赤ちゃんの靴はいつから必要?失敗しないファーストシューズの選び方
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赤ちゃんがつかまり立ちをしたり、よちよち歩きを始めたりすると、「靴ってもう必要?」「どんな靴を選べばいいの?」と悩むママ・パパも多いのではないでしょうか。赤ちゃんに靴が必要になるのは「一人でしっかり歩けるようになった頃」が目安。時期としては、生後9〜12ヶ月ごろが多いといわれています。
今回の記事では、赤ちゃんに靴を履かせる時期の目安や、ファーストシューズの選び方、失敗しないためのポイントなどについてご紹介します。赤ちゃんの靴デビューを安心して迎えるための準備をしましょう。
赤ちゃんに靴を履かせるのはいつから?
さっそく赤ちゃんに靴を履かせる時期の目安などについて見てみましょう。
一般的な目安は「一人歩き」ができるようになってから
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赤ちゃんが靴を必要とするのは、屋外を自分の足で歩くようになってからです。生後9〜12ヶ月ごろに歩き始める子が多く、一人歩きが安定してからファーストシューズの出番となります。
室内では靴を履かせず、裸足でのびのびと歩かせてあげましょう。足の裏で床の感覚をしっかり感じることで、バランス感覚や筋力が育まれます。
外履き前に「プレシューズ」で慣らすのがおすすめ
つかまり立ちや伝い歩きの時期には、外出先で床や芝生に触れる練習用として「プレシューズ(ベビーシューズ)」を使うのがおすすめです。柔らかく足にフィットする素材で、赤ちゃんの足を優しく守ります。赤ちゃんの足の発達のためにプレシューズの選び方のポイントを以下でご紹介します。
プレシューズの選び方ポイント
・軽くて柔らかい素材
・足首までしっかり覆うデザイン
・滑りにくいソール(ただし厚すぎないよう注意)
ファーストシューズ、いつ・どう選ぶ?
次に、ファーストシューズの選び方や履かせ方など、ファーストシューズについて詳しく見てみましょう。
ファーストシューズとは?
ファーストシューズとは、赤ちゃんが初めて外で歩くための靴のことをいいます。しっかり歩けるようになった頃、外遊びを楽しむために用意します。
ファーストシューズの選び方のポイント
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赤ちゃんの足はまだまだ発達途中で、これからどんどん発達が進んで走ったり、ジャンプしたりできるようになります。足の発達を妨げないよう、下記のポイントを押さえて選びましょう。
1.柔らかくて屈曲性があるもの
足の動きに合わせて曲がる靴底のものがいいでしょう。硬すぎると歩きにくく、足の発達を妨げる恐れがあるといわれています。
2.足にぴったり合うサイズ
指先に5mm〜1cm程度のゆとりがあるサイズがいいでしょう。試着して、かかとが浮かず足全体がフィットするものを選びましょう。
3.つま先が丸くて広い形状
指を自由に動かせるスペースがあることで、足の発達をサポートできます。
4.店舗での試着と専門スタッフのアドバイスが安心
赤ちゃんの足は一人ひとり形が違います。専門店で足のサイズを測定してもらい、試着してから購入するのが失敗しないコツです。店舗で専門スタッフに相談したというママやパパの声も聞かれました。
正しい靴の履かせ方は?
せっかく良い靴を選んでも、正しく履かせられていないと赤ちゃんの足に負担がかかってしまいます。
まずは靴下のしわをしっかり伸ばし、足全体がフィットするように靴に入れましょう。かかとをトントンと床に軽く打ちつけて、靴のかかと部分にしっかりと合わせます。その後、マジックテープを足の甲にフィットするようにしっかりとめるのがポイントです。
きつすぎず、ゆるすぎない状態で、歩いても脱げないかどうか確認しましょう。履かせたあとは、赤ちゃんがスムーズに歩けるか、つまずいていないかもチェックするといいかもしれません。
赤ちゃんの靴選びで失敗しないためのポイント
赤ちゃんの靴選びは、見た目だけで決めてしまうと「サイズが合わない」「すぐ脱げる」などの失敗につながることもあるかもしれません。
ここからは、初めての靴選びで後悔しないためのチェックポイントをご紹介します。
サイズは3ヶ月ごとに見直しを
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赤ちゃんの足は成長が早く、3ヶ月ごとにサイズが変わることも珍しくありません。定期的にサイズチェックを行いましょう。
靴が小さすぎると足の変形や歩行トラブルの原因になることもあるようです。逆に大きすぎても転びやすく危険なので、ぴったりのサイズを選ぶことが重要なポイントです。
着脱しやすいマジックテープが便利
面ファスナータイプは脱ぎ履きがしやすく、赤ちゃんが嫌がりにくいのが特徴です。フィット感の調整もしやすくなるでしょう。
お出かけ先でもサッと履かせられるので、育児中のパパ・ママの負担も軽減されます。靴ひもタイプよりも安全性や実用性に優れている点も魅力です。
デザインや口コミだけで選ばない
かわいさや人気に惑わされず、赤ちゃんの足に合った履き心地を最優先に考えましょう。
ブランドや価格だけで判断せず、実際に試着して歩かせてみることが大切かもしれません。成長途中の足には「見た目より機能性」が重要でしょう。
フィット感は「かかと・甲・つま先」でチェック
靴を履かせたときに指1本分くらいの余裕があるか、かかとが浮かないかなどを確認しましょう。
甲の部分がゆるすぎたり、つま先が窮屈だったりすると、歩きにくさや靴擦れにつながります。全体的に足を包み込むような一体感があるかどうかもポイントです。
季節別・シーン別のおすすめベビーシューズ
赤ちゃんの靴は、季節やお出かけシーンに応じて選ぶことで、快適さも安全性もグッとアップします。季節ごと・シーンごとにぴったりなベビーシューズの選び方について見てみましょう。
夏:通気性の良いメッシュ素材
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足元が蒸れやすい夏には、軽くて通気性に優れたメッシュ素材のシューズがおすすめです。
サンダルタイプやスニーカータイプでも、風通しの良い構造のものがいいでしょう。汗をかきやすい赤ちゃんには、速乾性のある素材も快適さのポイントになります。
冬:防寒性の高い素材
寒い時期には裏起毛タイプや厚手の生地で足元をしっかり保温できるものを選びましょう。
足首までしっかり覆えるハイカットタイプもおすすめです。外出時間が長い場合は、靴下と合わせて保温性を高める工夫も必要かもしれません。
公園・砂場:丸洗いできる素材が便利
砂や泥で汚れても洗える素材(ナイロンやキャンバス地)なら、お手入れも簡単です。
汚れが目立ちにくいカラーや速乾性のある素材を選ぶとさらに便利です。滑りにくいソール付きの靴なら、安心して走り回れるでしょう。
セレモニー用:デザイン性と機能性のバランス
お宮参りやお祝いごとの際には、見た目も可愛くて履きやすいものを選ぶといいでしょう。
柔らかい素材で足に負担が少ないデザインを選ぶのがポイントです。記念撮影にも映えるおしゃれなカラーやワンポイント付きの靴も人気のようです。
ファーストシューズのよくある質問(Q&A)
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赤ちゃんの靴についてさまざまな疑問を感じている方もいるのではないでしょうか?ここからは、赤ちゃんの靴についてよくあるQ&Aを見てみましょう。
Q:赤ちゃんが靴を嫌がるときはどうすれば?
少しずつ慣れさせるのがポイントです。家の中で靴を履かせてみたり、プレシューズから始めてみるといいかもしれません。
最初は短時間から始めて、遊びながら靴に親しませるとスムーズにいくようです。お気に入りのデザインを一緒に選ぶのも効果的です。
Q:何足くらい持っておけばいい?
基本は1〜2足あればいいようです。外遊び用と予備があれば安心です。
季節によって履き替えが必要なこともあるため、夏用・冬用を分けて持っておくのもおすすめです。急な雨や汚れに備えて、洗い替え用があると便利だという声も聞かれました。
Q:兄弟のおさがりは使ってもいい?
基本的にはおすすめしません。使用によって靴の形が変わっているため、足に合わない場合があります。
足の発達を妨げる可能性があるため、特にファーストシューズは新品を選ぶのがベストです。どうしても使う場合は、靴底のすり減りや形崩れがないかを必ずチェックするようにしましょう。
Q:室内用と屋外用で素材は違う?
室内用と屋外用で素材は違います。室内は素足や滑り止め付きソックス、屋外はしっかり足を保護するソール付きの靴を使用しましょう。
室内では足裏の感覚を育むため、裸足が推奨されることもあるようです。屋外では地面の衝撃や滑りから足を守るためのしっかりした作りが必要といわれています。
赤ちゃんの成長に合わせて楽しく靴デビューを
※写真はイメージ(Adobe Stock/polkadot)
今回の記事では、赤ちゃんに靴を履かせる時期の目安や、ファーストシューズの選び方、失敗しないためのポイントなどについてご紹介しました。
赤ちゃんにとって靴は、ただのファッションアイテムではなく、歩く力や姿勢の発達をサポートする大切な役割を持っています。歩き始めを一つの目安にして、少しずつ外歩きに慣れるようにサポートしていきましょう。なによりも大切なのは、無理をせず、親子で楽しみながら靴選びの時間を過ごすこと。赤ちゃんの成長に寄り添いながら、ぴったりの一足を見つけてあげたいですね。