ワーママ疲れた…疲労の理由と少し楽になるヒント
※写真はイメージ(Adobe Stock/buritora)
「ワーママ、正直しんどい」と感じていませんか?
朝から晩まで分刻みのスケジュールをこなし、仕事も育児も全力で取り組んでいるあなた。
疲れを感じるのは、それだけ毎日を必死に頑張っている証拠です。決して要領が悪いわけでも、努力が足りないわけでもありません。
この記事では、ワーママが疲れやすい理由を整理し、自分を責めずに心を軽くするための考え方や、現実的に生活を楽にするための具体的な選択肢をお伝えします。
読み終わる頃には「少し肩の力を抜いてもいいんだ」と思えるはずです。
ワーママが疲れ切ってしまう理由は?
仕事と育児の両立による常時マルチタスク

※写真はイメージ(Adobe Stock/maroke)
ワーママの毎日は、仕事中も保育園からの呼び出しを気にし、帰宅後も夕飯の支度をしながら子どもの宿題を見るなど、常に複数のタスクが並行しています。
この「脳のスイッチ」を切り替え続ける状態は、想像以上に神経を消耗させます。
マルチタスクが常態化すると脳が休まる暇がなくなり、慢性的な疲労感へと繋がります。
厚生労働省の調査でも、仕事によるストレスは高い割合で報告されています。
参考:厚生労働省|[令和6年「労働安全衛生調査(実態調査)」の概況]
自分の時間がほぼない
朝起きてから子どもを寝かしつけるまで、ワーママの時間は「誰かのため」に費やされます。
自分のペースで食事をしたり、ゆっくりお風呂に入ったりする基本的な時間さえ削られているのが現状です。
自分を取り戻すための「空白の時間」がないことは、精神的な余裕を奪う大きな要因となります。
一人の人間としてリフレッシュする機会が極端に少ないことが、心身の回復を妨げ、疲労を蓄積させていくのです。
「ちゃんとやらなきゃ」というプレッシャー
「仕事で穴を開けてはいけない」「子どもには手料理を食べさせたい」といった強い責任感が、自分を追い詰めていませんか。
周囲の期待に応えようと完璧を目指すほど、理想と現実のギャップに苦しむことになります。
世間一般の「理想の母親像」や「デキる会社員像」に縛られ、自分に厳しい基準を課してしまうことが、逃げ場のない息苦しさを作り出しています。
頑張りすぎる真面目な方ほど、この罠に陥りやすいのです。
周囲と比べてしまう心理
SNSや身近なママ友を見て「みんなは仕事も育児も完璧にこなしている」と感じ、自分だけが劣っているように思えてしまうことがあります。
しかし、他人の生活は「良い部分」だけが見えているに過ぎません。
他人と比べることは、自分の努力を否定することに繋がり、心の疲れを増幅させてしまいます。
休んでも疲労が回復しない
週末に少し寝だめをしたり、ゆっくり過ごしたりしても取れない疲れは、単なる肉体疲労ではなく「脳と心の疲労」かもしれません。
常に先の予定を考え、不安や焦りを感じている状態では、身体を休めていても脳は興奮したままです。
リラックスしているつもりでも、頭の片隅で「明日の準備」を考えていれば、本当の意味での休息にはなりません。
この回復不足が積み重なることで、慢性的な「しんどさ」が定着してしまうのです。
※こちらの記事も読まれています
家事育児しない夫にどう向き合う?改善方法とイライラしないコツ
ワーママが「疲れた」と感じやすいタイミング・サイン
※写真はイメージ(Adobe Stock/AiPhoto)
朝からすでにしんどい
目が覚めた瞬間から「体が重い」「仕事に行きたくない」と感じるのは、心身が発している重要なサインです。
本来、睡眠は疲れを回復させるためのものですが、朝からしんどいということは、休息が追いついていない証拠です。
家事や育児のタスクをこなすだけの毎日になり、心がエネルギー切れを起こしている可能性があります。
この状態を「気合」で乗り切ろうとせず、まずは自分の限界が近いことをしっかりと認めましょう。
小さなことでイライラする
子どもが飲み物をこぼした、パートナーのちょっとした一言が鼻につくなど、普段なら流せるような些細なことに激しい怒りを感じるなら注意が必要です。
それは性格の問題ではなく、心に余裕(キャパシティ)がなくなっている状態です。
コップから水が溢れるように、溜まったストレスが限界を超えて溢れ出しているのです。
イライラしてしまう自分を責めるのではなく「今は休養が必要な時なんだ」と捉えてください。
何もしたくないのにやることは山積み
「掃除をしなきゃ」「連絡を返さなきゃ」と頭ではわかっていても、体が動かず無気力になってしまうことがあります。
やるべきことの多さに圧倒され、何から手をつければいいか分からなくなるのは、脳がオーバーヒートを起こしている状態です。
この時に無理に動こうとすると、さらに深刻な燃え尽き症候群を招く恐れがあります。山積みのタスクを一旦忘れ、まずは思考を停止させる時間を持つことが最優先です。
楽しいはずの時間が楽しめない
週末の家族のお出かけや、趣味の時間、美味しい食事に対して「面倒くさい」「早く終わってほしい」と感じてしまうなら、感情が摩耗しているサインです。
心が疲れ果てると、喜びや楽しみを感じるセンサーが鈍くなってしまいます。本来のあなたなら楽しめるはずのことが苦痛に感じるのは、「もう限界だよ」という心からのSOSです。
これ以上頑張ることをやめ、まずは何も生産しない時間を確保して、心の感度を取り戻す必要があります。
【仕事編】疲れた時の対処法
※写真はイメージ(Adobe Stock/Haru Works)
今すぐできる仕事量の調整
まずは抱えている業務をすべて書き出し、客観的に眺める「棚卸し」を行いましょう。これにより、実はやらなくても支障がない仕事が可視化されます。
次に、すべてのタスクの期限を再調整し、優先順位を付け直すことで、今すぐ集中すべきことを絞り込みます。
自分一人で抱え込まず「今はキャパシティに余裕がない」という現状を上司に具体的な言葉で伝えることも、周囲の理解を得るために不可欠です。
すべての仕事に100点を目指すのではなく、高い精度が求められる業務と、スピード優先で良い業務を明確に分けることで、限られたエネルギーを賢く配分できます。
戦略的に「やらないこと」を決めることが、心の余裕を取り戻す第一歩です。
働き方を変える選択肢(中期)
現在の働き方が限界なら、時短勤務やフレックス制度を積極的に活用しましょう。
これらは心身を整えるための正当な権利であり、フルタイムが厳しいと感じる時期に一時的に利用するだけでも、生活の質は劇的に改善します。
「今は無理をしない」と決めて期間を限定して取り入れるのも立派な選択です。
また、部署内での業務調整を相談することも大切です。担当業務の変更や、チーム全体でのサポート体制を再構築してもらうよう上司に働きかけてみましょう。
自分一人で抱え込まず、周囲の力を借りながら持続可能な働き方を模索することが、長期的にキャリアと家庭を両立させる鍵となります。
本格的に疲れを減らす選択(中長期)
現在の環境で工夫を尽くしても限界を感じる場合は、中長期的な視点で働き方そのものを見直してみましょう。
まずは部署異動や配置転換の検討です。今のライフステージに合い、突発的な事態にも対応しやすい部署へ移ることで、精神的なゆとりが生まれます。
また、リモートワークやハイブリッド勤務が可能な環境を選ぶことも非常に有効です。
通勤の負担がなくなる軽減効果は大きく、体力的な消耗を抑えながら家庭との両立をスムーズにします。
さらに、正社員から時短勤務や契約社員へ雇用形態を見直すことも一つの選択肢です。
収入面とのバランスを考えつつ、今の自分にとって何が一番大切かを問い直し、持続可能な環境を整えましょう。
【家庭編】疲れた時の対処法
時短家電・外部サービスの導入

※写真はイメージ(Adobe Stock/asu0307)
家事は最新のテクノロジーや外部サービスに全力で頼りましょう。
食洗機やロボット掃除機を活用すれば、面倒な作業が自動化され、毎日の「やらなきゃ」と考える家事の負担を大きく減らすことができます。
また、乾燥機付き洗濯機の導入は、干す・取り込むという手間と時間を大幅に削減し、天候を気にするストレスも解消してくれます。
さらに、食材宅配やミールキットを使えば、ワーママの負担になりやすい「献立決め」の悩みから解放され、買い出しの時間も節約可能です。
これらに頼ることは決して手抜きではなく、自分や子どもの笑顔を守るための前向きな選択です。
浮いた時間を少しでも自分のケアに充てることで、心にゆとりを取り戻していきましょう。
家事のやり方そのものを変える
毎日完璧に家事をこなそうとすると心身ともに限界がきてしまいます。
まずは「毎日やらなくていい家事」を決めましょう。掃除を1日おきにする、洗濯をまとめ洗いにするなど、ルーティンを減らすだけで心に余裕が生まれます。
また、家事の完成度を「8割でOK」と自分に許すことも大切です。多少散らかっていても命に関わらないと割り切りましょう。
さらに、家事の内容をリスト化して「見える化」すれば、負担の偏りに気づきやすくなり、家族との分担もスムーズになります。
週末にまとめて行う工夫や、あえて「家事を一切しない日」を予定として作ることで、強制的にリフレッシュする時間を確保してください。
家族との分担・関わり方を調整
家事や育児を一人で背負わず、パートナーと役割分担を再確認しましょう。
その際「手伝って」という言葉ではなく、特定の家事をまるごと「任せる」視点を持つことが大切です。
責任の所在を明確にすることで相手に当事者意識が芽生え、あなたの心理的負担が大きく軽減されます。
また、お子さんにも靴を揃えるといった「できること」を任せてみましょう。
家族全員がチームとして動く意識を育むことが、ママの長期的な助けになります。
情報の伝え漏れを防ぐために、共有アプリの活用や定期的な家族会議を取り入れるのも効果的です。
自分一人で抱え込まず、仕組みを整えてみんなで家庭を回していく工夫を今日から始めましょう。
自分を回復させる家庭内ルール
「疲れた」と感じる日は無理をせず、家事も育児も最低限で済ませることを自分に許しましょう。
掃除を休んだり食事をデリバリーにしたりしても、家族が笑っていればそれで十分です。
また、一人時間は偶然を待つのではなく、カレンダーに「予定」として書き込み、確実に確保するルールを作りましょう。
もし家族にイライラが止まらなくなったら、一旦別の部屋へ行くなど物理的な距離を取りましょう。
これは適切な関係を保つための前向きな避難です。
そして一日の終わりには、できなかったことを探すのではなく、無事に一日を終えた自分に対し「今日はよくやった」と言葉をかけてあげましょう。
自分をケアするルールが、心の回復を助けます。
ワーママの疲れを軽くする考え方

※写真はイメージ(Adobe Stock/maru54)
100点を目指さなくていい
仕事も家事も育児も、すべてを100点にしようとすれば、必ずどこかで無理がきます。
人生は長期戦ですから、今はあえて「60点」を目指して、残りのエネルギーを自分自身の回復に充てましょう。
完璧主義は、自分を苦しめるだけでなく、周りの家族にも緊張感を与えてしまいます。
少し隙があるくらいの方が、家族もリラックスできるものです。適度な手抜きを「賢い戦略」と捉え、自分を許すことから始めてください。
今は“頑張る時期”ではなく“乗り切る時期”かもしれない
子どもが小さい時期や、仕事が繁忙期の時は、毎日を無事に「乗り切る」だけで十分な成果です。
キャリアアップや理想の教育などを追い求めすぎていませんか。
人生には、アクセルを全開にする時期もあれば、徐行して安全運転に徹する時期もあります。
今は「何とかやり過ごせれば満点」というマインドに切り替えて、エネルギーを節約しましょう。嵐が過ぎ去るのを待つように、静かに過ごす時期があっても良いのです。
できていないことより、やっていることに目を向ける
「また掃除ができなかった」「子どもを怒ってしまった」と、自分を責める材料を探すのはやめましょう。
それよりも、今日も朝起きて子どもを送り出し、仕事をこなし、家族を支えたという「事実」に目を向けてください。
あなたは毎日、膨大なタスクを処理し続けているスーパーヒーローのような存在です。
自分の欠落を数えるのをやめ、今手にしている成果や頑張りを正当に評価してあげることが、心の健康を守る第一歩です。
疲れ=ダメな母ではない
「疲れた」と感じるのは、あなたが子どもや家族、そして仕事を大切に思い、精一杯向き合っている証拠です。
母親だからといって、常に笑顔で元気でいなければならない理由はありません。
疲れを感じ、時には弱音を吐くあなたは、とても人間らしく、一生懸命な素敵な母親です。
疲労は「ダメ」なサインではなく「頑張った」勲章です。
疲れを感じている自分を否定せず「私は本当によくやっている」と抱きしめてあげてください。
それでもしんどい時は、環境を見直していい

※写真はイメージ(Adobe Stock/maroke)
どれだけ工夫をしても心が晴れない時は、働き方そのものを見直す時期かもしれません。
転職や部署異動は逃げではなく、自分と家族を守るためのポジティブな選択です。一人ですべてを抱え込まず、周囲に助けを求める勇気を持ちましょう。
実家のサポートや外部サービスを賢く利用し、一時的に仕事のペースを落とすことも、人生という長いレースを走り切るためには非常に立派な判断です。
あなたが限界まで頑張りすぎて心身を壊してしまっては、元も子もありません。
「これ以上は無理」という心の声に素直に耳を傾け、立ち止まる自分を許してあげてください。
完璧なワーママを目指すより、あなたが笑顔で心穏やかにいられる環境を最優先に整えることが、結果として家族全員の幸せに繋がっていきます。
まとめ

※写真はイメージ(Adobe Stock/maroke)
ワーママが「疲れた」と感じるのは、あなたが毎日を懸命に生きているからこその自然な現象です。その疲れを自分の能力不足のせいにしないでください。
仕事、家庭、そして自分自身のバランスを完璧に取ることは、誰にとっても難しい挑戦です。まずは「疲れている自分」を優しく受け入れ、小さなことから少しずつ自分を甘やかしてあげましょう。
家事の手抜き、周囲への相談、休息の確保。小さな変化の積み重ねが、やがてあなたの心を軽くしてくれます。あなたの笑顔こそが、家族にとって最高の宝物であることを、忘れないでください。