子育てしやすい注文住宅づくり【完全ガイド】間取り・設備・資金計画まで徹底解説!

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子どもの年齢によって、使いやすい間取りは異なるでしょう。子どもの成長に合わせて住みやすい間取りとはどのようなものなのでしょうか?今回の記事では、子育てしやすい注文住宅づくりについて、間取り・設備・資金計画まで徹底解説します。子育てしやすい注文住宅について知りたいママ・パパ必見の記事です。子育て家庭にとって、“将来の成長も見越した柔軟な家づくり”をするのが成功のカギのようです。

子育てしやすい注文住宅の間取り・動線は?

まずは、注文住宅の間取りや動線について、どのような視点を取り入れると子育てしやすい家になるのか見てみましょう。

① 家事ラク動線(キッチン⇔洗濯⇔収納)

一つ目は、家事の動線を踏まえて間取りを作るということです。

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例えば、キッチンとランドリールームの導線を確保すると、キッチンで料理をしながら洗濯をするなど家事を同時で進めることができます。

ほかにも洗濯機と干すスペース、収納スペースをランドリールーム1箇所にまとめれば、洗濯に関する家事を1箇所で済ませることができます。

② リビングを中心とした子ども見守り設計

子どもが小さい頃は、子どもの様子を見ながら家事をするということがよくあるでしょう。そのため、対面キッチンにするなどリビングを中心に、子どもの様子を確認できる間取りにするといいでしょう。

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また、キッチンから見える場所にキッズスペースを設けるのもいいかもしれません。

③ 将来仕切れる子ども部屋

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子どもの人数や成長によって、間取りを変更したいと思うことがあるかもしれません。例えば、「自分だけの部屋がほしい」と言われたときなどです。そのためには、可動式の仕切りのある間取りにするといいでしょう。仕切りを動かすだけで、子どものための個室を作ることができます。

④ 玄関収納・ファミリークロークの活用

子どもがいる世帯では、ベビーカーや遊具など、大きなものを収納しなければならないことがあるでしょう。

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子どものものを収納するために、玄関収納やファミリークロークを作るといいでしょう。玄関収納は、玄関から収納スペースまで直行できるので家に持ち込みたくないものも収納しやすいようです。

ファミリークロークは家族のものを1箇所に収納することができるので、上記の家事ラク動線につながります。

※関連記事:「【間取り例付き】子育て世帯に人気の間取りは?後悔しない家づくり完全ガイド」

子育て世帯が選ぶべき設備・仕様のポイント

続いて、子育て家庭が選ぶべき、設備や仕様のポイントについてご紹介します。設備や仕様にこだわることで、掃除やお手入れがしやすくなったり、メンテナンスにかかる費用を抑えることができるでしょう。

① 汚れに強い床・壁材

子育て家庭では、食べ物やクレヨンなどの画材で床や壁が汚れてしまうことがよくあるでしょう。そのため、床材や壁材は汚れに強くメンテナンスのしやすいものを選ぶと良いでしょう。

② お手入れしやすい水回り

トイレやお風呂場は、水垢やカビなど落としにくい汚れが発生する場所です。水回りの掃除などの家事は時短でできたらいいなと考えている子育て家庭の方も多いでしょう。

水回りの掃除を楽にするためには、汚れが落としやすく、カビの生えにくい素材を選ぶといいでしょう。また、パッキンがついていないものや段差がすくない形状のものを選ぶと、お手入れがしやすいようです。

③ セキュリティ対策と安全性を高める設備

子育て家庭にとって、家の中での事故防止や防犯についてどのような対策が必要なのでしょうか。

家の中での事故について、乳幼児など小さい子どもの場合は重大な事故につながる可能性があるため、特に対策が必要となるでしょう。

消費者庁の資料によると、24%の方が家の中の事故またはヒヤリ・ハットの経験があると回答しています。事故の内容を見ると、「落ちる」事故が最も多く、特に階段での事故が多いようです。

より家の安全性を高めるためには、あらかじめ家の中で起きそうなことを想定して事故防止対策を行いましょう。

子どもが小さい場合は、階段の入口にベビーゲートを設置したり階段に滑り止めを設置するなど、階段での事故対策を行いましょう。

防犯については、スマートフォンで施錠・開錠ができるスマートロックを使ったり、二重窓にして窓からの侵入を防ぐなどの対策を行いましょう。

子どもにお留守番の時間が発生する場合は、リビングなどに見守りカメラを設置することも効果があるかもしれません。

出典:「家の中の事故に気を付けましょう!」/消費者庁

④家事効率を上げる設備

子育て家庭にとって、家の中で家事・育児をセットで行う必要があります。そのため、家事効率を上げる設備を取り入れることは重要といえます。

家事効率を上げるための設備の具体例について、食洗器や洗濯乾燥機、タッチレス水栓、回遊動線のキッチンなどがあげられます。

食洗器と洗濯乾燥機は、家事の時短につながります。タッチレス水栓は蛇口を手で触れずに水の出し入れができるため、水回りのお手入れが楽になります。

回遊動線のキッチンは、家の中での移動時間を短縮することができるため、時短につながり子どもと過ごす時間を増やすことにつながるでしょう。

※関連記事リンク追加:No6記事(KW「注文住宅 子育て 設備 」)

注文住宅の予算計画|子育て世帯が失敗しないコツ

ここからは、注文住宅の予算計画について詳しく見ていきましょう。自分たちだけの注文住宅を手に入れると同時に、はじまるのが住宅ローンの返済です。長期間の返済が必要になるケースが多いため、失敗のないように資産計画を立てる必要があります。

住宅ローンは無理のない返済額で考える

住宅ローンの返済額について、次の2つの数字が重要です。

  • 返済負担率
  • 年収倍率

返済負担率とは、年収に対する年間の返済額の割合をいいます。一般的には25~35%程度が目安とされています。この割合が高くなると家計への負担が大きくなるといわれています。

年収倍率とは、住宅ローンの借入総額を年収で割ったものをいいます。5~6倍程度が目安といわれています。

国土交通省の資料によると、年間返済額で最も高いのは注文住宅で19.4%です。一方、最も低いのはリフォーム住宅で8.4%です。

出典:「令和5年度 住宅市場動向調査報告書」/国土交通省

教育費・車の買い替え等ライフイベントを考慮

子どもの教育費や車の買い替えなど、あらかじめお金のかかるタイミングがわかっているライフイベントも資金計画の中に含めましょう。

このようなライフイベントにかかるお金を出したとしても、住宅ローンの返済をし続けられるかをシミュレーションすることが重要です。

補助金・減税制度もフル活用

住宅購入は、人生で一番高いお買い物といわれています。そのため、国や自治体によってさまざまな補助金制度、減税制度が設けられています。

例えば、子育てグリーン住宅支援事業やローン減税などがあります。

子育てグリーン住宅支援事業とは、「高い省エネ性能を有する新築住宅の取得」や「住宅の省エネリフォーム」などに対して補助金が交付される制度をいいます。子育て世帯向けの優遇措置が設けられています。省エネ性能の高い住宅を取得する場合は、チェックしておきましょう。

ローン減税は、住宅ローンの残高によって、所得税や住民税の控除が受けられる制度です。活用すると、住宅ローンの負担を軽減することができます。

利用できる制度はフル活用しましょう。家計の負担を大きく減らすことができます。

※関連記事:「【2025年最新版】子育て世帯必見!住宅購入で使える補助金・ローンまとめ」

※関連記事:No5記事(KW「注文住宅 子育て 予算」)

実例紹介|子育て世帯が建てた注文住宅【成功パターン集】

ここからは、子育て世帯が建てた注文住宅の成功パターン集をご紹介します。どのような間取り、設備が必要なのかは家族構成やライフスタイルによって異なります。

ご家族にとって、どのような間取りや設備が必要か話し合ってみるといいかもしれません。
以下の成功パターン集を参考にしてみてください。

家事動線重視の間取り例

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ひとつ目にご紹介するのは、家事動線を重視した子育て家庭の住宅です。

対面キッチンでキッチンから子どもの様子を見守ることができ、キッチンが洗面所につながっているので、洗濯物、キッチンでの家事を同時に進めることができます。

2階リビングで明るさ確保した事例

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二つ目は、2階にリビングを設置して明るさを確保した注文住宅です。

首都圏エリアの住宅密集地にあるため、1階にリビングを設置すると十分な明るさを確保することができませんでした。

2階にリビングやキッチンを設置することで、明るさが確保できて日中は電気をつけなくても過ごせるそうです。

家族で過ごす時間が長いリビングは明るい場所がいいですね。

土間+ファミクロで玄関周りすっきり事例

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三つめは土間にファミリークローゼットを設けて、玄関周りをすっきりさせられた事例です。子どもがいる家庭では、玄関周りにベビーカーや子どもの遊具などさまざまなものを収納する必要があります。

土間+ファミリークローゼットを設置することで、玄関から収納スペースに直行することができて玄関周りをすっきり見せることができます。

将来を見越して平屋にした事例

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四つ目は、将来子どもが巣立って夫婦2人で高齢になったときを見越して、平屋にした事例です。平屋の魅力はバリアフリーであるということです。高齢や病気などによって階段の昇り降りが難しくなっても安心して暮らすことができます。

また、ワンフロアで生活できるため、子育て中も子どもの様子を見守りながら過ごすことができるというメリットもあります。

子育てしやすい家を建てるためにやるべきこと

子育てしやすい家を建てたいと考えていても、どのように行動したらいいのか悩む方もいるでしょう。ここからは、子育てしやすい家を建てるためにやるべきことをご紹介します。

住宅会社選びのチェックリスト

注文住宅を建てる際には、どこの住宅会社で建てるかを検討しなければなりません。住宅会社を選ぶ際には、以下のチェックリストを確認しましょう。

  1. 優先順位を決める
  2. 住宅会社の情報収集をする
  3. 各社の比較検討をする
  4. 会社のコンセプトや担当者との相性を確認する
  5. 保証のことなど契約事項を確認する

1.の優先順位は、住宅購入にあたって優先したい事項です。例えば、予算やデザイン、設備などがあげられます。すべてを実現することは難しいケースが多いため、順位をつけて何を優先したいかを家族で話し合っておきましょう。

施主支給・標準仕様アップグレードのコツ

注文住宅で家を建てる場合、さまざまなこだわりを詰め込みたいと考えている方も多いでしょう。

使いたいキッチンのメーカーがある、自分で見つけた照明器具を設置したい場合などは、施主支給をするといいでしょう。施主支給とは、家を建てる人自身が設備や建材を調達して、それを施行会社に支給して取り付けてもらうことをいいます。

施主支給は、調達するものによってコストダウンをすることができる一方、調達するための手間がかかります。

キッチンや玄関に収納を増やしたい、パントリーを設置したいなどの場合、標準仕様をアップグレードして実現することができます。

標準仕様のアップグレードは、希望の間取りや設備を実現することができますが、想定以上にコストがかかるケースがあるようです。

住宅展示場・完成見学会は「ここ」をチェック!

住宅展示場・完成見学会に行って実際の建物を見に行く場合、以下の7つのポイントをチェックしましょう。

  • 外観や内装の雰囲気はどうか?
  • 部屋の広さや天井の高さはどうか?
  • 家事動線を実際に歩いて確認
  • 収納スペースの広さはどうか?
  • どのような設備があるか?
  • 標準仕様・アップグレードの内容を確認
  • 営業担当者との相性はどうか?

見学に行く際には、メジャーを持って行くといいようです。実際にサイズを計って、広さや高さを確認してみるといいかもしれません。特にキッチンや洗面所など、毎日使う場所の高さを確認したという方の声が聞かれました。

家族の未来を見据えた「今だけじゃない家づくり」を

今回の記事では、子育てしやすい注文住宅づくりについて、間取り・設備・資金計画についてご紹介しました。

子育て家庭にとって、“将来の成長も見越した柔軟な家づくり”をするのが成功のカギのようです。現在の子育て・生活だけでなく、10年、20年先まで快適に過ごせるよう設計することが重要です。

間取り・設備・資金計画の3つのポイントから、自分たち家族にとってどのような注文住宅がいいのかを検討しましょう。

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