子育て世帯必見!後悔しないリフォームのコツとアイデア【補助金で賢くリフォーム】

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子どもが成長するにつれて、「今の家が使いづらい」「収納が足りない」「間取りが合わない」などさまざまなお悩みを感じている方もいるのではないでしょうか?引っ越しを検討する前に、慣れ親しんだ家をリフォームで快適にするという選択肢もあります。実はリフォームなら、家族のライフスタイルに合わせて柔軟に改善することができるようです。

今回の記事では、子育て世帯のリフォームについてご紹介します。

子育て世帯のリフォームで失敗しないためには、補助金などの制度を活用して「安全性」「収納」「家事動線」の3つのポイントを押さえることが大切です。

子育て世帯のリフォームで押さえたい【設備&間取り】変更ポイント

まずは、子育て世帯のリフォームで押さえておきたい設備や間取り変更のポイントについてご紹介します。

家族構成や子どもの年齢などに応じて、自分たち家族にとって必要なものはどのようなものか検討してみましょう。

安全対策

子どもが安心して暮らせる家づくりにおいて、安全対策は欠かすことのできない重要なポイントのひとつです。

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消費者庁の資料によると、24%の保護者が家の中の事故またはヒヤリ・ハットの経験があると回答しています。家の中で起きる事故の詳細については「落ちる」事故が最も多く、なかでも階段での事故が多く報告されているようです。

家の中での事故防止のために、以下の対策を行いましょう。

  • 階段に手すりを設置して転倒防止
  • 滑りにくい床材(ノンスリップフローリングなど)への変更
  • 浴室・キッチンにはチャイルドロックや段差の解消などの対策

出典:「家の中の事故に気を付けましょう!」/消費者庁

収納力アップ

子育て世帯はなにかと荷物が増えがちといえます。適切な収納を設けることで、部屋をスッキリ保てます。

例えば、玄関クロークを設けて、ベビーカーや外遊びグッズを収納できるようにしたり、リビングには、おもちゃ・学用品などを収納できるスペースを設置するといいようです。

家事ラク動線

日々、家事や育児をしていると、「ここに○○があればいいのに」「動線がスムーズだともっと時短できるのに」と感じることがあるでしょう。家事を効率的に行うには、動線の見直しが有効です。

例えば、キッチンから洗面所、物干し場への動線を一直線にして、料理をしながら洗濯をするなど家事を同時に進められる動線にしたり、花粉や雨対策として、室内干しスペースを確保しておくなどが挙げられます。

自分自身が家の中でどのように動いているか書き出してみると、動線の見直しポイントがみつかるかもしれません。

子どもの成長に合わせた人気のリフォーム実例集

ここからは、子どもの成長に合わせた人気のリフォームについて実例集をご紹介します。リフォーム時点での子どもの年齢だけでなく、この先を見据えてリフォームを検討しましょう。

子ども部屋の間取り変更リフォーム

小さいうちは広いワンルームで兄弟姉妹が一緒に遊べるようにし、成長に応じて可動式のパーテーションで個室に。将来的には再び一室に戻せるような可変式設計が人気です。

子どもが成長して個室で過ごしたがる時期も、子どもが巣立ったあともフレキシブルに部屋を活用することができます。

リビング+学習スペースのリフォーム

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リビング学習の魅力について見聞きしたことのある方も多いのではないでしょうか。

リビングの一角にスタディカウンターを設置し、家族と一緒にいながら学習できる環境にリフォームすることも人気のようです。リビング学習では、親の目が届くことで安心感が生まれ、勉強の習慣もつきやすくなります。

大容量収納スペースの増設リフォーム

子どもが小学生や中学生になると、部活や習い事の荷物が増えていきます。部活や習い事の持ち物に対応するため、壁面収納やウォークインクローゼットを設ける子育て世帯も多いようです。また玄関横の土間収納は、外遊び道具や靴の収納に便利です。

水回りの使いやすさ向上リフォーム

朝の支度の際に、洗面所が混雑してスムーズに準備が進まないと感じる方もいるのではないでしょうか。そんな場合は、洗面ボウルを2つ設置し「ダブルボウル」にすることで、朝の混雑を避けることができるようです。また、室内干し・乾燥スペースとファミリークローゼットの設置も人気のアイデアのようです。

断熱・防音対策リフォーム

生活音で迷惑をかけていないか気になるという子育て家庭では、「防音リフォーム」が有効です。遮音ボードや遮音材などを活用することで音の発生を軽減することができるようです。

また、断熱リフォームで季節を問わず快適な住環境を実現することで、子どもの体調管理にも繋がります。

子育て世帯のリフォーム、いくらかかる?

リフォームによって実現したいことはたくさんあるけれど、どれくらいのお金がかかるのか気になる方もいるでしょう。リフォームにかかる費用について見てみましょう。

子育て世帯のリフォーム費用の平均は約106万円

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国土交通省のデータによると、子育て世帯のリフォームにかかる資金の平均金額は106万円とされています。住宅購入と比較すると、ぐっと費用が抑えられます。

以下で、リフォームしたい箇所にかかる費用の詳細を見てみましょう。

出典:「令和5年度 住宅市場動向調査報告書」/国土交通省

水回りリフォーム:約50万〜200万円

キッチンや洗面所などの水回りについて、子どもの成長に合わせて洗面台を広くしたり、対面キッチンに変更する場合、費用は50万〜200万円程度かかるようです。

間取り変更:約100万〜300万円

和室を解体してLDKを広くして収納を増やしたり、一部屋の子ども部屋を二部屋に仕切って、きょうだいのプライバシーを確保するなど間取りそのものを変更する場合、100万〜300万円程度かかるようです。

リフォーム費用を抑えるには?補助金・支援制度を紹介

さまざまな補助金や支援制度を活用することで、リフォーム費用を抑えることができます。活用できる制度があるかどうか確認してみましょう。

GettyImages-1874174357※写真はイメージ(gettyimages/mapo)

補助金・助成金

補助金・助成金について、以下のものがあります。

「子育てグリーン住宅支援事業」

「子育てグリーン住宅支援事業」は、省エネ性能の高い住宅を取得、省エネリフォームをした場合などに補助金が交付される制度をいいます。断熱改修をした場合や間取り変更などの子育て対応改修をした場合に補助金が交付されます。補助額は要件によりますが、40~60万円が上限とされています。

出典:「子育てグリーン住宅支援事業【公式】」/国土交通省

先進的窓リノベ2025事業

「先進的窓リノベ2025事業」は環境省が行っている制度のひとつで、窓やドアを高性能な断熱製品にリフォームして省エネにつながるとのことで、補助金が交付される制度です。

対象となる工事は、ドア交換や外窓の交換、内窓の設置が該当します。補助額の上限は200万円とされています。

出典:「先進的窓リノベ2025事業」/環境省

給湯省エネ2025事業

家の中のエネルギー消費でもっとも大きな割合を占めるのは、給湯分野だといわれています。「給湯省エネ2025事業」は、高効率給湯器の導入を支援するための制度です。ヒートポンプ給湯機(エコキュート)や電気ヒートポンプ・ガス瞬間式併用型給湯機(ハイブリッド給湯機)などを導入した場合に、補助金が交付されます。

出典:「給湯省エネ2025事業【公式】」/経済産業省

自治体の補助金制度

省エネにつながるリフォームや子育て・バリアフリーのリフォームなどについて、自治体が独自に補助金・助成金制度を設けていることもあるようです。

自治体のホームページや「住宅リフォーム推進協議会」のホームページなどをチェックしてみましょう。

出典:「住宅リフォーム推進協議会」/一般社団法人住宅リフォーム推進協議会

減税制度

住宅をリフォームした場合も活用できる減税制度があります。

住宅ローン減税

住宅ローンを組んでリフォーム資金を借りる場合、住宅ローン減税の対象となります。住宅ローン減税は、年末時点の住宅ローン残高に応じて所得税や住民税の控除が受けられるため、家計への負担を大きく減らす効果があるといわれています。

出典:「住宅ローン減税」/国道交通省

リフォーム促進税制(バリアフリー、耐震、省エネリフォーム)

「リフォーム促進税制」は、一定のリフォーム工事を行った場合に所得税や固定資産税が軽減される制度をいいます。一定のリフォーム工事とは、耐震性の向上や省エネ性能の向上、バリアフリー・子育て対応などさまざまなリフォーム工事が対象となります。

出典:「リフォーム促進税制(所得税・固定資産税)について」/国土交通省

関連記事:「【2025年最新版】子育て世帯必見!住宅購入で使える補助金・ローンまとめ」

子育て世帯がリフォームで後悔しないための注意点

リフォームはお金もかかるし後悔したくない…と考える方もいるでしょう。ここからは、子育て世帯がリフォームで後悔しないための注意点を見てみましょう。

優先順位を明確にする

自分たち家族にとって、リフォームで重視したいポイントを明確にしましょう。「安全」「収納」「家事ラク」の3つの観点から検討すると、優先順位が明確になるようです。

将来のライフスタイルも考える

子育てについては、リフォーム時点での安全性や利便性を考えてしまいがちです。この先の子どもの成長や独立後も想定して、将来的に使いやすい間取りにしておくことが大切です。

→関連記事8本目:「子育て リフォーム 時期」

施工会社選びは慎重に

施工会社選びは慎重に行いましょう。ポイントとしては、子育てリフォームの実績がある会社を選ぶことで、要望の的確な理解や提案が期待できます。

家族の未来を考えたリフォームで、もっと暮らしやすい家へ

GettyImages-2189784254※写真はイメージ(gettyimages/Mindaugas Dulinskas)

今回の記事では、子育て世帯のリフォームについてご紹介しました。

子育て世帯のリフォームで失敗しないためには、「安全性」「収納」「家事動線」の3つのポイントを押さえて検討することが重要です。

安全性・収納・家事動線に配慮した設計に加え、補助金制度を上手に活用することで、コストを抑えつつ理想の住まいに近づけることができるでしょう。

今の住まいをもっと快適に、もっと暮らしやすくするために、子育てリフォームを検討してみてはいかがでしょうか?

 

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