底冷えする「居心地の悪い空間」になってしまったという後悔の声も聞かれました。特にロフトやスキップフロアなど独立性の高いスペースでは、空調が届きにくい場合が多いようです。

断熱材の性能や窓の位置・大きさを見直し、必要に応じて個別の空調設備を検討するといいかもしれません。また、長時間の作業では室内の空気環境も重要です。換気計画や採光・遮光の工夫が、快適な作業環境を支えてくれるでしょう。

 

リモートワーク対応の間取り、成功のポイントは?

リモートワークに適した間取りをつくるには、事前の準備と計画が何より重要です。後悔しないためには、自分の働き方や将来の暮らしを見据えて間取りを考える視点が欠かせません。

ここからはリモートワーク対応の間取りを成功させるためのポイントをご紹介します。

 

現在の仕事スタイルの棚卸し

まずは、自分の仕事スタイルを正確に把握することから始めましょう。例えば「PC作業が中心か」「会議が多いか」「書類の量が多いか」など、必要なスペースや設備が見えてきます。勤務時間帯も整理することで、採光や防音の工夫のヒントになるでしょう。

仕事道具や資料の量を可視化すると、必要な収納計画が立てやすくなります。棚卸しした情報は、住宅会社や設計士との打ち合わせでも大きな武器になるでしょう。

 

住宅会社・設計士に明確に要望を伝える

※写真はイメージ(Adobe Stock/maru54)

 

理想のワークスペースをつくるためには、住宅会社や設計士に具体的なイメージを伝えることが大切です。間取り例やSNSで見つけたイメージ写真を持参すると、要望が正確に伝わるでしょう。

口頭だけの説明では細かなニュアンスが伝わらず、「イメージと違った」という失敗につながることがあるようです。特に仕事中の音、光、空調などの希望も具体的に共有しましょう。細かい部分まで話し合うことで、理想の間取りを実現できるかもしれません。

 

将来の使い方も想定して設計

リモートワークのための空間も、ライフスタイルの変化に合わせて柔軟に使えるようにしておくと安心です。例えば、子どもが成長したら子供部屋に、または趣味の部屋や収納スペースに転用できる設計が人気のようです。

間取りに可変性を持たせることで、長く快適に暮らせます。壁や収納の配置を工夫すれば、将来のリフォーム費用も抑えられるでしょう。「今だけでなく10年後も快適」を意識することが成功のカギです。

 

モデルハウスや完成見学会を活用して体感

間取り図や写真だけでは、実際の使い勝手や空間の広さはイメージしにくいという声もあるようです。モデルハウスや完成見学会に出向いて、実物を見て体感することをおすすめします。

ワークスペースの広さや収納の位置、動線を体感することで、間取り計画のヒントが得られるでしょう。家族の動きや生活音も実際の空間でシミュレーションできます。「見て・触れて・確認する」ことで、理想の間取りづくりに自信が持てるでしょう。

 

【まとめ】間取りを味方にすれば、リモートワークも暮らしも快適に

※写真はイメージ(Adobe Stock/maru54)

 

今回の記事では、リモートワークに適した間取りの具体例や、設計時に注意したいポイント、そして後悔しやすい失敗例についてご紹介しました。

リモートワークを快適にするためには、間取りの工夫が仕事の効率だけでなく、暮らし全体の質にも大きな影響を与えます。自分自身や家族の働き方、暮らし方にしっかりと向き合い、それに合った間取りを見つけることが、長く快適に暮らすための第一歩です。ぜひ、この記事の内容を参考に理想の住まいづくりを進めてみましょう。

 

 

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