産後の家事はいつからできる?開始の目安とできないときの4つの対処法
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産後の家事はいつからできる?開始の目安とできないときの4つの対処法

 

※写真はイメージ(gettyimages/Sasiistock)

出産後、体を休めないといけないことはなんとなく知っているけど、家事はいつからできるのだろうと、再開の時期に悩んでいるママもいるでしょう。今回の記事では、出産後、家事を再開する時期の目安や、家事ができない場合の対処法などについて、ママの体験談を交えてご紹介します。

産後の家事はいつからできる?

出産後、家事を再開できる時期の目安として、赤ちゃんの生後1カ月健診を過ぎた頃といわれるようです。赤ちゃんの生後1カ月健診では、赤ちゃんとママの状態をチェックします。

赤ちゃんの状態については、体重や身長が増えているか、授乳の状況、皮膚や視覚、臓器、関節などをチェックして、先天性の障害や病気がないかどうかを確認します。

ママの状態については、体重や血圧、子宮、母乳の状態について確認します。1カ月健診で、特に問題なければ家事を行うことができるようです。ただし、大きな家具を運ぶなど力のいる仕事は、回復に支障がでる可能性があるようです。力のいる家事はまだ避けましょう。

産後、家事を再開したときのことについて、ママの体験談を見てみましょう。

 

20代ママ

「里帰り出産だったため、1カ月健診が終わるまで家事はサポートしてもらっていました。1カ月健診で問題がなかったため、家事は少しずつ再開しましたが、夜間授乳で辛かったため、軽めの家事から少しずつ再開しました。」

 

30代ママ

「1カ月健診の少し前、産後3週間が経過したころから、家事は少しずつやっていました。ただ、水仕事はよくないと周囲の人にいわれたため、洗濯物を畳んだりすることが再開しました。」

 

1カ月健診の前後で、少しずつ家事を再開したというママの声がありました。体調を最優先して、無理のない程度に家事を行っていたというママが多いようです。

産褥期はママの回復を優先する

※写真はイメージ(gettyimages/Sasiistock)

出産後約1カ月の産褥期は、ホルモンバランスの大きな変化など女性の体はとてもデリケートな状態です。産褥期の期間に無理をしてしまうと、ママの心身の回復が遅れ、今後のママの体調に長期的に影響が及ぶ可能性があります。

そのため、里帰り出産ができない、パパがサポートできない、周囲にサポートをお願いできる人がいないなどの場合は、出産前からサポート体制をどうするか、夫婦で話し合っておく必要があるかもしれません。

 

家事ができないときの対処法

1カ月健診を目安に家事を再開できるというのは、あくまで目安であってママの体調によっては、家事の再開がまだ難しいという状況のママもいるでしょう。

ママの産褥期の家事については、出産前からパパや家族など周囲の人と話し合っておく必要があるようです。出産前に、赤ちゃんとの生活をイメージしながらどのようなサポートが適しているのか、ママとパパでよく話し合っておきましょう。特に、実家に里帰り出産をしない場合は、パパや周囲の人のサポートが不可欠となるため、出産前に準備を整えておきましょう

以下で、産褥期のママをサポートするさまざまな家事育児のサービスと利用したママの体験談をご紹介します。

対処法① 家事代行サービス

※写真はイメージ(gettyimages/Sasiistock)

家事代行サービスを利用すれば、料理や掃除など家事全般をサポートしてもらえます。家事代行サービスは、主に民間企業が行っているサービスです。ただ、一部利用の補助を行っている自治体もあるようです。家事代行サービスでは、「ごはんを作りにきてほしい」「週に3回お掃除をしにきてほしい」など臨機応変に対応してもらうことができるようです。

 

30代ママ

「出産後1カ月を経過後も腰痛があり、掃除をするのが大変でした。そのため、お風呂や洗面所など、水回りの掃除を週に何度かお願いしていました。いつもピカピカにしてもらって、赤ちゃんのお世話に専念することができました」

対処法② 自治体の産後ケア事業

ママの体調が戻らない、休息が取れず辛いなどの場合、自治体が行っている産後ケア事業を活用する方法があります。産後ケア事業では、ママにゆっくり休息する、ご飯を食べる、シャワーを浴びるなどの時間を提供しています。また、赤ちゃんの育児で悩んでいる場合、授乳の方法やあやし方などレクチャーをしてくれる機会も提供しています。

出典:「産後ケア事業について」/こども家庭庁

 

30代ママ

「出産後、頻繁な夜間授乳で睡眠不足が続いて辛かったです。訪問してくれた助産師さんに紹介され、自治体の産後ケアを利用しました。すごく快適な環境で休息を取ることができて、心も体もリフレッシュすることができました」

対処法③ ファミリーサポートセンター事業

買い物に行くなど一時的に子どもを預かってほしい場合は、自治体が行っているファミリーサポートセンター事業を利用する方法があります。ファミリーサポートセンター事業は、育児を援助してほしい人と育児を援助したい人が、地域内で相互扶助を行うシステムです。

事前に説明会や登録手続きが必要となる自治体もあるようです。出産前に登録手続きなどを確認しておくとよいかもしれませんね。

出典:「ファミリー・サポート・センター事業」/東京都

 

40代ママ

「下の子を出産後、夫も仕事で都合がつかなかったりして上の子の保育園の送迎が困難な日がありました。事前に登録しておいたファミリーサポートセンターへ問い合わせて、すぐに対応可能な方をご紹介してもらえたのでとてもたすかりました」

対処法④ 産後ヘルパー

産後ヘルパーは、産後の家事や育児の負担を軽くするためのサービスです。サービスによっては、産前産後ヘルパーとして、妊娠中からサポートをしているサービスもあるようです。自治体が行っているもの、民間企業が行っているものがそれぞれあるようですが、自治体が行っているものは利用にあたって要件があるようです。こちらも事前に調べておくとよいかもしれませんね。

 

30代ママ

「年子での出産だったため、上の子と赤ちゃんのお世話と家事はとてもできる自信がなく、産後ヘルパーさんに家事育児のサポートをお願いしました。授乳トラブルに関する相談も聞いてもらえて、とても心強かったです」

ママの回復を最優先に、できる家事からはじめる

※写真はイメージ(gettyimages/Sasiistock)

今回の記事では、出産後、家事を再開する時期の目安、家事ができない場合の4つの対処法についてご紹介しました。

妊娠・出産を経て、女性の体は妊娠前の体に戻ろうと、一時的にとてもデリケートな状態になります。そのため、産褥期といわれる産後約1か月の期間は、ママの体を回復させることを最優先にしましょう。体調が回復してきたら、赤ちゃんの1カ月健診の前後で少しずつ家事を再開してもいいかもしれません。少しでも辛いと感じたら、いつでも休めるような環境にしておきましょう。

パパや周囲の人のサポートが難しい場合や、体調が回復しなくて家事ができない場合は、ご紹介した家事育児のサポートの利用を検討しましょう。

 

 

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