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子どもを褒めているはずなのに、いまいち響いていない気がすると感じることや、「褒めすぎ?」「甘やかしにならない?」と迷ったことはありませんか?実は、褒め方ひとつで子どものやる気や自己肯定感は大きく変わります。
今回の記事では、子どもが本当に伸びる褒め方の考え方から、やってしまいがちなNG例、今日からすぐ使える具体的なフレーズなどについてご紹介します。
「褒めると甘やかしになるのでは」と不安に感じる保護者は多いものです。しかし、褒め方そのものが悪いのではなく、どう褒めるかが大切なポイントになります。まずは、褒めることが子どもにとってどんな意味を持つのかを整理してみましょう。
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正しい褒め方は、子どもを甘やかす行為ではありません。子どもは「見てもらえている」「大切にされている」と感じることで、心が安定するといわれています。その安心感があるからこそ、注意を受け止めたり、新しいことに挑戦したりできるようになるでしょう。
関心を持って褒められる経験を重ねることで、子どもは「自分は大丈夫」という感覚を育てていきます。自己肯定感が高まると、やってみようという意欲が生まれ、失敗を恐れずに挑戦する力にもつながるでしょう。褒め方は、子どもの将来にわたって役立つ土台をつくる関わり方といえます。
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子どもを思う気持ちがあるからこそ、褒め方に迷ってしまうものです。ただ、良かれと思って続けている褒め方が、実は子どもを混乱させている場合もあるようです。ここでは、よくある勘違いを整理してみましょう。
褒める回数が多ければ良い、というわけではありません。結果だけを褒め続けると、子どもは「うまくいった時だけ認められる」と感じてしまうことがあります。その結果、失敗を避けたり、挑戦をためらったりする原因になることもあるといわれています。
「〇〇ちゃんよりすごい」「昨日は褒めたのに今日は叱られた」といった比較や基準のブレは、子どもを混乱させやすくなってしまいます。親の評価が安定していないと、子どもは「どうすれば認められるのか」が分からなくなってしまいます。褒め方には、一貫した視点が大切です。
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子どもを伸ばす褒め方には、いくつか共通するポイントがあります。特別な言葉やテクニックよりも、「どこを見て」「どう伝えるか」が大切です。
ここでは、今日から意識できる正しい褒め方の基本をご紹介します。
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テストの点数や勝ち負けなど、結果だけを褒め続けると、子どもは「成功した時だけ認められる」と感じやすくなるといわれています。それよりも、取り組み方や工夫した点、頑張り続けた姿勢に目を向けることが大切です。
「すごいね」「えらいね」だけでは、子どもは何を続ければよいのか分かりません。どの行動が良かったのかを言葉にして伝えることで、子どもは自分の強みを理解しやすくなるでしょう。
「ママが嬉しいから」という褒め方ばかりだと、子どもは他人の評価を基準に行動しやすくなります。子ども自身の気持ちや達成感に目を向けることで、自分で自分を認める力を育てることができるでしょう。
他の子と比べる褒め方は、勝ち負けや評価への不安を生みやすくなります。過去のその子自身と比べて成長した点を伝えることで、安心して挑戦できるようになるかもしれません。
褒めるタイミングが遅れると、子どもは何を評価されたのか分からなくなります。できた直後に、短く伝えるだけで十分です。大げさにする必要はないようです。
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「褒め方が大事」と分かっていても、実際の声かけでは迷ってしまうものです。ここでは、よく使われがちな褒め方を「悪い例」と「良い例」に分けて整理してみましょう。違いを知ることで、日常の声かけがグッと変わるかもしれません。
これらは、結果・比較・評価だけに注目した褒め方です。一見ポジティブに聞こえますが、子どもは「うまくいった時だけ価値がある」「他の子より優れていないと認められない」と感じてしまうことがあるかもしれません。また、親の評価ありきの言葉は、行動の理由が“褒められるため”になりやすい点にも注意が必要です。
これらは、行動・過程・気持ちを具体的に言語化した褒め方です。どこが良かったのかが伝わるため、子どもは「この姿勢を続ければいいんだ」と理解しやすくなるといわれています。また、自分で考え、挑戦したこと自体が認められることで、やる気や自己肯定感の土台が育つでしょう。
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褒め方に迷うのは、うまくいかなかった場面や気持ちが揺れているときではないでしょうか。実は、結果が出なかった時ほど、子どもにとって大切な褒めポイントがあります。ここでは、日常でよくあるシーン別に、声のかけ方のヒントをご紹介します。
最後まで終わらせたことや、机に向かった行動そのものを認めてあげましょう。完璧にできていなくても、「やろうとしたこと」や「取り組んだ時間」に目を向けることで、次への意欲につながるでしょう。
失敗した結果よりも、「やってみよう」と思った気持ちを褒めることが大切です。うまくいかなかった経験も、挑戦した事実があれば十分価値があります。「次もやってみよう」と思える安心感を届けましょう。
出来栄えよりも、手を貸そうとした気持ちに注目します。「やってくれたことが助かった」「気づいて動いてくれた」と伝えることで、行動の意味が伝わりやすくなります。
トラブルそのものを評価せず、向き合おうとした姿勢を認めましょう。話そうとしたこと、気持ちを整理しようとしたことを褒めることで、自分の行動を振り返る力が育つでしょう。
結果が出なかった時こそ、努力や工夫に目を向けるチャンスです。悔しい気持ちを感じたこと自体も大切な成長の一部。「次はどうしたい?」と前向きにつなげる声かけが効果的といわれています。
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子どもの成長段階によって、響きやすい褒め方は変わっていきます。同じ言葉でも、年齢によって受け取り方はまったく違います。今の成長段階に合った褒め方を意識することが大切です。
幼児期は、「できた・できない」よりも、「見てもらえている」「大切にされている」と感じることが何より重要です。行動の結果にこだわらず、一緒に過ごしたことや動いている姿そのものを肯定する声かけが、安心感につながるでしょう。
小学生低学年になると、「頑張った理由」や「考えた過程」が少しずつ分かるようになります。努力した点や工夫したところを言葉にして伝えることで、「どう取り組めばいいか」を学びやすくなるでしょう。
高学年になると、自分なりに考え、判断したい気持ちが強くなります。結果よりも、どう考えて選んだのかを尊重する褒め方が効果的です。「自分で決めた」という実感が、自信や責任感につながります。
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「たくさん褒めたほうがいいのか」「褒めないと自己肯定感が下がるのでは」と、加減に迷う方は少なくないでしょう。褒め方に厳密な回数や正解はありません。大切なのは、子どもへの関心の示し方といえます。
子どもは、常に言葉で褒められなくても、親が自分の行動を見てくれていると感じるだけで安心します。「ちゃんと見ている」「気づいている」という姿勢が伝わることが何より重要です。無理に言葉を探さず、うなずきや一言の声かけでも十分な場合があります。
褒めることに偏りすぎると、子どもは親の評価を気にするようになりがちです。そこで意識したいのが、「評価」ではなく「認める」という視点です。行動や気持ちをそのまま言葉にし、「どう思った?」「自分ではどう感じた?」と問いかけることで、子どもが自分で自分を振り返り、評価する力を育てることができるでしょう。
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今回の記事では、子どもが本当に伸びる褒め方の考え方から、やってしまいがちなNG例、今日からすぐ使える具体的なフレーズなどについてご紹介しました。
子どもの褒め方に、ひとつの正解はありません。大切なのは、上手な言葉を選ぶことよりも、日々の行動や気持ちに関心を持って見ていることです。うまくできた時も、思うようにいかなかった時も、「ちゃんと見ているよ」という姿勢は子どもに安心を与えます。迷いながら褒め方を考えているその姿勢こそが、すでに子どもにとって大きな支えになっているでしょう。