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子どもの防犯対策。1人で登下校や留守番をするようになったときに知っておきたいポイント
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子どもの防犯対策として、どのようなことが必要なのか気になっているママやパパは多いのではないでしょうか?特に、子どもが1人で学校まで登下校するようになったり、留守番をするようになったら、防犯対策の必要性を感じるママやパパがいるようです。今回の記事では、子どもの犯罪被害の状況や子どもの防犯グッズや具体策についてご紹介します。
子どもの犯罪被害の現状とは?
まずは、13歳未満の子どもが被害者となった犯罪件数を見てみましょう。警視庁の資料によると、令和5年の子どもの犯罪被害件数は11,953件です。平成27年から令和3年までは減少傾向にありましたが、令和4年から再び増加傾向に転じています。もっとも割合の高い犯罪は、略取誘拐で、令和5年中は38.8%を占めています。略取・誘拐とは、人を従前の生活環境から離脱させ、自己又は第三者の支配下に置く犯罪をいいます。
子どもの犯罪被害傾向から、登下校や留守番など子どもが1人でいる可能性のある状況に対して、防犯対策をする必要があります。
登下校の防犯対策
登下校の防犯対策として、以下の3点を確認・準備しましょう。
登下校で使う道を親子で確認する
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登下校で毎日使う通学路の死角になる場所や危険と思われる場所を、親子でいっしょに確認してみましょう。ママやパパは、「ここは危ないから気をつけて」と声をかけるだけでなく、具体的にどのようなことが起こりそうなのか、どのようなことが危ないのかを具体的に子どもに伝えてあげましょう。
小学校に入学した直後はママやパパが付き添って通学することもあるかもしれませんが、ひとりで登下校することを踏まえて、防犯ブザーを持たせることも安全対策のひとつといえます。防犯ブザーについては、以下でお伝えします。
防犯ブザーを携帯する
万が一に備えて、子どもに防犯ブザーを携帯させましょう。防犯ブザーはとても大きな音で鳴り、周囲に危険を知らせてくれます。不審者に声をかけられた場合などに使用すれば、不審者を退散させられる可能性があります。
防犯ブザーには、さまざまな種類のものがあります。子どもが扱いやすいものを選びましょう。ママやパパにどのような防犯ブザーを選んだか聞いてみました。
40代ママ:
「子どもが小学生になったタイミングで、紐を引いてブザーを鳴らすタイプの防犯ブザーを購入しました。ランドセルにつけたまま紐を引いて鳴らすことができるため、安心して持たせることができました」
小学生の子どもに持たせる防犯ブザーとして、紐を引くタイプの防犯ブザーを選んだというママの声がありました。ランドセルのストラップにつけるだけでも一定の防犯効果がありそうですね。
防犯ブザーを子どもに持たせる際には、家のドアを締め切った場所でブザーの鳴らし方をいっしょに確認しておきましょう。また、どのような場面で防犯ブザーを使うのかもあわせて確認しておくといいかもしれません。
登下校時にフルネームを記載したものを持たせない
登下校時に子どものフルネームが記載されたものを持たせると、不審者に個人情報を与えてしまう可能性があります。昨今は名札をつけて通学する学校も減っているようですが、それ以外の持ち物についても、歩いているときにフルネームが見えていないか確認してみましょう。
留守番のときの防犯対策
お留守番はいつから?
子どもにお留守番をさせる際の防犯対策について、まずはそもそもいつからお留守番をさせるのか?をママたちに聞いてみました。
50代ママ:
「共働き家庭のため、小学校1年生の頃から短時間のお留守番をしてもらうようになりました。お留守番をしてもらう前に、家の鍵を持つときの注意点やインターフォンが鳴ったときの対応などルールを確認しました」
40代ママ:
「1人で習い事に行けるようになった小学校4年生からひとりでお留守番をしてもらいました。一戸建てに住んでいるので、防犯カメラを設置したり子どものお留守番対策をしました」
40代ママ:
「娘が小学校3年生ごろに『ひとりでお留守番してみたい』というので、それからお留守番をするようになりました。マンションに住んでいますが、どんなことに注意が必要かを子どもと一緒に確認しました」
小学校1年生または小学校3・4年生からひとりでお留守番しているという声がありました。子どもの様子や住居、共働きなど親の就業などの状況によって、それぞれ時期が異なるようです。
以下で、ママたちがやっていたお留守番のときの防犯対策について具体的にご紹介します。
自宅の鍵に関するルールを決める
子どもがひとりでお留守番をする場合、子どもに自宅の鍵を持たせるということもあるでしょう。自宅の鍵を子どもに持たせるときは、鍵カバーをつけて鍵を持っていることがわからないようにしたり、帰宅後は必ず施錠するように伝えたというママの声がありました。
緊急時の連絡手段を確保する
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お留守番の緊急時に連絡が取れるよう、キッズ携帯を持たせたというママもいました。子どもにキッズ携帯を持たせる場合は、GPS機能がついたものを選んだママが多いようです。GPS機能があれば、子どもの位置検索がリアルタイムでできるので安心かもしれませんね。
キッズ携帯を学校にも持って行きたいと考えている場合、校則でどのように規定されているか確認した方がいいようです。キッズ携帯を購入後に、学校への持ち込みが禁止されていることを知ったというママの声もありました。
現在、GPS機能とメッセージ機能がついたものやGPS機能のみついたものなど、さまざまなものがあるようです。校則を踏まえて、どんなものがいいのか子どもと話し合ってみましょう。
お留守番中の自宅のルールを決める
お留守番中に、インターフォンや電話が鳴った場合の対応や火の取り扱いについて子どもと話し合ったというママの声もありました。
インターフォンや電話については、お留守番中は出ないように伝えたママもいる一方で、居留守はかえって怖いのでは?と考え、親が対応できない状況であることを伝えるようルールを決めたというママの声もありました。
火の取り扱いについてはお留守番のときには使わず、必ず大人といっしょに使うようルールを決めたというママの声がありました。
自宅周辺の防犯対策
ここまで子どもへの防犯対策をご紹介しましたが、子どもがひとりで動ける範囲が広がるとともに、自宅周辺にも防犯対策を行う必要があるようです。ここからは、住居が一戸建ての場合とマンションの場合、それぞれの防犯対策についてご紹介します。
一戸建ての場合
一戸建ての場合は、家族でどのような防犯対策が必要かを話し合って、自分たちで準備する必要があります。具体的に行った防犯対策を聞いてみました。
40代ママ:
「通りから見える自宅の駐車場に防犯カメラを設置しました。設置するだけでも効果があると聞いたことがありますし、いざというときは映像を確認できるので心強いです」
50代ママ:
「子どもがひとりで帰宅して留守番をすることが増えてきたタイミングで、ホームセキュリティに加入しました。何かあったときには警備会社の方が対応してくださるので安心です」
40代ママ:
「近隣の方と登下校や防犯に関する情報を共有するようにしています」
マンションの場合
30代ママ:
「オートロックマンションは、建物に入るときに注意が必要と聞いたことがあるため、娘にもひとりでマンションのエレベーターに乗らないように伝えています」
40代ママ:
「ひとりでお留守番する前にマンション周辺を子どもといっしょに歩いて、いざとなったら助けを求められる場所などを確認しました。マンションに入る前に、必ず後ろを振り返って誰かついてきていないかを見てから建物に入るよう伝えています」
防犯対策は親子でいっしょに確認
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今回の記事では、子どもの犯罪被害の状況や子どもの防犯グッズや具体策についてご紹介しました。子どもの防犯対策にはさまざまなものがあります。子どもや自宅の状況によって、どのような対策が必要なのか、防犯対策の効果を得るためのルールなど、親子でいっしょに確認してみましょう。いっしょに確認する中で、新たな対策の発見もあるかもしれません。
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