初めてのモデルハウス見学!子育て世代が展示場でチェックすべきポイントは?

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モデルハウスの見学に行きたいけれど、「子どもが小さい中で、どこを見ればいいのか分からない…」「展示場に行ってもしつこく営業されそうで不安」このような不安はありませんか?
今回の記事では、子育て世代がモデルハウスでチェックすべきポイントや、見学のコツを詳しくご紹介します。事前に押さえるべきチェックリストを知っておけば、当日は効率よく見学できて、後悔のない家づくりにつながります。

モデルハウス見学前に!子育て世代が知っておくべきこと

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住宅展示場とは、複数のハウスメーカーがモデルハウスを展示し、実際の住まいを体感できる場所をいいます。各住宅会社のデザインや間取り、設備を比較しながら、自分たちの理想の住まいを具体的にイメージすることができます。

住宅展示場では、「子育て視点」でチェックすることが重要です。子育て世代にとって、住まいは家族の成長と共に変化する生活の基盤となるため、安全性や家事動線、収納スペースなど、子どもの成長を見据えた視点でのチェックが、快適な暮らしを実現する鍵となります。

住宅展示場に行く前には、以下の3つのことを準備しておきましょう。

  • 家族の希望を整理する
  • 予算感を把握する
  • 将来の暮らしをイメージする

必要な部屋数や希望の間取り、自分たちのライフスタイルに合った設備など、家族がそれぞれどんなことを希望しているのかを話し合っておきましょう。その際、現時点のことだけでなく、子どもの成長や家族構成の変化を考慮し、長期的な視点で住まいを検討することも重要なポイントです。

住宅購入は人生で1番大きなお買い物といわれています。住宅ローンの借入可能額や月々の返済額、諸費用など予算感を事前に確認しておきましょう。

子育て世帯が住宅展示場でチェックすべき10のポイント

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子育て世帯が住宅展示場を見学する場合、以下の10のポイントについてチェックしておくといいでしょう。10のポイントは以下の通りです。

  1. 子どもが安全に過ごせる間取りや動線
  2. 収納力
  3. キッチンからの見守り動線
  4. 玄関の広さやシューズクロークの有無
  5. 洗濯・家事動線の効率性
  6. 子ども部屋の位置と将来の可変性
  7. 空気環境・断熱性・遮音性など住宅性能
  8. ベビーカー対応や段差の少なさなどバリアフリー性
  9. 家族で過ごすリビングの広さと開放感
  10. 外構(庭・駐車場・物干し)の使いやすさ

それぞれのポイントについて、詳しく見てみましょう。

1.子どもが安全に過ごせる間取りや動線

リビング階段や回遊動線など、子どもの行動範囲を考慮した設計をチェックしましょう。家の中で子どもが安全に過ごせるということは、子育て世帯にとって最も重要なポイントのひとつでしょう。

2.収納力

子育て世帯は何かと荷物が多くなりがちです。収納スペースがないなどのお悩みを抱えている方も多くいるようです。おもちゃや学用品、ベビーカーなど子ども用品の収納スペースが十分か確認します。

3.キッチンからの見守り動線

キッチンからリビングや庭、プレイルームが見渡せる配置かを確認しましょう。キッチンから子どもの様子が見えると、料理と見守りを同時に行うことができます。

4.玄関の広さやシューズクロークの有無

ベビーカーの出し入れや、家族全員の靴や荷物を収納できるスペースがあるかをチェックしましょう。特にベビーカーは、室内まで持って行かないとならない間取りの場合、家の中が汚れてしまうことがあるため、必ずチェックしておきたいポイントです。

5.洗濯・家事動線の効率性

洗濯機から物干し場までの動線や、家事がスムーズに行える配置かを確認しましょう。事前に、今の生活動線をノートなどに書き出してみる方もいるようです。洗濯・家事動線がスムーズだと、家事の時短、効率化につながります。

6.子ども部屋の位置と将来の可変性

子ども部屋の配置や、将来的に間取りを変更できる柔軟性があるかをチェックしましょう。特に子どもが複数人いる場合、成長とともに子ども部屋の使い方が変わるでしょう。子どもが小さいうちは一緒に遊ぶことが多いでしょうが、思春期や反抗期を迎えるとそれぞれの個室が必要になるでしょう。そのため、間仕切りなどでそれぞれの個室にできるような柔軟性があると安心です。

7.空気環境・断熱性・遮音性など住宅性能

断熱材の種類や換気システム、遮音性など、快適な室内環境を保つための性能を確認しましょう。家の中の空気を衛生的に保つことができ、エアコン効率もよくなるため、家計の負担を減らすことにもつながります。

8.ベビーカー対応や段差の少なさなどバリアフリー性

段差の有無や、ベビーカーでの移動がスムーズに行えるかをチェックしましょう。バリアフリー設計にしておくと、夫婦の老後も安心して暮らすことができるでしょう。

9.家族で過ごすリビングの広さと開放感

リビングは家族で過ごす時間が長い空間です。そのため、家族全員が快適に過ごせるリビングの広さや、天井の高さ、窓の配置などを確認しましょう。

10.外構(庭・駐車場・物干し)の使いやすさ

子どもが遊べる庭や、安全に駐車できるスペース、洗濯物を干す場所の使い勝手をチェックしましょう。子どもが遊べるスペースと駐車場の距離は安全面にも関わるため、特にチェックしておきたいポイントです。

モデルハウスは「見るだけ」で終わらせない!見学の流れと質問リスト

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わざわざ家族で時間を作って行くので、モデルハウスを見るだけで終わらないようにしましょう。ここからは、見学の基本的な流れや、営業に対する対処法、子育て家庭が聞いておきたい質問リストなど、実践的な内容についてご紹介します。

実際の見学フロー

モデルハウス見学には大まかに以下のステップがあります。

受付

自由見学

説明

質疑応答

最初に、受付でアンケートの記入や家族構成、希望内容を伝えます。ここで「今日は下見が目的です」など、自分たちのスタンスを伝えておくと強引な営業などを受けることが少なくなり、安心です。

受付のあとは、モデルハウスを実際に見学します。見学は、スタッフと一緒にモデルハウス内を見て回ることもあれば、ある程度自由に回れる場合もあります。写真やメモを取りながら、自分たちの暮らしに置き換えてチェックしていきましょう。

見学後は、住宅会社の担当者から住宅についての説明があります。「なぜこの設計なのか」「どういった暮らしを想定しているか」など、家づくりの意図を聞ける貴重な機会です。

説明後は、質疑応答の時間があります。疑問点をその場でしっかり質問しましょう。事前に質問リストを用意しておくと、聞き漏れが防げます。

営業されすぎないコツ

「まだ購入の予定はないのに、しつこく営業されないか不安…」という方は少なくないでしょう。このような場合には、最初の受付時に「情報収集中です」と伝えたり、「検討中のため、比較材料として見学しています」と明確に伝えたりすることが営業されすぎないコツです。

無理に断らなくても、やんわりと意思表示することで、過度な営業を避けられるでしょう。

子育て世帯が準備しておきたい質問リスト

自分たちに合った家づくりのための情報が得られるように、当日準備しておきたい質問リストをご紹介します。質疑応答の際に、ぜひ聞いてみましょう。

項目 質問例
性能 「断熱性や遮音性はどの程度ですか?」
「全館空調や床暖房の導入は可能ですか?」
費用 「このモデルハウスの建築費用の目安は?」
「標準仕様とオプションの違いは?」
実例 「実際にこの間取りで建てた方の事例はありますか?」
「子育て世帯の施工事例を見せてもらえますか?」
保証・アフターサポート 「定期点検の頻度や内容は?」
「将来的なリフォームの相談も可能ですか?」

事前に気になるポイントは家族で話し合ってメモなどに書き留めておきましょう。当日メモを持っていくと安心です。

スマホで撮影・メモするコツ

モデルハウスを効率よく見学するには、スマホを活用するのがポイントです。ただし、撮影NGのモデルハウスもあるため、撮影の可否は必ずスタッフに許可を取ってから撮影しましょう。

もし撮影が可能な場合、写真は「全体」と「ディテール」の両方を撮影しましょう。例えば、リビング全景+収納内部や床材のアップを撮っておきます。

気になる箇所はその場でメモアプリなどにメモを残しておきましょう。後から整理しやすくなります。

SNSに投稿された同モデルハウスの実例を後でチェックしておくことも重要です。実際に住んでいる方の声も参考になります。

子連れで展示場見学するときの注意点は?

子ども連れでの住宅展示場見学は、「ちゃんと見学できるかな?」「途中で子どもがぐずらないか心配…」と不安な方も多いでしょう。ここからは、子連れでも安心してモデルハウスを見学するためのポイントを見てみましょう。

ベビーカー持ち込みや授乳・オムツ替えの可否を事前にチェック

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赤ちゃん連れや歩き始めたばかりの幼児を連れて展示場を訪れる際は、ベビーカーの持ち込み可否や、授乳スペース・オムツ替え設備が整っているかを事前に確認しておくと安心です。

展示場によっては、モデルハウス内に段差があったり、ベビーカーの走行が難しい場合もあります。階段の上り下りが必要な場合は、抱っこ紐も持参しておくといいかもしれません。

授乳室やオムツ替えシートのある「総合案内所」や「センターハウス」を設けている展示場も多いので、到着したらすぐに確認してみましょう。

小さな子どもは予想外のタイミングでお腹が空いたり、オムツ交換が必要になることがあるでしょう。休憩スペースがあると安心して見学に集中できます。

また、見学予約の際に「子連れで行きます」と伝えておくと、スタッフの方が丁寧に対応してくれたという声も聞かれました。

子ども連れOKな展示場選び(キッズルームや託児サービス)

子育て世帯に優しい展示場では、キッズスペースや託児サービスが充実していることもあるようです。子どもが退屈せずに過ごせる環境が整っていると、親も落ち着いて見学できます。

「子どもが飽きてしまいそうで心配」という方は、託児付きのモデルハウス見学イベントを狙って予約するのがおすすめです。展示場によっては、保育士が常駐する一時預かりサービスや、絵本・おもちゃが揃ったプレイルームを併設している場合があります。

土日祝には家族向けイベント(縁日、スタンプラリー、キャラクターショーなど)が開催されていることもあり、子どもが楽しみながら過ごせる仕掛けがある展示場もあるので、子どもも楽しく過ごすことができるでしょう。

キッズルームや託児サービスがあるかどうかは、各展示場の公式サイトや予約ページで確認できます。気になる方はチェックしておきましょう。

他の子育て世帯のモデルハウス体験談をチェックしておく

初めての展示場見学で不安な場合は、他の子育て世帯のリアルな体験談を事前に読んでおくのもおすすめです。

「〇〇展示場はキッズスペースが広くて助かった」「授乳室があって安心だった」など、実際に行った人の声は参考になります。SNSや住宅メーカーの公式サイト、子育て情報サイトなどで「モデルハウス 体験談 子連れ」などのキーワードで検索してみましょう。

見学中にどんなことに気をつけたか、子どもの年齢による注意点など、自分たちの状況に近い家族の体験が役立ちます。

特に同じ年齢層の子どもがいる家庭のレポートは、イメージしやすく共感もしやすいためおすすめです。

【子育て×家づくり】モデルハウス見学で後悔しないための事前準備

AdobeStock_1364213957※写真はイメージ(Adobe Stock/Yamatatsu)

今回の記事では、子育て世代がモデルハウスでチェックすべきポイントや、見学のコツを詳しくご紹介しました。

マイホーム購入は、人生でも大きな決断のひとつ。特に子育て世帯にとっては「今の暮らし」だけでなく、「これからの成長」にも寄り添った家づくりが大切です。

モデルハウス見学を“なんとなく”で終わらせないために、「何を見るか決めていく」「見た目だけでなく暮らしやすさ・子どもの成長を想像する」「家族で希望の優先順位を共有しておく」の3つのポイントを押さえて見学しましょう。「住みたい家」ではなく、「暮らしたい生活」をイメージすることが、後悔しない家づくりの秘訣です。

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