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住宅ローンでリフォームはできる?賢い資金計画と注意点を解説!

作成者: KIDSKI STYLE編集部|2025/6/11

※写真はイメージ(Adobe Stock/naka)

 

築年数が経って「住宅ローンの残債があるけどリフォームって可能?」「ローンを一本化したいけどどうすれば?」そんな疑問をお持ちではありませんか?
住宅ローンが残っていても条件次第でリフォームは可能です。さらに、リフォーム費用を住宅ローンに組み込む方法もあります。
今回の記事では、住宅ローンとリフォームの関係や、資金計画の立て方、利用時の注意点などについて詳しくご紹介します。

住宅ローンでリフォームはできる?

                    ※写真はイメージ(Adobe Stock/mapo)

 

住宅ローンの残債があっても、リフォーム資金を借りる方法はいくつかあります。住宅ローンの種類や金融機関の対応によって、リフォーム費用を住宅ローンに含めることができるケースもあります。

特に中古住宅購入時や借り換え時には、同時にリフォーム資金を借りる方法が注目されています。目的やタイミングに合わせて、柔軟に検討することがポイントです。目的やタイミングについて、以下で詳しく見てみましょう。

 

【これから購入する場合】新築・中古購入+同時リフォーム(住宅ローンに含める)

住宅を購入するタイミングでリフォームもしたい方は、「リフォーム一体型住宅ローン」の利用が可能です。これにより、住宅購入費用とリフォーム費用をまとめて借りることができます。フラット35リノベなどの制度もあり、一定の条件を満たせば優遇金利も適用されます。費用の一括管理ができ、返済計画も立てやすくなる点がメリットです。

 

【すでに住宅を所有している場合】:住宅ローン借り換えも可能

現在の住宅ローンを借り換える際に、リフォーム費用も一緒に借りるという方法があります。これにより、金利が下がる可能性もあり、家計への負担を軽減できることがあります。借り換えと同時に資金調達できるかどうかは金融機関の審査条件によりますが、検討する価値は大いにあるでしょう。

 

リフォームローンを使うケース(別ローン)

住宅ローンとは別に、リフォーム専用のローンを利用する方法もあります。手続きが比較的簡単で、短期間で借りられる点が特徴です。ただし、金利がやや高めになるため、総返済額がいくらになるか注意しましょう。小規模なリフォームや、住宅ローン借り換えが難しい場合に適しています。

 

住宅ローンとリフォームローンの違い

住宅ローンとリフォームローンはどのような点で違いがあるのでしょうか?ここからは、住宅ローンとリフォームローンの違いについて、詳しくご紹介します。

 

住宅ローンとは?

※写真はイメージ(Adobe Stock/ELUTAS)

 

住宅購入時に利用されるローンで、金利が低く、返済期間も長めに設定されています。担保(購入する不動産)が必要となるのが一般的です。

返済期間は35年など長期にわたるため、月々の返済負担を抑えられるのが特徴です。金融機関によっては団体信用生命保険(団信)の加入が条件となることもあります。

借入額が大きいため、審査は年収や勤続年数などを厳しくチェックされます。

 

リフォームローンとは?

住宅の改修や増改築に利用できる専用ローンで、無担保で借りられる商品が多くあります。審査が比較的緩やかで、スピーディーに資金調達できる点がメリットです。

借入金額の上限は数百万円程度に設定されていることが多く、小規模なリフォームに向いています。金利は住宅ローンに比べてやや高めに設定されている傾向があります。

保証人や担保が不要なケースが多いため、手続きが簡単で借りやすいのが魅力です。

 

住宅ローンとリフォームローンを徹底比較

 

項目

住宅ローン

リフォームローン

金利

低め(年0.5〜1.5%)

やや高め(年2〜5%)

審査

厳しい

緩やか

担保

必要

基本不要

融資金額

高額可(数千万円)

上限あり(例:500万円)

 

予算やリフォームの規模に合わせて、どちらのローンが適しているかを検討しましょう。

 

住宅ローンにリフォーム費用を組み込む方法

リフォーム費用は、状況に応じて住宅ローンに組み込むことができます。住宅購入時や借り換え時など、タイミングを上手に活用することで、金利面や返済計画の上でもメリットがあります。

 

住宅購入と同時にリフォームするケース

※写真はイメージ(Adobe Stock/kiono)

 

中古住宅の購入と同時にリフォームを行う場合、住宅ローンにリフォーム費用を組み込む「リフォーム一体型ローン」が便利です。フラット35リノベなどを利用すれば、金利優遇も受けられることがあります。

あらかじめリフォーム費用も含めて住宅ローンを組むことで、資金計画が立てやすくなります。

購入から入居までのスケジュールも効率的に進めやすい点がメリットです。

 

出典:「【フラット35】 リノベ」/住宅金融支援機構

 

住宅ローン借り換えと同時にリフォーム資金も借りる

現在の住宅ローン金利よりも低い条件があれば、借り換えと同時に追加融資としてリフォーム費用を借り入れる方法もあります。この場合、毎月の返済額を抑えながらリフォームが実現できる可能性もあります。

借り換えによって総返済額が軽減できれば、将来的な家計負担の軽減にもつながるでしょう。ただし、借り換えには諸費用や手続きの手間がかかるため、事前の比較検討が重要です。

 

リフォーム一体型ローンを活用する

みずほ銀行やりそな銀行など一部の金融機関では、リフォーム一体型の住宅ローン商品を提供しています。住宅ローンの金利でリフォーム費用も借りられるため、別ローンよりもお得な場合があります。詳しい情報は各金融機関のサイトで確認してみましょう。

1本のローンで住宅購入・リフォームをまとめられるため、管理や返済の手間が軽減されます。商品によっては、断熱改修やバリアフリー化などに特化した金利優遇が適用されることもあるようです。

 

出典:「中古物件購入と同時にリフォームやリノベーションをお考えなら、みずほ銀行の住宅ローン」/みずほ銀行

 

出典:「りそな住宅ローン<リフォーム資金セット型>」/りそな銀行

 

住宅ローン活用でリフォームをする際の注意点

住宅ローンを活用してリフォームをする場合、注意するべき点もあります。ここから、詳しくご紹介します。

 

借入額が増えることで月々の負担も増える

※写真はイメージ(Adobe Stock/Faula Photo Works)

 

住宅ローンにリフォーム費用を加えると借入額が増える分、月々の返済額が上がる可能性があります。家計への影響を事前に試算しておくことが重要です。

将来の収入や教育費なども見越して、無理のない返済計画を立てましょう。ボーナス併用払いを検討する場合も、返済額の変動に注意が必要です。

 

リフォーム内容によっては対象外となる場合も

住宅ローンに組み込めるリフォームには制限があります。構造や耐震性向上の工事などは対象になりやすいですが、内装リフォームのみでは不可の場合もあるようです。

バリアフリー改修や省エネ性能の向上など、社会的な目的がある工事は対象になる傾向があります。

金融機関によって条件が異なるため、事前に確認することが必要です。

 

審査に時間がかかる

住宅ローンは審査が厳格なため、申請から融資までに時間がかかります。リフォームのスケジュールに余裕をもって計画しましょう。

特に、リフォーム一体型ローンの場合、物件や工事の内容も審査対象となるため、時間がかかる傾向があるようです。引っ越しや入居のタイミングに影響が出ないよう、事前にスケジュール調整をしておくと安心です。

 

必要書類

金融機関に提出するための書類として、工事見積書・設計図面・リフォーム計画書などが必要です。早めに施工業者と連携し、準備を進めましょう。

書類に不備があると審査が遅れる原因になるため、内容の確認も重要です。

自治体の補助金や減税制度を併用する場合は、別途書類の提出が必要なこともあるようです。

 

どの方法が自分に合っている?選び方のポイント

住宅ローンでリフォームを行う際は、自分の状況に合った方法を選ぶことが大切です。そうはいっても、どのように選べばよいか迷うこともあるでしょう。現在のローン残債やリフォームの規模、返済能力によって適したローンの種類は異なります。

ここからは、選び方のポイントをご紹介します。

 

現在の住宅ローン残債があるか

※写真はイメージ(Adobe Stock/琢也 栂)

 

住宅ローンが残っている場合は、借り換えの可否や条件をまず確認しましょう。リフォーム費用を上乗せできる金融機関もあります。

金利が下がるタイミングであれば、借り換えによる総返済額の軽減も期待できるかもしれません。ただし、事務手数料・登記費用など借り換えに伴う諸費用も考慮する必要があるため、注意が必要です。

 

リフォームの規模・金額

リフォームの内容が大規模か小規模かで、適したローンの種類が変わります。規模が大きい場合は住宅ローン一体型、小規模ならリフォームローンが適している場合もあるようです。

数百万円を超えるような工事には、長期返済が可能な住宅ローンを検討すると負担が抑えられます。

一方、水回りや内装のみのリフォームであれば、審査が早いリフォームローンが手軽でいいでしょう。

 

金利・返済期間とのバランス

毎月の返済額や完済時期を無理のない範囲に収めるためにも、金利と返済期間のバランスを見極めましょう。

短期間での返済は利息を抑えられますが、月々の負担が大きくなる可能性があります。教育費や老後資金とのバランスを取りながら、長期的な視点で返済計画を立てることが大切です。

 

借り換えや借入可能額を確認

複数の金融機関でシミュレーションしてもらい、借入可能額や条件を比較検討するのがおすすめです。不明点は住宅ローンアドバイザーへの相談も有効でしょう。

事前審査を受けることで、自分がいくらまで借りられるかを具体的に把握できます。各金融機関のキャンペーンや金利優遇制度にも注目して、総合的に判断しましょう。

 

リフォーム費用を抑えるコツ・補助金の活用

リフォームにはまとまった費用がかかりますが、国や自治体の補助金・減税制度を活用することで、家計への負担を軽減できるかもしれません。制度ごとに対象工事や条件が異なるため、事前に制度の内容をよく確認することが重要です。ここでは主な補助金・助成制度について見てみましょう。

 

補助金・助成金

子育てグリーン住宅支援事業

※写真はイメージ(Adobe Stock/ELUTAS)

 

子育て世帯や若者夫婦世帯を対象に、一定の省エネ性能を満たすリフォームに対して補助金が支給されます。

具体的には、開口部の断熱改修や節水型トイレの設置などが対象です。補助額は工事内容に応じて数万円〜数十万円になる場合もあります。対象となるには、事業者登録をした施工会社を利用する必要があります。詳細は国土交通省のホームページなどで最新情報を確認しましょう。

 

出典:「子育てグリーン住宅支援事業 リフォーム」/国土交通省

 

自治体のリフォーム補助制度

多くの自治体でも、耐震改修やバリアフリー対応、省エネリフォームなどに対する補助金を設けています。制度の有無や補助内容は地域によって異なるため、まずは自治体の窓口や公式ホームページを確認しましょう。

リフォーム推進団体「住宅リフォーム推進協議会」のサポート情報ページでも、地域ごとの制度が検索できるようです。国の制度と併用できる場合もあるため、組み合わせて活用するとよりお得になるでしょう。

 

出典:「地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト」/一般社団法人 住宅リフォーム推進協議会

 

減税制度

住宅ローン減税(住宅借入金等特別控除)

リフォームに際して住宅ローンを利用した場合、一定条件を満たすと所得税の一部が控除される制度です。控除対象期間は原則10年で、毎年の年末ローン残高の一定割合が還付されます。省エネリフォームやバリアフリー改修などが対象となるケースが多く、工事内容によっては適用条件が異なるようです。詳細は国土交通省のページで確認しましょう。

 

出典:「住宅ローン減税」/国土交通省

 

リフォーム促進税制(投資型減税)

リフォーム促進税制とは、リフォームを行った場合に所得税の控除が受けられたり、住宅の固定資産税が減額される制度です。

対象は、省エネ改修、バリアフリー改修、耐震改修、長寿命化改修などです。工事費用の10%(上限あり)を所得税から控除できる仕組みとなっており、工事内容ごとに申請条件が細かく定められています。詳細は国土交通省のホームページで確認しましょう。

 

出典:「リフォーム促進税制(所得税・固定資産税)について」/国土交通省

 

関連記事:「子育て世帯必見!後悔しないリフォームのコツとアイデア【補助金で賢くリフォーム】」

 

【まとめ】住宅ローンでのリフォームは「時期」と「方法」がカギ!

※写真はイメージ(Adobe Stock/Zoey106)

 

今回の記事では、住宅ローンとリフォームの関係や、資金計画の立て方、利用時の注意点などについて詳しくご紹介しました。

住宅ローンを活用したリフォームは、タイミングと選び方次第でとてもお得になります。金利・返済額・審査の違いを理解したうえで、自分のライフプランに合った方法を選ぶことが重要なポイントです。

不安がある場合は、住宅ローンアドバイザーやファイナンシャルプランナー(FP)への相談も視野に入れて、賢くリフォームを進めましょう。

 

 

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