※写真はイメージ(gettyimages/Sasiistock)
29%の夫婦が「価値観」の共有が難しいと回答。夫婦間でどれくらい情報をシェアしてる?
※写真はイメージ(gettyimages/Sasiistock)
夫婦間の情報共有について、普段どのようにしていますか?夫婦間で情報共有ができていると、家事や育児の効率よくできるようになったり、クオリティが上がると考えているママやパパもいるのではないでしょうか。今回の記事では、子育てメディアKIDSNAの公式アンバサダー144名に行った「夫婦間の情報共有に関する実態調査」の結果をもとに、夫婦でどの程度情報を共有しているのか、情報の共有が難しい理由な何かなどをご紹介します。
夫婦間の情報共有について
まずは、日常の生活の中でどの程度情報共有をしているか、またどのような情報を共有しているかを聞いてみました。それぞれの質問とその回答を見てみましょう。
日常の生活の中でどの程度、情報共有をしている?
まずは、「あなたは配偶者(パートナー)と日常の生活の中でどの程度、情報共有をしていますか?」という質問に対して、以下の回答がありました。
「ある程度共有している」と「すべて共有している」を合わせると84.1%になり、活発に情報を共有している夫婦が多いようです。
どのような【情報】を共有している?
次に「どのような【情報】を共有していますか?」という質問に対して、95.1%の方が「育児・子育て」と回答しました。子どものことについては、日常的に夫婦間で情報共有しているという夫婦が多いようです。次に多かったのは「日々の出来事」という回答を88.9%の方が選択しました。子どものことの他に、その日あったことを共有している夫婦が多いようです。
この他には「家計・金銭」(63.9%)「健康」(55.6%)「趣味」(51.4%)「価値観」「住宅のこと」(43.8%)など夫婦間で多くの情報を共有していることがわかりました。
共有が難しいと感じる【情報】
「共有が難しいと感じる【情報】をお選び下さい。(複数選択可)」を聞いてみたところ、次の回答が得られました。
一番多い回答は「秘密」でした。その後に続く回答も「価値観」「家計・金銭」など夫婦間でもすり合わせるのが難しいと思われる情報が続きました。
共有が難しいと感じた【理由】
上記の夫婦間での共有が難しいと感じる【情報】について、「共有が難しいと感じた【理由」を聞いてみたところ、最も多かったのは「自分からは相手に伝えづらいから」(43.1%)で、次に多かったのは「相手があまり興味・関心を持ってくれないから」(29.2%)でした。
こちらの質問については自由回答に記入した方が多く、「揉め事になる原因を作りたくないから」や「相手が嫌がるから」など、夫婦間でのトラブルを回避するための理由がありました。また、「価値観自体がだれとでも共有が難しい」「価値観に関してはお互い育ってきた環境が違う為共有することは難しい」など、夫婦間であっても価値観の共有は難しいと感じている人もいるようです。
共有は出来ていないが、【本当は共有したいと感じる情報】
では、「共有は出来ていないが、【本当は共有したいと感じる情報】をお選び下さい。(複数選択可)」という質問に対して、皆さんの回答はどうでしょうか?
共有が難しいと感じる情報に選ばれていた「価値観」「家計・金銭」が上位に入りました。難しいと感じる一方で本当は共有したい情報であると考えている方が多いようです。
共有のタイミングと方法
これまで見てきた情報について、皆さんはどのようなタイミング、方法で配偶者やパートナーと共有しているのでしょうか?
いつ情報を共有しているか?
「いつ情報を共有しますか?」という質問について、さまざまな回答が得られました。
「日頃から」という回答に続き、タイミングとして「子どもが寝た後」「話せる時間ができたとき」「食事のとき」「仕事から帰ってきたら」などの回答がありました。
また、「帰宅が遅いので、会えた時は日頃から共有している」「在宅勤務中の休憩時間」など家庭の都合による回答もありました。
その他に、「ほとんどできず、アプリで予定のみ」や「重大事があった時」などいつ情報を共有しているかは、皆さんそれぞれのようです。
情報共有の頻度はどれくらい?
「どれくらいの頻度で情報を共有しますか?」との質問に対して、以下の回答がありました。
- 毎日 68.1%
- 3日に1回程度 21.5%
- 1週間に1回程度 4.9%
- 1カ月に1回以下 2.7%
- 2週間に1回程度 1.4%
- 1カ月に1回程度 1.4%
約7割の方が、夫婦間で毎日情報共有を行っていることがわかりました。
どのように情報を共有する?
「どのように情報を共有しますか?」を聞いてみました。皆さんどのようなツールを使って、情報を共有しているのでしょうか?
最も多かったのは「直接」(95.2%)でした。ほとんどの方が夫婦間で直接情報を共有しているようです。次に多かったのは「LINE」(62.7%)でした。前述のいつ情報を共有しているかという質問に対して「日頃から」という回答が多かったため、日頃忘れないうちにLINEで共有しておくようにしているのかもしれませんね。
情報共有を諦める原因
「情報共有を諦める原因があれば教えて下さい。」という質問に対しては、状況による理由、関係性の悪化を防ぐための理由がそれぞれありました。
状況による理由については、「仕事で疲れている」「自分の就寝後に帰宅する日は諦める」「忘れていた」「イライラしているとき」などがありました。
関係性の悪化を防ぐための理由としては、「互いに触れると関係が悪化しうるもの」「話すと喧嘩になるから」「否定ばかりされた」などがありました。
情報共有についての意識
「配偶者と情報を共有することは大切だと思いますか?」と質問したところ、以下の回答が得られました。
- 非常に大切だと思う 47.9%
- かなり大切だと思う 26.4%
- ある程度大切だと思う 23.6%
- あまり大切だと思わない 1.4%
- 全く大切だと思わない 0.7%
多くの方が夫婦間での情報共有は大切だと考えていることがわかりました。
情報共有がうまくいかない原因
「情報共有がうまくいかない場合、原因は何だと思いますか? (自由記述)」と質問したところ、「コミュニケーション不足」「思いやり不足」「お互いへの信頼と尊敬」など夫婦間の課題を挙げる回答がありました。その他には、「育ってきた環境の違い」「価値観が違う」など、夫婦間での価値観や考えの違いを挙げる回答もありました。
もっと情報共有を活発するために必要なこと
夫婦間の情報共有の今後について「情報共有をこれからもっと活発にするには何が必要だと思いますか?(自由記述)」と質問したところ、「思いやり」「コミュニケーション」「相手に興味を持つ事」など、先ほどの夫婦間の課題を解消するための回答が得られました。
また、「時間を作る」という回答も多く、日頃なかなかゆっくり話す時間がない夫婦もいるようです。
夫婦間で多くの情報共有をするためには
今回の記事では、子育てメディアKIDSNAの公式アンバサダー144名に行った「夫婦間の情報共有に関する実態調査」の結果をもとに、夫婦でどの程度情報を共有しているのか、情報の共有が難しい理由な何かなどをご紹介しました。
それぞれの家庭の都合によって、さまざまな事情がありますが、皆さん日々夫婦間でさまざまな情報を共有できるように意識・工夫されていることがわかりました。
夫婦間での情報共有が、家事・育児の効率化やクオリティの向上につながるといいですね。