子育て世帯が戸建てを選ぶメリットは?賃貸マンションとの違いを徹底比較!

AdobeStock_1264987218※写真はイメージ(Adobe Stock/polkadot)

「子どもが走り回る音が階下に響かないか心配…」「子どもが成長するにつれて、手狭になってきた…」このような悩みを抱えている方は多いかもしれません。このようなお悩みを解消するには、戸建て住宅は大きな選択肢のひとつです。そうはいっても、「戸建てって高そう」「維持が大変そう」といった不安もつきものでしょう。
今回の記事では、子育て世帯が戸建てを選ぶメリットを中心に、賃貸マンションとの違いや、選ぶ際の注意点などについてご紹介します。家族にとって本当に快適な住まいを見つけるヒントが見つかるかもしれません。

戸建てと賃貸マンション、それぞれのメリット・デメリットは?

戸建てと賃貸マンションを比較するには、それぞれのメリットとデメリットを知る必要があるでしょう。それぞれ詳しくご紹介します。

戸建てのメリット

戸建てのメリットは、以下の4つが挙げられます。

  • 騒音を気にせず子どもがのびのび遊べる
  • 庭や広いスペースを確保しやすい
  • 自分好みに間取り・設備を選べる
  • 将来的には資産になる可能性も

戸建ては上下階の住人に気を遣う必要がなく、子どもも親もストレスフリーでのびのびと自由に過ごせます。庭付きの住宅にすれば、砂場やプールを置いたり、家庭菜園を楽しんだりと、子育てと自然体験を両立できるでしょう。

柔軟な設計が可能で、子育てしやすい間取りや収納重視、家事動線を工夫したプランなどさまざまなものがあります。家賃を払い続けるのとは異なり、将来的に「自分の資産」となるのは大きな魅力といえるでしょう。

戸建てのデメリット

戸建てのデメリットは、以下の3つが挙げられます。

  • 初期費用やローン負担が大きい
  • 維持管理・修繕の責任が自分にある
  • 郊外立地が中心になる場合も

戸建てのデメリットとして、購入時には頭金や諸費用がかかり、住宅ローンを組む際の金利や返済計画など資金面に注意が必要です。

また、外壁や屋根、設備のメンテナンスなど住宅の維持管理・修繕を自己負担で行う必要があり、定期的な積立や計画が必要です。

予算内で少しでも良い住宅を…と考えると、通勤・通学にやや不便なエリアになる可能性もあります。交通アクセスや周辺環境をよく調査しましょう。

賃貸マンションのメリット

賃貸マンションのメリットには、以下の3つが挙げられます。

  • 住み替えがしやすい
  • メンテナンスの心配が少ない
  • 利便性の高い立地に住みやすい

賃貸マンションは住み替えがしやすいため、転勤や子どもの進学など、ライフスタイルの変化に柔軟に対応できます。

また、建物の修繕や設備の不具合などのメンテナンスは、基本的に管理会社が対応するため、自己負担が少なく済みます。

賃貸マンションは、駅近や都市部など交通や買い物の利便性の良い場所にあることが多く、利便性を重視する場合は有利といえるでしょう。

賃貸マンションのデメリット

AdobeStock_585319596※写真はイメージ(Adobe Stock/aijiro)

賃貸マンションのデメリットには、以下の3つが挙げられます。

  • 騒音トラブルの心配
  • 家賃を払っても資産にならない
  • 間取りや設備に制限がある

賃貸マンションでは部屋の位置などによって、小さな子どもの足音や泣き声が原因で、近隣トラブルに発展することもあるようです。さまざまな住まいの問題を解決しようと思っても、リノベーションができないなど自分好みにカスタマイズするのが難しい面もあります。

また、毎月の家賃を払い続けても、将来に資産として残るわけではありません。

【子育て視点で比較】こんな家庭には戸建て/賃貸が向いている!

戸建ての方がいいのか、賃貸の方がいいのかは、家庭の考え方やライフスタイルによって異なるようです。

ここからは、子育て視点から戸建てと賃貸どちらに向いているのかチェックしてみましょう。

戸建てが向いている家庭

AdobeStock_608864134※写真はイメージ(Adobe Stock/kazoka303030)

戸建てに向いている家庭を子育て視点で見ると、子どもをのびのび育てたい、家族の将来設計がある程度固まっているなどの方に向いています。特に幼児期から小学校にかけては、走ったり遊んだりするスペースが重宝されます。自分たちのペースで子育てをしたい家庭には戸建てがおすすめです。

また、転職や転勤などの予定がなく、将来的に定住を考えている場合も戸建ての方がいいでしょう。

賃貸が向いている家庭

賃貸に向いている家庭を子育て視点で見ると、家族計画が流動的で柔軟性を持たせたい場合は賃貸を選ぶ傾向にあるようです。

そのほかにも保護者の仕事の状況によって、賃貸を選ぶ子育て世帯もあります。例えば、転勤の可能性があったり、共働きで利便性を最重視したい場合などです。

変化に強く、固定費を抑えたいというニーズには、賃貸のフットワークの軽さが魅力です。

戸建てと賃貸のどちらがいいかは、家族構成や職場環境によって異なります。自分たちのライフスタイルによって合っているものを選びましょう。

戸建てを検討するなら押さえたい!子育てしやすい家の条件

子どもがいる家庭にとって、家は単なる生活の拠点ではなく、子どもの成長を支え、家族のつながりを育む大切な環境です。では、具体的にどんな家が「子育てしやすい家」と言えるのでしょうか?

チェックしておきたいポイントをご紹介します。

高断熱・高気密など住宅性能が高い家

子育てしやすい家に欠かせないのが、断熱性・気密性などの住宅性能の高さです。特に赤ちゃんや小さな子どもは温度変化に敏感なため、夏は涼しく、冬は暖かい室内環境に整えてあげると、赤ちゃんの体調管理につながるでしょう。

また、断熱性が高い家は冷暖房効率も良く家計にも優しいので、子どものことに何かとお金がかかる子育て世帯にとっても嬉しいポイントです。

最近では「ZEH住宅」や「長期優良住宅」といった基準を満たす高性能な住宅も増えており、補助金や税制優遇も受けられる可能性があります。

関連記事:「子育てに安心・快適!新築住宅で注目すべき性能は?子どもの健康を守る家づくりガイド」

家族が自然にコミュニケーションをとれる間取り

子育てしやすい家にするなら、リビング階段やリビング中心のレイアウトなどがおすすめです。子どもが成長して思春期や反抗期を迎えると、家族の時間が減ってしまうことも少なくありません。そんな中でも「自然な会話」が生まれる間取りは、家族のつながりを深める鍵になります。

「自然な会話」が生まれる間取りの具体例としては、リビング階段を作って子どもが必ずリビングを通って自室に行く設計にすると、顔を合わせる時間が自然に増えます。また、リビングを中心にした間取りもおすすめです。リビングに家族全員が自然と集まるため、日常のコミュニケーションが豊かになります。

そのほかにも、対面キッチンにすると、料理中でもリビングやダイニングにいる子どもと会話しやすく、目も届きやすいでしょう。

親子の信頼関係を育てるには、「話せる距離感」がとても大切です。間取りの工夫によって、日々の会話をぐっと増やすことができるでしょう。

収納スペースが豊富

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子育て中は、とにかく「物が増える」時期です。おもちゃ、洋服、学校用品、ベビーカーなど子育て用品の収納に悩んでいる方も多いでしょう。そのため、家の収納力が暮らしの快適さを大きく左右します。

収納に関するお悩みを解決するためには、玄関近くにファミリークロークを設置するとベビーカーや外遊び用品の出し入れがスムーズになるでしょう。

生活動線からリビングに収納がほしい場合、リビング収納を設置すればよく使うおもちゃや絵本を効率よく片づけられるでしょう。また、ウォークインクローゼットやパントリーを取り入れると、衣類や食品ストックなどの大量収納ができます。

家の収納が不足すると、常に片づけに追われてストレスの原因になってしまいます。将来的な荷物の増加も見越して設計することが大切です。

生活動線・家事動線がスムーズ

子育て世帯にとって、「効率の良い家事動線」は時短とストレス軽減に直結します。特に忙しい朝や帰宅後に、「あちこち移動しないと家事・育児ができない」動線では疲労感が増してしまいます。

家事をラクにするための動線にするためのポイントは、洗濯動線と回遊動線、料理・育児の同時進行です。

洗濯動線については、洗う → 干す → たたむ → しまうが一か所で完結する間取りがおすすめです。回遊動線については、家の中をぐるりと回れる間取りは移動がスムーズで、子どもも楽しく過ごすことができるでしょう。

調理・育児の同時進行は、対面キッチンにするなど料理しながら子どもの様子を確認できるので、子どもの安全性の確保やコミュニケーションを図ることができます。

動線が工夫されていると、家族全員が無理なく家事に参加できる家になります。家事分担のしやすさ=育児のしやすさにもつながるでしょう。

関連記事:「【間取り例付き】子育て世帯に人気の間取りは?後悔しない家づくり完全ガイド」

子育て世帯向けの住宅購入サポート制度も活用しよう

子育て世帯が住宅を購入した場合、国や自治体などがさまざまなサポートをする制度を設けています。数十万〜数百万円の補助金・助成金を受け取れることもあるようなので、要件を満たすものは積極的に活用しましょう。

子育てグリーン住宅支援事業

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子育てグリーン住宅支援事業とは、「高い省エネ性能を有する新築住宅の取得」や「住宅の省エネリフォーム」などに対して補助金が交付される制度をいいます。省エネ性能の高い新築住宅の取得や既存住宅の省エネ改修等への支援を行うため、子育て世帯には優遇措置が設けられています。

対象の住宅を取得したり、改修工事などを行った場合、40~160万円の補助金が交付されます。

出典:「子育てグリーン住宅支援事業 事業概要」/国土交通省

自治体独自の補助金制度

住宅を取得するにあたって、自治体が独自でさまざまな補助金・助成金制度を設けていることがあります。

具体的には、市外などから移住した場合や省エネ性能の高い住宅の取得した場合などにお金を受け取れることがあるようです。

住宅の取得する予定の自治体のホームページなどで詳細を確認してみましょう。

住宅ローン減税

住宅ローン減税は、住宅ローンを利用して住宅を取得または新築した場合に、年末のローン残高の一定割合を所得税から控除する制度です。

子育て世帯と若年夫婦世帯には拡充措置が設けられていて、省エネ基準を満たした住宅を取得した場合、税金の控除額が大きくなります。

出典:「住宅ローン減税」/国土交通省

自分たちのライフスタイルに合った選択が最善

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今回の記事では、子育て世帯が戸建てを選ぶメリットを中心に、賃貸マンションとの違いや、選ぶ際の注意点などについてご紹介しました。

戸建てと賃貸マンションには、それぞれに明確なメリット・デメリットがあります。どちらを選択するかは、「子どもの成長」と「家族の未来」に目を向けながら、自分たちに合った暮らし方を見極めることです。

もし戸建てを選ぶなら、資金計画やローン返済の見通し、周辺環境のリサーチまで、トータルで現実的なプランを立てることが大切です。

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