産後、自宅で過ごすママはどれくらい?「里帰りなし」で起こりがちな問題
※写真はイメージ(gettyimages/Sasiistock)
赤ちゃんを出産するにあたって、実家に里帰りするかどうか悩んでいるママは多いでしょう。里帰りしないで出産した場合、どんなことが大変で、どんな問題が起こる可能性があるのでしょうか?今回の記事では、出産後里帰りをしないで自宅で過ごしたママの割合、出産前に準備したことなどについて、ママの体験談を交えてご紹介します。
意外と少ない?多い?里帰りしないで出産したママの割合
厚生労働省の調査資料によると、出産にあたっての里帰りをしなかったと回答したママが48.8%いました。およそ半数のママは里帰りをしないで出産をしているようです。調査結果は意外と少ないと感じますか?多いと感じますか?
ここで、里帰りをしないで出産した理由をママに聞いてみました。
里帰りをしなかった理由
30代ママ
2人目の出産で上の子の保育園があったため、里帰りはしませんでした。家族みんなで新生児のお世話をすることで、家族の絆が深まったように感じます。
20代ママ
実家が遠方で、パパが行き来するのが大変だと感じて、里帰りをしないで出産しました。直前でパパの1カ月間の育休取得が決まり、産後1カ月間は夫婦で新生児の育児に奮闘しました。
30代ママ
大学入学とともに実家を出ていて、実家の生活リズムに合わせて生活することができるのか自信がなかったため、里帰りしませんでした。自分たちのペースで家事・育児をできたので、結果的には良かったのかなと感じています。
上の子の保育園、実家が遠方など、さまざまな理由で里帰りをしないで出産したママがいるようです。家族の生活スタイルや実家との距離など、さまざまな角度から里帰りをするかどうか検討した方がよさそうですね。
出典:「妊産婦に対するメンタルヘルスケアのための保健・医療の連携体制に関する調査研究 報告書」/厚生労働省
里帰りをしない場合、産褥期の過ごし方は?
※写真はイメージ(gettyimages/Sasiistock)
出産後の約1カ月間を産褥期といいます。産褥期に、女性の体は妊娠前の体の状態に戻ろうとします。産褥期に起こる子宮の収縮による腹痛や悪露の排出、ホルモンバランスの変化などにより、体調不良を訴えるママも少なくないようです。また、産褥期に無理をすると、この先長期的に心身の不調が起こる可能性があるといわれています。
特に、出産後2~3週間は、とにかくママの体を休めることに専念して、授乳やおむつ替えなどの育児は最低限にしておきましょう。
一般的に、産褥期には以下のようなことは避けるよういわれています。
- 水仕事はしない
- 長時間の読書やスマホなど目を酷使しない
- 激しい運動やダイエットをしない
- 飲酒、喫煙
里帰りしなかったママの産褥期の過ごし方を聞いてみました。
20代ママ
「母乳育児がなかなかうまくいかなかったため、夜中はパパがミルクを飲ませてくれていました。睡眠不足で辛かったので、夜中に休むことができました」
30代ママ
「日中は実家の母がきて家事をやってくれました。赤ちゃんがお昼寝していたら基本的に自分も休むよう心掛けて、とにかく体の回復に専念しました」
30代ママ
「母乳のトラブルが多発していた時期だったため、心身ともに疲れていたように思います。家事・育児は夫や両親にサポーターしてもらっていました」
里帰りをしないで自宅で過ごす場合、ママが家事を無理して頑張ってしまう可能性があります。里帰り出産しない場合にもっとも注意したいのはママの体調です。
里帰りをしない場合は、出産前に赤ちゃんとの生活をイメージして準備をすることが重要です。産後の家事・育児についてどのようなサポートをするか家族や周囲の人、利用できるサービスなどを調べて、産後すぐに使えるように準備をしておきましょう。
産後のママのサポートをどうやって準備する?
※写真はイメージ(gettyimages/Sasiistock)
出産前の話し合いが大切
出産後のママをどのようにサポートするかは、妊娠中に話し合っておくことが大切です。里帰り出産をしない場合、特にパパとの話し合いが重要です。パパの育休が取れるのか、取れる場合のサポート、取れない場合は誰にサポートをお願いするかなど、産褥期にママが無理をしないで済むよう、しっかり話し合いをしておきましょう。
パパが仕事などでサポートが難しい場合、親や兄弟、近所の人、ママ友など周囲の人のサポートが得られるか確認してみましょう。
出産後の家事をスムーズにするために
出産後、慣れていないパパや家の中のことがわからない親などに家事をお願いすることもあるでしょう。出産後の家事がスムーズに行えるように、どんな物、サービスが必要かを検討してみましょう。
具体的にママたちが準備したものをご紹介します。
30代ママ
「出産前にロボット掃除機を購入しておきました。床掃除がいつの間にか終わっているので、掃除する負担が減りました」
40代ママ
「出産後は思っている以上に外出できないと聞いていたので、慣れておくために出産前から
ネットスーパーを利用するようになりました。品揃えがとても良く、離乳食にも使える食材がたくさんあるので、現在も頻繁に利用しています」
30代ママ
「パパが料理に自信がないというので、宅食サービスの契約をしました。いつも健康に配慮したおいしい食事が届くので、とても助かっています」
自治体のサポート制度も確認しておく
各自治体でさまざまな子育て支援策が行われています。具体的な支援策は自治体によりますが、子どもを一時的に預かってくれたり、子育てに関する相談ができたり、家事代行サービスを利用できたりとさまざまものがあります。
利用にあたっては、事前に説明会に行かなければならないものや事前登録が必要なものもあるため、こちらも出産前にどんなサービスがあるのか調べておくとよいでしょう。
里帰りしないママは出産前に準備をしよう
※写真はイメージ(gettyimages/Sasiistock)
今回の記事では、出産後里帰りをしないで自宅で過ごしたママの割合、出産前に準備したことなどについて、ママの体験談を交えてご紹介しました。
さまざまな事情から約半数のママが里帰りしないで自宅で産後を過ごしたようです。里帰りしない場合に気をつけたいのは、産褥期のママの体調です。ママが体を順調に回復させ、赤ちゃんとの生活を楽しめるよう、周囲のサポートが不可欠です。
里帰り出産しない場合は、妊娠中にパパや周囲の人とよく話し合ってサポート体制を構築しておきましょう。
KIDSKI STYLEでは、今後も「暮らし」と「子育て」に関する情報を発信していきます。日々の暮らしにお役立てください。