子育て世代が中古住宅を購入するメリットは?注意点をわかりやすく解説!

 

AdobeStock_788841328※写真はイメージ(Adobe Stock/maru54)

昨今、住宅価格の高騰が続いています。「子育て世帯だけど、新築だと予算が厳しい…」
 「中古住宅って実際どうなの?安全性や快適さに不安がある」 「中古住宅にメリットがあるなら前向きに考えたいけど、失敗はしたくない」など悩みを抱える子育て世帯の方は多いでしょう。実は中古住宅には、価格の安さ・好立地・リノベーションによる自由な設計など、子育て世帯にとって嬉しいポイントがたくさんあるんです。
今回の記事では、子育て世帯における中古住宅のメリットをご紹介します。中古住宅は理想の住まいを実現するための「コスパの良い選択肢」なので、ぜひ参考にしてください。

中古住宅で子育てするメリットとは?

さっそく中古住宅で子育てをする4つのメリットを見てみましょう。

住宅の購入費用を抑えられる

中古住宅は新築住宅に比べて価格が大幅に安い場合が多く、予算内でマイホームの夢を叶えることが可能です。

予算が余っている場合は、その分の資金をリフォーム費用や教育費に回すこともできます。

立地条件が良い物件に出会いやすい

AdobeStock_435529270※写真はイメージ(Adobe Stock/chachamal)

新築は土地の確保の兼ね合いで、人気エリアでは物件が少ないこともあります。

一方で中古物件は、人気学区や治安の良い地域にも定期的に売り物件が出やすいため、「住みたい場所」に家を持つチャンスがあります。

「利便性の高い立地の良い場所に住みたい」「子育てに優しいエリアに住みたい」という家族にはぴったりです。

リノベーションで理想の住まいにできる

中古住宅は自由にリノベーションしやすいというメリットもあります。子ども部屋や家事ラク動線、収納たっぷりの間取りなど、子育てに最適な設計が可能です。

予算によってフルリノベーションが可能なら、まるで新築のような快適さも実現できます。

資産価値の下落リスクが小さい

中古住宅はすでに一定の築年数が経っており、価格が安定している(下落幅が小さい)ため、将来的に売却する際の損失リスクが低くなります。将来的に売却する可能性がある場合は、新築よりも損失リスクが少ないのも魅力のひとつです。

中古住宅のデメリットとは?

中古住宅にはデメリットもあります。メリットとデメリットのどちらも把握した上で、中古住宅を選択肢のひとつとして検討しましょう。

住宅設備や耐震性に不安があることも

中古住宅を購入する際、多くの人が不安に感じるのが「設備の老朽化」や「耐震性の不足」といった問題です。

給排水管やキッチンなどの設備について、住宅の築年数によっては劣化が進んでいるケースがあります。子育て世帯にとって、住宅設備の不具合は暮らしにくさにつながってしまうでしょう。

耐震性について、1981年以前の「旧耐震基準」で建てられた住宅の場合は大きな地震に耐えられない構造である可能性があります。

思いがけない追加リフォーム費用がかかる可能性

AdobeStock_601383704※写真はイメージ(Adobe Stock/琢也 栂)

上記の住宅設備や耐震性に関する不安は、リフォームなどで解消することができますが、思いがけない追加費用が発生する可能性があります。

具体的な追加費用の目安を見てみましょう。

水道管やガス管などの配管や電気配線の老朽化による交換をする場合には、15~80万円程度の追加費用が発生します。

耐震診断の結果、基板などの補強が必要な場合は50~200万円程度の追加費用が発生します。

このほかにも、住宅が現行の建築基準法に適合していない場合に10~50万円程度の追加必要がかかるなど、さまざまなケースがあります。

物件探しや選定に時間がかかる

中古住宅は、物件によってさまざまな状態のものがあります。そのため、検討にあたっては物件の状態をそれぞれ確認しなければならないことが多いようです。

また、住宅ローンにおいて、新築住宅よりも条件が厳しく審査に時間がかかることがあります。

デメリットの解決策

ここまでご紹介した中古住宅のデメリットは、事前のインスペクション(住宅診断)や信頼できる不動産会社との連携で、ある程度リスクを抑えることができます。

子育て世帯が中古住宅を選ぶときの注意点

子育て世帯が中古住宅を選ぶ場合は、以下のポイントに注意しましょう。

耐震性・劣化状態をしっかりチェック

特に築年数の古い中古住宅の場合、耐震性能が現在の基準に適合しているかどうかを確認しましょう。インスペクション(住宅診断)を活用すると、耐震性の確認や住宅の劣化状況、改修の要否などをチェックすることができます。

資金計画には「リフォーム費用」も含める

中古住宅の資金計画は、表面的な物件価格だけでなく、リフォームや修繕の費用を含めた総予算で考えることが重要です。

ローンの条件を事前に確認

中古住宅購入において住宅ローンを利用する場合、金融機関によっては融資条件が厳しくなることもあります。リフォームローンとの併用や「リノベ済み物件」を検討することも方法のひとつです。

周辺環境のチェックを忘れずに

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中古物件を見学する際は、保育園・学校・公園・病院など子育てに必要な施設や交通安全の環境も現地でしっかりチェックしましょう。昼と夜で雰囲気が違うこともあるため、異なる時間帯に現地を歩くのもおすすめです。

中古住宅+リノベーションで叶える「子育てしやすい家」事例紹介

中古住宅とリノベーションを組み合わせることで、自分たち家族にとっての「子育てしやすい家」を実現することができます。

子育て世帯が行ったリノベーションの事例をご紹介します。

対面キッチン

AdobeStock_648145923※写真はイメージ(Adobe Stock/maroke)

対面キッチンにすると、子どもの様子を見ながら料理ができるので、育児と家事を同時進行することができます。子どもに話しかけられても、手を止めずに対応できるのが良いという声が聞かれました。

水回りを近くに集約

家事動線に悩んでいた方は、中古住宅+リノベーションでキッチンと洗面所の動線を一直線にしたようです。キッチンの家事と洗濯の動線がスムーズになって、時短につながるようです。

リビング階段

AdobeStock_35388348※写真はイメージ(Adobe Stock/norinori303)

子どもがある程度の年齢になると、子どもとのコミュニケーションが減ってしまうのではとお悩みを持っている方もいるでしょう。このようなお悩みには、リビング階段を設置することで解決できるかもしれません。子どもが自然にリビングを通る間取りになるため、家族のコミュニケーションを増やすことができます。

可変式の子ども部屋

子どもが複数人いて、将来的に子どもが1人で過ごせる個室がほしい場合、子ども部屋に可変式の間仕切りを設置した方もいるようです。子どもの成長に合わせて間取り変更が可能になります。

広い玄関収納

収納に悩まされている子育て世帯の方は多いでしょう。ベビーカー・自転車・外遊びグッズをすっきり収納できる広めの玄関収納でお悩みを解決した方もいるようです。

ベビーカーや子どもの外遊びグッズだけでなく、趣味のものを収納したり、来客時に見られたくないものを一時的に収納しておくなどの活用方法もあります。

こんな人に中古住宅は特におすすめ!

中古住宅は、以下のような子育て世帯に特におすすめです。自分たち家族にとって中古住宅が合うのかどうかチェックしてみてください。

予算に余裕を持ちたい人

中古住宅は新築住宅と比較すると、購入時の費用を大きく抑えることができます。余裕をもって予算を検討したい方に特におすすめです。

自分たちのライフスタイルに合った家を作りたい人

AdobeStock_370313818※写真はイメージ(Adobe Stock/metamorworks)

中古住宅とリノベーションを組み合わせることで、自分たち家族にとって必要な間取り・設備を取り入れることが可能になります。

自分たちのライフスタイルに合った家づくりを実現することができるでしょう。

立地を重視したい人(保育園・学校・職場への通いやすさ)

中古住宅は、人気学区や治安の良い地域にも定期的に売り物件が出やすいため、、立地を重視したい方に特におすすめです。交通の利便性や子どもの保育園・学校の通いやすさを重視したい場合は、中古住宅を検討してみましょう。

「家そのものの新しさ」よりも、「家族の暮らしやすさ」を大切にしたい人には、中古住宅+リノベーションという選択は非常に魅力的です。

中古住宅のメリットを活かして、賢く子育てマイホームを手に入れよう!

AdobeStock_76973202※写真はイメージ(Adobe Stock/milatas)

今回の記事では、子育て世帯における中古住宅のメリットをご紹介しました。

子育て世代にとって、「中古住宅+リノベーション」は、 理想の住まいを手の届く予算で実現するための賢い選択肢です。

事前のインスペクション(住宅診断)や資金計画などポイントを押さえて選べば、快適で安心な子育て環境を手に入れることができます。

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