「共働き×育児」無理なく両立できるコツと工夫
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「共働きで育児って、こんなに大変?」と感じているママやパパも多いのではないでしょうか?朝から晩まで時間に追われ、仕事も家事も育児も中途半端に思えてしまう、このような毎日を過ごしている方は少なくないようです。
今回の記事では、共働き育児がしんどい理由を整理し、少しラクになる具体的な工夫や考え方を紹介します。無理なく続けられる形を一緒に見つけていきましょう。
共働き育児はなぜ大変?

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共働きで育児をしていると、「なんでこんなに余裕がないんだろう」と感じる瞬間が増えていくという声が多く聞かれます。うまく回らないのは、自分の段取りや努力が足りないからではありません。構造的に負担が重なりやすい状況にあることを知るだけでも、気持ちは少し軽くなるかもしれません。
仕事・家事・育児のタスクの多さ
共働き家庭では、仕事の責任を果たしながら、日々の家事と育児も同時進行でこなす必要があります。朝の準備、保育園や学童の送迎、食事の支度、洗濯、子どもの宿題の確認など、細かなタスクが積み重なります。一つひとつは小さく見えても、同時に抱えることで負担は想像以上に大きくなってしまうでしょう。
時間に追われ続ける生活
共働き育児では、常に「次の予定」に急かされる感覚があります。朝は出勤時間に間に合わせるために慌ただしく、夕方はお迎えや夕食準備で息つく間もありません。自分の休憩時間や余白がほとんどなく、慢性的な疲労感が蓄積していきやすいのが現実です。
予期せぬトラブル(子どもの体調不良など)
どれだけ計画を立てていても、子どもの発熱や体調不良は突然やってきます。急なお迎えや仕事の調整を迫られ、「周囲に迷惑をかけているのでは」と感じてしまう人も少なくありません。予測できない出来事が前提にあること自体が、共働き家庭の大きな負担のひとつです。
役割分担が曖昧・偏りやすい
家事や育児の分担をしていても、実際には「見えない仕事」がどちらかに偏りがちです。スケジュール管理や保育園の準備物の確認など、細かな段取りを担う側に負担が集中することもあります。明確に話し合わないまま進めると、「自分ばかり大変」という気持ちが蓄積しやすくなります。
「全部ちゃんとやらなきゃ」という思い込み
共働きであっても、「仕事も子育ても家事も完璧にこなしたい」と思う気持ちは自然なものです。しかしその基準が高すぎると、自分を追い込んでしまいます。うまくいかない日があって当たり前だと考え方を緩めることが、長く続けるための大切なポイントになります。
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子どもの年齢別の乗り越え方
共働き育児の大変さは、子どもの年齢によって質が変わっていきます。今がいちばんつらいように感じても、その悩みはずっと同じ形で続くわけではありません。年齢ごとの特徴を知り、力を抜くポイントを押さえることで、気持ちはぐっと軽くなるでしょう。
0〜2歳|体力的に一番きつい時期
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0〜2歳は、夜泣きや頻回の授乳、目が離せない行動など、体力的にもっとも負担が大きい時期です。寝不足のまま出勤し、帰宅後も休む間がない生活に、限界を感じることもあるでしょう。この時期は「完璧にやる」よりも、「今日もなんとか乗り切った」で十分です。家事の質を下げる、外部サービスを使う、惣菜に頼るなど、とにかく親が倒れないことを最優先に。数年後には確実に状況が変わると知るだけでも、気持ちは少し落ち着きます。
3〜5歳|イヤイヤ・感情爆発が増える
3〜5歳は体力がついてくる一方で、自己主張も強くなり、イヤイヤや感情の爆発が増えやすい時期です。仕事で疲れている中での「着替えない」「帰らない」などのやり取りは、本当に消耗します。この時期は、できるだけ生活をルール化し、「毎日同じ流れ」にしてしまうのが効果的です。選択肢を減らす、やることを視覚化するなど、仕組みで回す工夫が助けになります。すべてを言い聞かせようとせず、「今はこういう時期」と割り切ることも大切です。
小学生|学童・宿題・習い事の調整
小学生になると手が離れる部分も増えますが、その代わりに学童の利用や習い事の送迎、宿題のサポートなど、新たな調整が発生します。子どもの世界が広がる分、親の管理業務も増えやすくなります。この時期は「全部親が把握しないと」と思い込まず、子どもにできることは少しずつ任せていくことがポイントです。習い事を詰め込みすぎない、家庭学習のハードルを下げるなど、余白を作る選択も必要です。
どの年齢でも共通して言えるのは、「今の大変さは、その時期特有のもの」ということです。段階に合わせて力の抜き方を変えていくことが、共働き育児を長く続けるコツです。
【家事の時短】共働き育児を楽にする具体的なコツ
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共働き育児を続けていると、いちばん負担を感じやすいのが「終わりのない家事」です。仕事が終わっても、家に帰れば第二ラウンドが始まるような感覚になることもあるでしょう。だからこそ、家事は「頑張るもの」ではなく、「減らす・仕組み化するもの」と考えることがポイントです。
家事の「やらなくていい」を決める
まずは、家事の中で「絶対に必要なこと」と「なくても困らないこと」を分けてみましょう。毎日掃除機をかけなくてもいい、洗濯はまとめてでもいい、といった基準を家庭内で共有するだけでも負担は軽くなります。すべてを完璧にこなそうとするよりも、「今日はここまでで十分」と線引きをすることが、心の余裕を守る第一歩といえるでしょう。
まとめ買い・作り置き・ミールキットの活用
買い物の頻度を減らすだけでも、平日の負担は大きく軽減されます。週末にまとめ買いをして平日に小分けで使う、下ごしらえだけしておく、冷凍保存を活用するなど、少しの工夫で時短につながります。最近はミールキットや宅配サービスも充実しているため、「手抜き」ではなく「時間を買う」という発想で取り入れるのも現実的な選択です。
時短家電の導入
家事の自動化は、共働き家庭にとって大きな味方です。食洗機やロボット掃除機、乾燥機付き洗濯機などは、導入コストはかかりますが、長期的には時間と労力を大きく削減してくれます。「自分がやらなくても回る仕組み」を増やすことで、家事に費やすエネルギーを減らせるでしょう。
平日と休日で家事の割り振りを調整
毎日同じレベルで家事をこなそうとすると、無理が生じやすくなります。平日は最低限にして、時間のある休日にまとめて対応するなど、メリハリをつけることが大切です。週単位で回す発想に切り替えることで、「今日はできなかった」という罪悪感も減らせます。
子どもに任せられる家事を増やす
小さなことでも、子どもに役割を任せると家庭全体の負担は軽くなります。おもちゃの片付けや洗濯物を畳む手伝いなど、年齢に応じた家事を一緒に行うことは、自立心を育てる機会にもなります。親がすべてを抱え込むのではなく、家族で回す意識を持つことが、共働き育児を長く続けるコツです。
【外部サービス】共働き育児で頼れるサポート

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共働き育児を「家族だけで完璧に回そう」とすると、どうしても無理が生じます。頼ることは、甘えではなく立派な選択です。使えるサービスを知っておくことが、いざというときの安心につながるでしょう。
ファミサポ
ファミリー・サポート・センター(ファミサポ)は、地域で子育てを支え合う仕組みです。事前に登録しておくことで、保育園や学童のお迎え、短時間の預かりなどを依頼できます。費用も比較的利用しやすい設定で、地域のサポーターが対応してくれるため、いざというときの“セーフティネット”として心強い存在といえます。
病児保育
子どもが発熱したときは、共働き家庭にとって大きな試練です。そんなときに利用できるのが病児保育です。医療機関併設型や保育施設型などがあり、一定の体調条件を満たせば預かってもらえる場合があります。事前登録や予約が必要なことが多いため、元気なうちに情報を確認しておくと安心です。
学童・延長保育の活用
小学生の学童や保育園の延長保育は、共働き家庭の生活を支える重要な仕組みです。利用時間や料金体系を把握し、家庭の働き方に合わせて柔軟に活用することで、仕事との両立がしやすくなります。早めの申し込みや情報収集が必要なケースもあるため、計画的な準備が大切です。
家事代行サービス
掃除や料理をプロに任せる家事代行サービスも、選択肢のひとつです。「毎週は難しいけれど月1回だけ」といった使い方でも、精神的な余裕は大きく変わります。家事の一部を手放すことで、家族との時間や自分の休息時間を確保しやすくなります。
ベビーシッター
急な残業や用事が入ったときに頼れるのがベビーシッターです。自宅で子どもを見てもらえるため、生活リズムを崩さずに対応できます。自治体によっては利用補助制度がある場合もあります。必要になる前に登録や面談を済ませておくことで、いざというときに落ち着いて利用できます。
共働き育児は、頼れるものを組み合わせて“チームで回す”発想が大切です。すべてを自分たちだけで抱え込まず、使えるサポートを知っておくことが、長く続ける力になります。
共働き育児をスムーズにする【夫婦のコミュニケーション術】

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共働き育児を円滑に続けるためには、家事や育児の分担そのものよりも「どう話し合うか」が重要です。負担の偏りやすれ違いは、気づかないうちに夫婦関係に影響を与えます。小さな工夫でも、コミュニケーションの質を整えることで、家庭全体の空気は大きく変わります。
家事・育児の見える化
家事や育児は「見えない仕事」が多く、実際の負担が伝わりにくいものです。送り迎えや料理だけでなく、スケジュール管理や持ち物準備といった裏方の作業も含めて書き出してみると、全体像が明確になります。タスクを可視化することで、お互いの負担を理解しやすくなり、具体的な分担の話もしやすくなるでしょう。
アプリなどでスケジュール・タスクの共有
口頭だけのやり取りでは、どうしても漏れや行き違いが起こります。共有カレンダーや家族向けのタスク管理アプリを活用することで、予定や役割を見える形で管理できます。「言った・聞いていない」のストレスが減り、日々の調整がスムーズになります。
定期的にすり合わせる時間を作る
忙しいからこそ、意識的に話し合う時間を持つことが大切です。月に一度でも構わないので、家計やスケジュール、困っていることを共有する時間を設けてみましょう。その場で完璧な解決策を出そうとせず、まずは現状を共有するだけでも十分です。
不満を溜め込まない伝え方
「どうせ言っても変わらない」と我慢してしまうと、不満は積み重なります。責める形ではなく、「私はこう感じている」と主語を自分にして伝えることで、相手も受け取りやすくなります。問題は“相手”ではなく、“状況”にあると共有する姿勢が、建設的な話し合いにつながります。
感謝とねぎらいを言葉にする習慣
忙しい毎日のなかでは、当たり前のように役割をこなしてしまうことが多いでしょう。しかし、「ありがとう」「助かったよ」と一言伝えるだけで、気持ちは大きく変わります。お互いにねぎらいを言葉にする習慣は、共働き育児を長く続けるための大切な土台になります。
【働き方の工夫】共働き育児を無理なく両立するコツ

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共働き育児がつらくなる背景には、「働き方」が今の生活に合っていない場合もあります。仕事を続けることと、無理を続けることは違います。今の家族の状況に合わせて働き方を調整することは、前向きな選択です。
時短勤務・フレックスタイムの活用
育児期は、時間の自由度が生活の質を左右します。時短勤務やフレックスタイム制度を活用できる場合は、遠慮せず検討してみましょう。収入は多少変わるかもしれませんが、朝夕の余裕が生まれることで、心身の負担が軽くなるケースも多くあります。制度を「特別なこと」ではなく、ライフステージに応じた選択肢として捉えることが大切です。
在宅・リモートの検討
通勤時間が減るだけでも、一日のゆとりは大きく変わります。週に数日でも在宅勤務が可能であれば、送迎や家事との両立がしやすくなります。すべてをリモートにする必要はなく、部分的に取り入れるだけでも効果があります。会社の制度や上司との相談を通じて、現実的な働き方を探ってみるのも一つの方法です。
部署異動・業務量の調整
もし今の業務内容が家庭との両立を著しく難しくしているなら、部署異動や担当業務の見直しを相談することも選択肢です。「迷惑をかけるかもしれない」と感じてしまいがちですが、長期的に働き続けるための前向きな調整と考えることができます。一時的にスピードを落とすことで、結果として離職を防ぐことにもつながるでしょう。
「今はフルスロットルで働かない」選択
育児期は人生のなかでも限られた時間です。常に全力で働き続けることだけが正解ではありません。「今は家庭を優先する時期」と割り切り、少しブレーキをかける選択も立派な判断です。自分を守るためのペース配分を意識することで、疲弊を防ぐことができるかもしれません。
キャリアは長期戦で考える視点
キャリアは数年単位ではなく、十年、二十年という長いスパンで積み重なるものです。育児でペースを落とした期間があったとしても、それがすべてを決めるわけではありません。今の選択が将来の可能性を完全に閉ざすことはないと理解することで、焦りや自己否定は和らぎます。共働き育児と仕事は、短距離走ではなく長距離走として考えることが、無理なく続けるコツです。
【まとめ】共働き育児は「大変で当たり前」から始めよう
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共働きで育児をしていると、余裕がない自分を責めてしまうことがあるかもしれません。しかし、仕事と家事と育児を同時に担っているのですから、大変なのは当然です。うまく回らない日があるのも、疲れてしまうのも、決して努力不足ではありません。
すべてを完璧にこなそうとしなくて大丈夫です。できないことを減らし、頼れるものを頼り、少しずつ仕組みを整えていきましょう。その積み重ねが、長く続けられる形につながるでしょう。
